栄養

しそ(大葉)の効果効能がすごい!食欲増進も

今日はしその効果・効能をテーマにしていきたいと思います^^

 

しそは昔から、日本人にはかかせない植物ですね。

 

料理の薬味だけでなく、薬膳料理により薬に近い食べ物
としても重宝されました。

 

そんなしそにはどんな効能があるのでしょうか。

 

しその効果効能についてまとめていきたいと思います。

 



しその栄養成分は?

しそは、原産地が中国地方からヒマラヤ地方が原産地で
日本には縄文遺跡から種実が出土した記録が残っています。

 

昔、お釈迦様がしその実を粉末にして病気で苦しむ僧の治療に用いたという
古い文献も残されています。

 

今ほど医学が発達してない昔は、その効能は絶大だったんですね。

 

しそには以下の成分が含まれています。

 

しそ 10g あたり( 1枚1gで10枚

エネルギー4 kcal
水分8.7g
たんぱく質0.4g
炭水化物0.8g
カリウム50mg
カルシウム23mg
ビタミンE0.4mg
βカロテン
1100μg
ビタミンK69μg

※日本食品標準成分表より

 

しそは1枚が約1gと、ごく微量になります。

 

栄養素として身体にとりいれるためにも、10g(10枚)を目安にすると、
計算もしやすいですね。

 

通常単位の100gだと、1日100枚食べるのは無理があります。

 

特に注目する栄養成分は、ビタミンK・βカロテン・カリウム・カルシウムです。

 

それぞれ、どんな効果・効能があるのかみていきましょう。

 

 



どんな効果・効能があるの?

 

1・骨や歯を丈夫にする効果

しそには、カルシウムやビタミンKが含まれています。

 

カルシウムは骨や歯をつくり丈夫にする効果があり、
ビタミンKはカルシウムを骨に取り込むのを助ける働きがあります。

 

ただ量的には10枚(10g)で1日の摂取量の 3%とごく微量 なので、
他の食材と組み合わせてとりいれるようにしましょう。

 

カルシウムの1日の摂取目安量は成人女性で650mg、ビタミンKで150μgです。

 

2・高血圧予防やむくみの予防

カリウムはミネラルの一種で、ナトリウム(塩分)をとりすぎると
身体の外に排出して、バランスを保ち
身体の中の状態を一定に保つ働きをします。

 

3・ストレスをやわらげる効果

カリウムにはイライラや緊張・興奮などのストレスを和らげる効果があります。

 

4・粘膜や皮膚を健康に保つ効果

しそにはβ・カロテンが豊富に含まれています。

 

例えば人参 10g あたり 830μg の含有量に対して
しそ 10g あたり 1100μg と、その量の多さがわかりますね。

 

β・カロテンは体内ではビタミンAに変換されるのですが、
全部の量がかわるのではなく、必要な分だけが変換され、
それ以外は、肝臓に貯蓄されたり
抗酸化作用の働きをしたりします。

 

皮膚や粘膜に働くので、風邪などの細菌から、のどの粘膜をまもったり
感染症を予防して身体全体の免疫力を高めてくれます。

 

また眼の機能維持にも効果があります。

 

5・食欲増進効果

しそのさわやかな香りの主成分は主に「 ペリルアルデヒド 」によるものです。

 

防腐作用があり、食中毒を予防する働きもあります。

 

また、胃酸の分泌を促し、食欲増進効果が期待できます。

 

近年の研究では、腸内環境を改善する効果もあることがあきらかになりました。

 

 



しその効果!植物パワー「ファイトケミカル」

しそにはたくさんの「 ファイトケミカル 」が含まれています。

 

ファイトケミカルとは、植物がもともと持っている色素や香り、アクなどから
発見された化学物質で、健康維持に大きく役立つのではないかと期待され
研究が進んでいます。

 

植物は動物などとちがって、好きな環境に移動することができません。

 

そのため自分の身を守るために、
強い紫外線や雨などの酸化を防ぐ抗酸化力、抗菌力、
動物などからは、香りや苦味、渋み、色素などの自己防衛力としての
化学物質「ファイトケミカル」が備わっています。

 

約1500種類あるといわれているファイトケミカルですが
最大の特徴は抗酸化力です。

 

活性酸素をとりさることで、免疫力がアップし
病気や老化の予防・治療などに効果が期待できることが
わかってきました。

 

大きくわけると、ポリフェノール系、カロテノイド系、イオウ化合物系などがあり
βカロテンはその中のカロテノイド系に分類されます。

 

ポリフェノール系には、赤ワインやブルーベリー、緑茶に含まれるカテキン
赤しそもこの分類にはいります。

 

イオウ化合物はわさびやにんにく、玉ねぎなど
カテロイド系は人参やかぼちゃ、トマトやすいかなど青しそもこの分類にはいります。

 

さきに記したように青しそにはβカロテンが豊富に含まれています。

 

油脂と食べると吸収がよいので、天ぷらや炒め物、チャーハンなどに
いれると、効率よくとることができます。

 

しそはアレルギー症状を抑える?

 

近年の研究でしそにはアレルギー症状を和らげる効果
があることがわかってきました。

 

しそにはポリフェノールの一種「 ルテオリン 」「 ロスマリン酸 」が含まれています。

 

ルテオリンは、アレルギーのもととなる TNF(腫瘍壊死因子)の
過剰な分泌をおさえる働き
があります。

 

ロスマリン酸は、 症状をひきおこすヒスタミンなどの化学物質を抑える
作用
があることから、花粉症やアレルギー性皮膚炎に有効だとする
研究結果が報告されています。

 

また、しそに含まれるα-リノレン酸
アレルギー症状をおさえる効果があります。

 

しその葉を、生の状態で摂取するのには
たくさんの量をたべなくてはなりませんが、
「しそ油」や同じしそ科の「エゴマ油」なら手軽にとることができます。

 

エゴマ油には 10g/5800mg のα-リノレン酸が含まれています。

 

成人女性の1日あたりの摂取基準量は 1.6g~2g なので、小さじ1杯程度です。

ただとり過ぎると、脂質全体の過剰摂取につながるので気をつけましょう。

 

 

しその効果・効能まとめ

しその効果効能についてまとめてみました。

 

しそはまだまだ研究段階で、今後の研究が期待されますね。

 

因みにロスマリン酸は青しそより、赤しその方が多く含まれています。

 

又しそは、葉の部分よりも種子の部分の方が約6倍のポリフェノール量が
含まれています。

 

なので、しその葉としそ油の両方をバランスよくとることで
しそパワーを上手に身体にとりいれましょう。

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