今日は、山芋(長芋)の離乳食をテーマにしていきたいと思います^^
山芋・長芋の離乳食はいつからがOKでしょうか。
またアレルギーの心配はあるのでしょうか。
山芋(長芋)についてまとめていきます。
山芋(長芋)の離乳食はいつからOK?
山芋はとろろにして食べられることが多いですが、
すりおろすと食べやすくなるので、
離乳食として調理することも多いかと思います。
山芋の種類としては、
「長芋」「大和芋」「自然薯」などがありますが、
スーパーで多く販売されているのは
長芋 です。
長芋は他の山芋と比べると水分量が多いために、
とろろ以外にも、サラダや炒め物にして食べることができます。
そんな山芋類ですが、
赤ちゃんが食べていいのはいつ頃からでしょうか。
赤ちゃんが山芋を食べていいのは
離乳食後期(生後9~10か月) からが良い
とされています。
すりおろすことで、食べやすくなるのですが、
アレルギー症状を引き起こす可能性 があるので、
離乳食中期(生後7~8か月)の時期ではなく、
後期の方が良いです。
また生の状態ですと、アレルギー症状がおこりやすいので、
加熱してから赤ちゃんに与えるようにしてください。
山芋を離乳食にするメリット
山芋類として長芋や大和芋には様々な栄養素が
含まれていますが、
特に注目すべき成分は以下のようなものがあります。
「消化酵素」 …山芋類には アミラーゼ というでんぷん消化酵素が
多く含まれています。
この消化酵素は消化・吸収を助けてくれます。
生で食べた方が活性が強いのですが、
赤ちゃんの場合は加熱してから調理してあげてください。
大人は、生ですりおろして食べた方が
消化酵素のパワーは強いです。
「カリウム」 …山芋には、カリウムが豊富に含まれています。
カリウムは体内の塩分濃度を調整してくれる働きがあり、
むくみ予防に効果のある栄養素です。
「食物繊維」 …山芋類にも食物繊維が含まれています。
食物繊維には血糖値の急な上昇を抑える働きがある他、
腸の蠕動運動を刺激し、便通を促す効果も期待できます。
その他、ビタミンB1やビタミンC、鉄分などの栄養素も
含まれていますが、
そこまで含有量は多くはないです。
山芋のアレルギーとは?
一般に山芋や野菜・果物などの食材は
アレルギーが起こらないと思っている方も多いのですが、
これらの食材でもアレルギー症状が起こることがあります。
子供のアレルギーの原因となる食材は、
鶏卵・牛乳・小麦の症例が最も多いです。
私の周りでもアレルギーといえばこれらの食材が多いです。
牛乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに
などの7品目は重篤なアレルギー症状が起こる可能性があるので、
加工食品に対して、表示義務があります。
そのほか、義務ではないのですが
表示が推奨されているものもあります。
果物:オレンジ・キウイフルーツ・桃・りんご・バナナ
肉類:牛肉・鶏肉・豚肉・ゼラチン
魚介類:あわび・いか・いくら・鮭・さば・
豆・種実類:くるみ・大豆・ごま・カシューナッツ
他:山芋・松茸
これらの20品目は重篤な症状は起こりにくいですが、
アレルギー症状をもつ方がいるために、
表示が推奨されている食品です。
つまり、山芋でもアレルギー症状をもつ人がいる
というわけです。
山芋で起こる可能性のあるアレルギー症状
アレルギーが起きた場合の症状は
・湿疹
・皮膚の赤身
・腹痛
・下痢
・嘔吐
などの症状が起こることがあります。
アレルギーには様々な種類がありますが、
赤ちゃんが山芋でアレルギー症状が起こった場合、
・即時型アレルギー
・仮性アレルゲン
が考えられます。
「即時型アレルギー」 というのは、
特定の食べ物を食べた直後30分~2時間以内に
症状が起こるアレルギーです。
このアレルギーは、体を守るはずの免疫機能が
過剰に働き、特定の食べ物を摂取すると
体に不利益な症状が発症するものです。
症状は軽い子もいれば、重症度が高い子も
います。
全身に症状が起こり、ショック症状を起こすこともあるので
注意が必要です。
アナフィラキシーの場合は、
呼吸困難や血圧低下などの症状が起こり、
命にかかわるので、救急車を呼ぶなどの対応が必要な
場合もあります。
「仮性アレルゲン」 は、即時型アレルギーのように
免疫機能が不利益に働くようなものではなく、
食べ物に含まれる成分が直接体に作用するアレルギーです。
山芋には アセチルコリン という化学物質が
含まれていますが、この成分が体に直接作用し、
即時型アレルギーと同じような症状を引き起こすことがあります。
仮性アレルゲンの症状が起こるのは、
生で食べたり、大量に摂取した場合であると
されています。
ただ、仮性アレルゲン・即時型アレルギーともに
同じような症状が起こりますので、
症状が起こった場合は病院で検査をすることを
おススメします。
またその他アセチルコリンを含む食べ物には
トマト・茄子・筍・くわい・里芋などがあげられます。
これらの食材で仮性アレルゲンの症状が起きた場合は、
他の食材でもおこることがあるので注意してください。
★アレルギーに関してはこちらもどうぞ
山芋(長芋)でアレルギーが起こる?症状は?かゆみは?
