もやしの生食がテーマです。
もやしは生で食べることができるのでしょうか。生食は危険でしょうか。
もやしの生食についてまとめていきます。
もやしは生で食べられる?
もやしは、スーパーやコンビニなどで気軽に購入できる野菜です。
1袋の値段は30~40円程度とかなり値段も安いといえます。
かなり安いスーパーでは、1袋あたり20円程度で購入できることもあります。
1袋あたりの値段の変動が少ないので、冬や栽培環境が悪く他の野菜が高値で販売されている中、もやしは重宝されます。
なので様々な料理に利用されていますが、もやしは生の状態でも食べることができるのでしょうか。
結論からいうと、もやしは生では食べられません 。
もやしは加熱調理してから食べる野菜であり、必ず加熱する必要があります。
もやしを買った際は、このように袋に記載してあります。
取り扱い上の注意に記載があります。
なので、もやしは生食はダメです。
野菜は基本的に生で食べられるものが多いのですが、なぜもやしは生では食べられないのでしょうか。
なぜもやしは生で食べられない?
もやしは野菜ですが、なぜ生では食べられないのでしょうか。
様々な理由がありますが、以下のようなものがあげられます。
- もやしは傷みやすい
- 加熱調理を前提につくられている
- 環境によって菌が繁殖しやすい
- 表面だけじゃなく内側に細菌がいることも
という点があげられます。
もやしは傷みやすい
もやしは、生鮮食品であり、野菜の中でも消費期限は短いといえます。
もやしの消費期限はだいたい製造日から3日程度です。
店頭に並ぶのは製造日の次の日なので、購入して食べられる期限はだいたい3日くらいになります。
他の野菜は冷蔵庫保存で1週間程度日持ちしますが、もやしは、暗室で育てられ成長時間も短いために、あまり日持ちしません。
発芽したら、背を伸ばして収穫されるといった感じです。
傷みやすく、日持ちしない野菜であり、袋詰めされて菌も繁殖しやすい環境なので、加熱調理はした方が良いです。
加熱調理を前提につくられている
もやしの製造工程としては、もやしの発芽処理を行った後に、もやしを栽培し育て、洗浄されてから出荷されます。
洗浄されてから出荷はされていますが、加熱調理を前提とし、生食のための洗浄は行われていないので、生食には向きません。
野菜は生食できるものが多いですが、土壌菌が多くいるものは注意が必要であるのと一緒です。
またきのこ類も生食はできません。
きのこも工場で栽培されているものが多く出荷されていますが、アレルギーや食中毒が起こる恐れがあるので、生食はできません。
環境によって菌が繁殖しやすい
もやしは水気が多く、傷みやすく、そして菌が繁殖しやすいといえます。
もやしの生産工程では、きちんと低温管理されていますが、スーパーに並んでから、ご自宅の冷蔵庫にいれるまでに、温度変化があると、菌が繁殖し、余計に傷みやすくなります。
特に真夏のような暑い環境の方が傷みやすくなります。
表面だけじゃなく内側に細菌がいることも
もやしは洗浄されてから提供されていますが、栽培工程において、洗浄できるのは、表面の細菌のみです。
もやしは、内部にも細菌がいることがありますが、表面上の洗浄では、内部まで洗浄できないことがあります。
なので、しっかり加熱処理する必要があります。
このように、もやしは洗浄されて、袋詰めされてから出荷されていますが、元々傷みやすく消費期限が短い、菌が繁殖しやすいなどの理由から生食はできないといえます。
もやしの食中毒に要注意
もやしでも食べ方を誤れば食中毒の症状が起こることもあります。
夏場だけではなく、冬場でも保存方法を間違えると食中毒の症状を引き起こすこともあります。
日本では、もやしは加熱調理してから食べることが基本となっていますが、海外では、もやしを生食している地域もあります。
もやしを生食したことで、サルモネラ菌による食中毒が報告されています。
サルモネラ菌は、卵にも付着している恐れのある菌としても有名ですが、加熱処理によって死滅します。
サルモネラ菌が完全に死滅する加熱時間は75℃1分以上が目安です。
つまり、もやしを食べるときに、茹でたり、炒めたりしますが、加熱をしっかりしておけば、食中毒のリスクは軽減できるのです。
日本では加熱調理するように記載がありますが、海外ではもやしを生食するところもあるので、海外に行かれる際は注意してください。
もやしの加熱調理のポイント
もやしは生食ではなく、加熱してから食べた方が良いですが、茹でる場合は、どのように調理すれば良いでしょうか。
もやしの茹で方に関しては、様々な意見があります。
- 水から茹でる
- 熱湯に浸しておく・・・
など様々ですが、私がいろいろと試してみた結果は、
「沸騰した鍋にいれて、再沸騰してから20~30秒ほど茹でる」という茹で方がベストでした。
あまり長い時間茹ですぎると、もやしのシャキシャキが失われてしまいます。
ですが、沸騰した鍋にもやしをいれてから再沸騰するまでは約1分
さらに茹でる時間は20~30秒とすると計1分半ほど茹でることになります。
これくらいの茹で時間であれば、もやしのシャキシャキ感も失われず茹でられます。
もやしの茹で時間がわからないという方はぜひ試してみてください。
もやしの茹で方、ゆで時間に関してはこちらをどうぞ
もやしの茹で方やゆで時間を検証!しゃきしゃきなのはこれ
またもやしの独特の青臭さが気になる方は、塩と酢と一緒に茹でると、青臭さがとれやすくなります。
こんな状態のもやしは加熱しても食べない方が良い
もやしは加熱調理することが必要ですが、既に傷んでしまったもやしの場合は、加熱調理したとしても食べない方が良いです。
既に傷んでいるものは、加熱したからといって食中毒を起こすことがあります。
ご自宅で保存していても、以下のようなもやしになってしまったら、廃棄してしまった方が良いといえます。
- もやしが白→透明に変色している
- 水気が多い
- ひげ根が茶色く変色している
- もやし独特のにおいがきつい
- 鼻にツンとくるにおいがある
- 全体的にぬるぬるしている
もやしがこのような状態であれば、腐っている可能性が高いといえます。
通常新鮮なもやしであれば、
- 色が白い
- ひげ根が変色していない
- 全体的にハリがある
逆にこのようなもやしであれば問題ありません。
普通スーパーで販売されているような野菜であれば、1週間程度は冷蔵庫保存でも全く問題ありません。
しかしもやしは傷みやすいので、忘れていると、いつの間にかダメにしてしまった・・・ということもあります。
変な臭いがしたり、もやしの色が変わってしまっているものがあったら、購入せずに廃棄してしまうことをおススメします。
もやしの腐った状態に関してはこちらもどうぞ
もやしは腐るとどうなる?見分け方やにおいとは?
もやしの生食まとめ
今回は、もやしの生食をテーマにしてまとめました。
もやしは生のまま食べられません。
収穫されたもやしは傷むのが他の野菜よりも早いです。
またもやしを生で食べる環境にある海外では、もやしの生食による食中毒も発生しているので、加熱してから食べるようにしてください。