ほうれん草に含まれているビタミンがテーマです。
ほうれん草といえば、緑黄色野菜の代表でもあり、多くのビタミン・ミネラルが含まれていますが、茹でたり、冷凍すると、ビタミン量は変化するのでしょうか。
ほうれん草のビタミンについてまとめていきます。
ほうれん草に含まれているビタミン
ほうれん草といえば、多くのビタミンが含まれています。
そんなビタミンですが、どのくらいの量が含まれているのでしょうか。
ほうれん草100gあたりビタミンやミネラル量は、栄養成分表によると以下のようになります。
ほうれん草のビタミン(100gあたり)
- βカロテン:4200µg
- ビタミンE:2.1mg
- ビタミンK:270µg
- ビタミンB1:0.11mg
- ビタミンB2:0.20mg
- ビタミンB6:0.14mg
- 葉酸:210µg
- ビタミンC:35mg
- カリウム:690mg
- カルシウム:49mg
- マグネシウム:69mg
- リン:47mg
- 鉄:2.0mg
- 亜鉛:0.7mg
- 銅:0.11mg
ほうれん草のビタミン量のうち、カリウム、マグネシウム、鉄、銅、βカロテン、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB2、葉酸、ビタミンCの含有量は多く、ほうれん草一束約270gを摂取するだけで、これらのビタミン・ミネラルの1食分の基準値をクリアしてしまいます。
ほうれん草はそれだけ栄養が含まれています。
ほうれん草の栄養の効果や効能はコチラの記事をどうぞ
ほうれん草の栄養成分の効果や効能は?冬では栄養価が違う?
これだけビタミンやミネラルが多く含まれているほうれん草ですが、加熱・茹でることによってどの程度、栄養素に変化があるのでしょうか。
ほうれん草のビタミン量の変化【生→茹でる】
ほうれん草は、お浸し、バター炒めなど加熱して調理することが多い野菜ですよね。
特に茹でることが多いのは、えぐみの成分でもあるシュウ酸を減らすために茹でる人も多いと思います。
ビタミンは熱に弱いものも多いですが、ほうれん草を茹でることにより、どれだけのビタミン、ミネラルがなくなるのでしょうか。
栄養成分表によると、生→茹でることで、先ほどのビタミン・ミネラル類は、以下のように変化します。
- βカロテン:4200µg→5400µg
- ビタミンE:2.1mg→2.6mg
- ビタミンK:270µg→320µg
- ビタミンB1:0.11mg→0.05mg
- ビタミンB2:0.20mg→0.11mg
- ビタミンB6:0.14mg→0.08mg
- 葉酸:210µg→110µg
- ビタミンC:35mg→19mg
- カリウム:690mg→490mg
- カルシウム:49mg→69mg
- マグネシウム:69mg→40mg
- リン:47mg→43mg
- 鉄:2.0mg→0.9mg
- 亜鉛:0.7mg→0.7mg
- 銅:0.11mg→0.11mg
茹でることによって栄養素が凝縮されるので、基本的にgあたりのビタミン、ミネラルは多くなるはずですが、減っているものは明らかに加熱によって流出、もしくは破壊されたものです。
これを見る限り、茹でることによって、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・葉酸・ビタミンC・カリウム・マグネシウム・リン・鉄が減ったことがわかります。
水溶性ビタミンやミネラル分が流出してしまいます。
生野菜を食べようという所以はここにあるわけですね。
ほうれん草のビタミン量の変化【生→冷凍】
ほうれん草は、茹でてから冷凍をするということが多いと思います。
しかしここでは、単純にほうれん草を冷凍した場合の数値の変化についてみていきます。
栄養成分表によると、生→冷凍することで、先ほどのビタミン・ミネラル類は、以下のように変化します。
- βカロテン:4200µg→6000µg
- ビタミンE:2.1mg→2.7mg
- ビタミンK:270µg→280µg
- ビタミンB1:0.11mg→0.06mg
- ビタミンB2:0.20mg→0.15mg
- ビタミンB6:0.14mg→0.11mg
- 葉酸:210µg→130µg
- ビタミンC:35mg→21mg
- カリウム:690mg→240mg
- カルシウム:49mg→130mg
- マグネシウム:69mg→52mg
- リン:47mg→52mg
- 鉄:2.0mg→1.7mg
- 亜鉛:0.7mg→0.6mg
- 銅:0.11mg→0.11mg
冷凍することにより、水分量が少なくなり、栄養成分の含量は増えるはずですが、減ったものは、冷凍によってビタミン・ミネラルが破壊されたことを示します。
加熱したときと同じように、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・葉酸・ビタミンC・カリウム・マグネシウム・リン・鉄の含有量が減りました。
ほうれん草のビタミン変化まとめ
ほうれん草には豊富なビタミンが含まれていますが、調理、茹でる・冷凍によって多くのビタミンやミネラル類がなくなってしまいます。
少しでも損失を減らしたい場合は、たまには生食するのも良いかもしれませんね。
ほうれん草は生食もできます。
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