健康

銀杏の栄養が実はすごい!カリウムやマグネシウムも豊富

今日は「銀杏」をテーマにしていきたいと思います^^

秋になると街路樹などでみかけるイチョウの木がとてもきれいに色づきますよね。

そんなイチョウの木になる秋の味覚「銀杏」。

あの小さな一粒にはどんな栄養があるのでしょうか。

銀杏の栄養についてまとめていきます。



銀杏の栄養価

銀杏はイチョウの木にできる実の中の種の部分です。

種は堅い殻のおおわれていて、その中にある胚乳種のことを言います。

黄色い「さくらんぼ」のような形をした実をつけるのですが、見た目には想像できないほどなんともいえない臭いは強烈で、一度は嗅いだ事があるのではないでしょうか。

9月頃からとれはじめ10月~11月中旬頃までが収穫の時期になります。

その臭いのもとの実の部分を、きれいに取り除いた状態でお店では売られています。

銀杏農家さんのご苦労は大変ですよね。

そんな銀杏にはどんな栄養素が含まれているのでしょうか。

ぎんなん一粒の重さが約1.5gなので、100gで計算すると、約66粒、1日に食べるには無理があるので今回は15g(約10粒)でみてみましょう。

 ぎんなんぎんなん
(生15g)(ゆで14.9g)
エネルギー(kcal)2626
たんぱく質(g)0.70.7
脂質(g)0.20.2
炭水化物(g)5.25.3
糖質(g)55
カリウム(mg)10786
リン(mg)1814
ビタミンA(㎍)44
ビタミンD(㎍)00
ビタミンB1(mg)0.040.04
ビタミンE(mg)0.40.2
ビタミンK00
ビタミンC(mg)33
葉酸(㎍)76
マグネシウム(mg)77
βカロテン(㎍)4443
鉄(mg)0.20.2
食物繊維0.20.4

※日本食品標準成分表より

栄養素からみるとカリウムやマグネシウム、リン、などのミネラルやβカロテンが含まれています。

生の状態でも加熱しても、ぎんなんの栄養価はそんなに差がないことがわかりますね。



銀杏の栄養素

それぞれどんな効果・効能があるのでしょうか。

詳しくみていきましょう!

エネルギー生成の効果

ぎんなんを食べた時「もちもち」とした食感がありますよね。

このもちもち感は銀杏に含まれるでんぷんによるものです。

でんぷんは炭水化物の一種で多糖類(糖質)に分類されます。

体のエネルギー源をうみだす主要栄養素で、ブドウ糖に分解され血液といっしょに全身に運ばれエネルギーとして使われます。

糖質は、とりすぎると肥満や生活習慣病を招くおそれがありますが、たりない状態が続くと体力が低下したり、疲れやすくなったりと普段の生活に支障ががでてしまいます。

適度に摂取するよう心がけましょう。

高血圧を予防する効果

ぎんなんに含まれるカリウムはミネラルの一種で、ナトリウムとバランスをとりながら細胞を正常に保ったり血圧を調整したりして、体の中を一定のよい状態に保つ働きをします。

現代社会は、塩分をしらないうちに摂り過ぎてしまいがちですが、カリウムを摂取すること体の中でナトリウムの排出を促して血圧の上昇をおさえることができます。

骨や歯を作る効果・精神を安定させる効果

銀杏に含まれるマグネシウムは私たちの骨や歯をつくるための大切な栄養素の一つです。

骨というと「カルシウム」のイメージがありますが、実はマグネシウムも50~60%骨に含まれているんです。

マグネシウムは「カルシウム」や「リン」とともに骨を作っているミネラルで、残りは筋肉や、脳、神経などにたんぱく質と結びついて分布していて、酵素の働きを助ける役割をしています。

精神的なイライラする気持ちをやわらげたり、高血圧を予防する効果があります。

銀杏にはマグネシウムが少量ですが含まれています。

不足がちの栄養素なので、いろんな食材と組み合わせて上手にとりいれましょう。

神経や筋肉の機能を正常に保つ効果

銀杏に含まれるリンはマグネシウムやカルシウムとともに骨や歯をつくる成分になっています。

他に筋肉や神経などの様々な組織に含まれ、エネルギーをつくりだす時に大切な役割をしています。

銀杏には15gあたり18mgのリンが含まれています。

成人女性の1日の摂取目安量800mg((厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準 )なので少ないと思われがちですが、リンは食品添加物として加工食品に含まれスナック菓子やインスタント食品などにも使われているので、知らず知らずの間にたくさん摂取する傾向があります。

リンはカルシウムの代謝に深く関係しているのでカルシウムをしっかりとると同時にリンを摂り過ぎないよう気をつけましょう。

抗酸化作用

βカロテンというと人参というイメージがありますね。

人参だけではなく緑黄色野菜や柑橘類などの色素成分に多く含まれ、

もちろん銀杏にも含まれていて、あのきれいな緑色がそうです(クロロフィルも含まれています)

ただ、緑黄色野菜ほど、含有量は多くはないです。

活性酸素は、もともと体の中に入ってきたウィルスなどの攻撃から体を守るという大切な役割があるのですが、活性酸素が過剰に発生すると、自分自身の細胞も攻撃してしまうんです。

その結果、老化や動脈硬化、生活習慣病などの原因になると考えられています。

の有害な活性酸素を抑制する働きを抗酸化作用であり、βカロテンを摂取することで心疾患やガン予防の効果が期待できます。

ちなみに、銀杏といえば、この特徴的な色がありますが、新鮮な銀杏ほど、緑色でもちもちした食感なのです。

逆に黄色っぽくなっている銀杏は悪くなってきているものであるといえます。



銀杏の薬効

銀杏は、昔から漢方薬として用いられてきました。

銀杏の効能は以下のとおりです。

・咳を止める

・痰を切る

・頻尿予防

・夜尿症予防

これらの症状に効果があるとされています。

実際、銀杏の成分が含まれた薬が販売されています。

実際、夜尿症で悩んでいた人が、銀杏を1日5粒ほど食べたら治ったという話もありますので、効果があると考えられます。

 

まとめ

今回は銀杏の栄養についてまとめてみました。

秋だけの限定の味覚なのですがつい食べ過ぎてしまうと中毒をおこしてしまいます。

日本中毒情報センターによると成人は40個未満子供は7個未満が中毒をおこさなかった範囲との報告事例があります。

とはいってもその時の体調などで40個も食べてなくても中毒になる可能性は十分に考えられます。

あくまでも目安にして、少なめに食べる事をおすすめします。

美味しいからついつい食べ過ぎて痛い目にあった、なんて事がないよう注意して秋の味覚を楽しんでくださいね。

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