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お母さんも、山芋を調理していて手がかゆくなってしまった
ことはないでしょうか。
山芋を触って手がかゆくなる場合は、
アレルギーではなく、山芋に含まれている物質が
影響していると考えられます。
山芋の皮近くには「シュウ酸カルシウム」 という物質が
含まれているのですが、
結晶構造をしています。
つまりとげがたくさんついているようなイメージですね。
これをそのまま手で触ってしまうと、
手の皮膚にささり、手がかゆくなることがあるのです。
このかゆくなる原因の成分は、
熱や酸に弱いので、あらかじめ酢水につけたり、
手を薄い酢水に浸してから調理すると
かゆくなりにくくなりますよ!
山芋の離乳食レシピ
赤ちゃんの離乳食にする場合は、
なるべく食べやすくしてあげてください。
長芋についている皮は、食べることができますが
離乳食にする場合は、
厚めに剥いてから調理した方が良いです。
なお、アレルゲンとなるタンパク質は
熱や酸を加えることで性質が変わります。
卵を例とすると、生卵は食べられなくても加熱した
卵は食べることができる人がいます。
山芋も離乳食にする場合は、
なるべく加熱してから与えるようにしてください。
そして少量から与えて、何か体調に変化はないかを
チェックするようにしてみてください。
山芋の下処理
固形でも食べることができますが、
赤ちゃんが食べやすいのは、すりおろしたものです。
まずは山芋の下処理をしてから、
離乳食をつくりましょう。
1・まずは山芋にはおがくずなどの汚れがついていることがあるので
流水でよく洗います。
2・包丁、またはピーラーで皮を厚めに剥きます。
3・薄めの酢水3%(水1ℓに対し酢大さじ1~2杯)
に皮を剥いた山芋を浸しておきます。
そうすることで変色防止になる他、
ぬめりがとれやすくなります。
4・ペーパータオルで水気を拭き、
おろし金ですりおろします。
すりおろした山芋類は、そのまま冷凍保存も可能です。
レシピ
山芋とキャベツのお好み焼き
レシピ
引用元:https://cookpad.com/recipe/1588832
★必要なもの
山芋:200g
キャベツ4枚
片栗粉:大さじ2杯
だし:小さじ1
卵:1個
ごま油:少々
すりおろした山芋類に、だし・卵・片栗粉・キャベツ
を混ぜて、お好み焼き風に焼いた料理です。
長芋ハンバーグ
レシピ
引用元:https://cookpad.com/recipe/1274611
★必要なもの
長芋:60g
ひき肉:70g
玉ねぎ:少々
小麦粉:大さじ2杯
塩:少々
すりおろした長芋にひき肉、玉ねぎを混ぜ合わせて、
小麦粉をつなぎにし、
油でハンバーグのように焼きます。
この料理での注意は小麦粉です。
小麦粉をこれまで食べさせていて問題がなければOKです。
離乳食❤もちもち❤山芋蒸しパン
レシピ
引用元:https://cookpad.com/recipe/435875
★必要なもの
長芋:100g
小麦粉:100g
ベーキングパウダー:5g
油:大さじ1杯
豆乳:大さじ4
メープルシロップ:大さじ3
長芋と小麦粉、ベーキングパウダー、豆乳、メープルシロップ、
すべての材料を混ぜ合わせて、
蒸し器で蒸します。
アレルギーが心配なのは長芋の他に
小麦粉がありますが、
牛乳や卵が含まれていないので、
牛乳や卵にアレルギーをもつお子さんでも食べられる
離乳食です。
野菜と山芋の離乳食うどん
レシピ
引用元:https://cookpad.com/recipe/3139723
★必要なもの
人参:1/3本
大根:5cmほど
ネギ:1/4本
しめじ:少々
長芋:すりおろし少々
うどん:1/2袋
だし
めんつゆ
野菜をみじん切りにし、山芋はすりおろしておきます。
だし汁に具材をいれて、さらにうどんをいれて
柔らかく煮るレシピです。
すりおろした山芋をいれることで
トロトロの食感に。
初めて山芋類に挑戦する場合は、
少量からスタートしてみてください。
まとめ
今回は、山芋(長芋)の離乳食をテーマにして
まとめてみました。
山芋類を離乳食にする場合は、アレルギーに注意して
ください。
また、赤ちゃんに与える場合は、すりおろしてから
調理した方が良いですが、
加熱するのも忘れずに。
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