アレルギー

銀杏でもアレルギーが起こる危険性が?症状に注意

今日は銀杏のアレルギーをテーマにしていきたいと思います^^

秋の味覚「ぎんなん」は、色もとてもきれいで茶碗蒸しや混ぜご飯に入っているとワクワクします。

そんな銀杏でアレルギーをおこす危険性はあるのでしょうか?

あるとすれば、原因はなんでしょうか。

銀杏アレルギーについてまとめていきます。



銀杏のアレルギーとは?

そもそもアレルギーはどうして起こるのでしょうか。

「免疫」という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。

特に花粉の季節になるとよく耳にしますよね。

免疫とは、もともと私たちの体の中に備わっている細菌やウィルスなどの異物(抗原)を撃退するしくみです。

抗原が体内に侵入すると、体の中では対抗する物質(抗体)を作って排除しようとします。

ところがこの免疫のしくみが、無害であるはずの物質に対しても過剰に反応してしまう事がアレルギー反応です。

抗原の種類によってその症状は様々で例えば、食べ物や薬、ハウスダストや花粉、金属などいろんな種類があります。

また症状も様々で、じんましんや気管支ぜんそく、接触性皮膚炎など普段の生活に支障をきたしてしまうんですね。

では銀杏を食べてアレルギーが起こるのでしょうか。

結論からいうと、野菜や果物でアレルギーがおこることもありますが、銀杏を食べてアレルギーをおこる事はあまりありません。

その理由はアレルゲン(抗原)になる物質が、食べ物のたんぱく質や糖タンパクがほとんどだと考えられています。

特定のたんぱく質を体の中で異物と認識するとアレルゲンになります。

逆に言えば認識されなければ、アレルゲンにはならないということなんです。

銀杏にはタンパク質がほとんど含まれていません。

なので、アレルギーがおこる事はあまりないんですね。

と言っても、個人の体質などにもよりますので、絶対起きないというわけではありません。

たんぱく質とアレルギー

たんぱく質にはアレルギーをおこしやすい構造と、そうでない構造があります。

なので、たんぱく質の多い食べ物全部がアレルギーをおこすわけではないのです。

逆に、たんぱく質の量が少なくてもおこしやすい構造だと、アレルギーになる可能性がたかくなるという事になります。

アレルギーが起こりやすい可能性のある食品は、

卵・牛乳・小麦・えび・かに・落花生・そばです。

これらの7品目では、アレルギー症状が起こりやすいとされているので、食べて異常が発生した場合は、すぐにかかりつけの病院に行くようにしてください。



イチョウの葉でアレルギーをおこす危険性はある?

銀杏を食べてもアレルギーはおこしにくい事がわかりましたが、その他の部分はどうでしょうか。

銀杏拾いには手袋を!

銀杏拾いに行って手がかぶれてしまった、なんて聞いた事ありませんか?

じつは銀杏を覆っている外皮には、接触性皮膚炎やアレルギーをひきおこす成分「ビロボール」や「ギンコール酸」が含まれています。

この成分はイチョウの葉や木全体に含まれていて、その量は外皮が最も多くいちょうの葉にも0.1%~1%含まれています。

なので銀杏拾いにはゴム手袋は必需品です。

又、イチョウの木や葉にも含まれているので、アレルギー体質の方や一度かぶれた事のある方は、できるだけ肌を露出しないよう気をつけてくださいね。

ウルシの成分に似ているので、同様に注意してください。

 



どんな症状がおこるの?

もし銀杏でかぶれ(接触性皮膚炎)やアレルギーがおきてしまったら、発疹や腫れ強いかゆみや水疱ができてしまいます。

症状は人それぞれですが、最初に手にあらわれた症状が顔や足など、他の部分に広がっていくのが特徴です。

また水疱などをがやぶけてしまった部分に細菌が入りとびひ(伝染性膿痂疹)になることがあります。

とびひになってしまうと、その部分を触った手で他の部分を触ることでとびひがうつる可能性があります。

なので銀杏にかぶれた場合は、その部分を石けんなどできれいに洗うようにしましょう。

体の他の部分をさわるとその部分がかぶれてしまう場合もあるので注意してくださいね。

かぶれやアレルギーは、人によってすぐ症状がでる方もいれば、何日かしてからでる方などさまざまなので、変だなと思ったら早めに医療機関を受診しましょう。

また、稀にイチョウの花で花粉症の症状が起こることがあります。

4~5月の時期は、イチョウが花粉を飛ばすので、影響がでることがあります。

クシャミや鼻水の原因がわからない場合、こういった花粉が原因の可能性もあるので、医療機関を受診して原因を特定してください。

銀杏を食べ過ぎてアレルギーはおこるの?

銀杏の中には「ギンコトキシン」(別名4′-O-メチルピリドキシン・4′-メトキシピリドキシン)という物質が含まれています。

この物質はビタミンB6と構造がにていて、 銀杏をたべすぎる とビタミンB6の働きを阻害して、ビタミンB6欠乏症になってしまい中毒になると考えられています。

ビタミンB6は、脳内の神経伝達の生成に重要な役割を担っているので、けいれんや嘔吐、呼吸困難や意識混濁を引き起こします。

これは食べ過ぎによる中毒で、アレルギーではありません。

 

銀杏は何個まで食べれるの?

成人は40個未満子供は7個未満が中毒をおこさなかった範囲との事例があります。

※ 日本中毒情報センター
http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70067_0100_2.pdf

ただこの数値はあくまでも目安です。

個人の体質やその時の栄養バランス、体調にもよるので40個も食べなかったのに中毒になってしまった、という事例もあります。

美味しいのでつい食べ過ぎてしまいがちですが、少なめに食べる事をおすすめします。

特にお子さんの場合、過去の統計をみると87%が10歳未満で、その中でも3歳未満のお子さんが全体の約60%に達しています。

※イチョウに含まれる特有成分とその生理活性
www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu1962/40/5/40_5_300/_pdf/-char/ja

重症になる場合があるので、充分注意してくださいね。

まとめ

今回は銀杏のアレルギーについてまとめてみました。

銀杏自体はアレルギーをおこしにくい事がわかりました。

ついつい食べ過ぎてしまいそうになりますが、中毒をおこす危険性があることを頭の片隅においておきましょう。

特に子供は許容量が大人よりも少ないので、お子さんが食べるときは、よくチェックしてください。

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