料理

ふきの葉っぱは食べれる?下処理から活用法まで

「ふきの葉」がテーマです。

ふきの葉=捨てるという印象の方も多いと思います。

スーパーでも葉を切り落として売られている場合もあるので、もともと捨てる物というイメージがありますが、食べれるのでしょうか。

ふきの葉についてまとめていきます。



ふきの葉っぱは食べれる?

ふきの葉っぱは食べることができるのでしょうか。

結論からいうと食べられます!

と先に断言してしまいました。

好みにもよりますが、ふきよりも香りが強くとても美味しんです。

ただ、あくがとても強いのでそのままでは食べられません。

大きなふきの葉は鮮度を保つのが難しく、直ぐにしおれてしまうのでスーパーなどでは、取り除かれている事が多いです。

もしスーパーで葉のついたふきが売られていたら、鮮度のよい証拠です。

選ぶポイントは葉が緑色のものがよいです。

鮮度がおちてくると、黄色や茶色に変色してくるので選ばないようにしましょう。

次に実際に、ふきをどのように下処理して食べれば良いのかを紹介します。



ふきの葉の下処理

ふきの葉の下処理のやり方をご紹介します。

ふきの葉は「ふき」よりもあくが強いのですが、その分丈夫なので茹で過ぎなどの心配はありません。

具体的に、以下のような下処理で食べられます。

ふきの葉をあらう

ボールにお水を入れてふきの葉を浸して、汚れやゴミを洗いおとします。

何回か水をかえて、もし黄色くなった部分や傷んでる部分があったら取り除きましょう。

ふきの葉を茹でる

ふきの葉が入る大きさの鍋に水を入れ、沸騰したら塩を入れます。

お塩は水 1.5ℓに対して 小さじ1杯程度です。

ふきをいれ、沸騰したら中火にして、時々上下をかえしながら5~6分ゆでます。

ふきの葉は丈夫なので、ほうれん草のように葉の部分がやわらかくなりすぎる事はないので、気にせず茹でましょう。

この時点で少し味見をしてみて、まだ硬かったりもっとあくをぬきたい場合はさらに5~6分茹で時間をのばしましょう。

ふきの葉は丈夫で香りも強いので、長く茹でても香りを損なうことはないので大丈夫です。

水にさらす

茹であがったら水道の流水でさまします。

氷水でなくても、水道水で充分冷めますので大丈夫です。

さめたら、水をいれた保存容器にいれて、冷蔵庫で1時間以上おきましょう。

一晩おく場合はお水を1~2回交換してください。

これで完了です。

しっかりあく抜きをする場合、半日以上水につけておくことも。

あとは、料理にあわせてお好みの大きさを切って使います。

つくだ煮にする場合は、みじん切りにすることも多いです。



ふきの葉はどう活用する?

ふきの葉があるといろんなお料理に使えて、とても便利です。いくつかご紹介します。

ふきとふきの葉のかき揚げ

ふきの葉はみじん切りにしていれました。

人参の千切りもいれてふきの緑と人参の赤で色どりがよくなりました。

ふきは水分があるので衣は固めです。はねるので気を付けながら揚げました。

ふきの葉味噌

みそと砂糖とみりんを1対1対1の割合でボールにあわせておきます。

フライパンにごま油入れたら火を弱火にして、あわせ調味料を入れ砂糖がとけてふつふつと泡ができたら、みじん切りにして絞ったふきの葉をいれます。

入れたらすぐに火をとめて、タレを絡めて出来上がりです。

お好みでいりごまを入れると美味しいです。

これだけでごはん何杯も食べれちゃいます。おにぎりにも相性抜群です。

ふきの葉の佃煮

ふきの葉を下処理して、しっかりあく抜きをしたら、みじん切りにします。

そのあと、乾煎りして醤油大さじ2、砂糖大さじ1、みりん大さじ1の調味料と合わせます。

そして水もひたるくらいいれたら中火で加熱していきます。

汁気がなくなったら完成です。

ちなみに、ふきの葉はしっかりあく抜きしないと、とても食べられるものではありません。

苦いですし、まったくおいしくありません!

ふきの葉を調理するときは、しっかりあく抜きをしてから調理するようにしてください。

ふきの葉の栄養

ふきは水分が多いので栄養はあるの?葉の部分は?と思われる方もいると思います。実際はどうでしょうか。

ふきとふきの葉の栄養は以下のようになります。

  ふき ふきの葉
 エネルギー 11kcal 46kcal
 水分  95.8g  85g
 たんぱく質  0.3g 3g
 炭水化物 3g8.6g
 ナトリウム 35mg 150mg
 カルシウム 40mg 201mg
 カリウム 330mg 533mg
 食物繊維 1.3g 8g
 βカロテン 49㎍ 8939㎍
 ビタミンC 2mg 42.5mg
 ビタミンE  0.2mg 9.2mg
 葉酸 12㎍ 120㎍

引用元:日本栄養・食料学会大会講演要旨集(フキ葉身の栄養成分分析)
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-19300247/19300247seika.pdf

 

比べてみると、ふきの葉の方がより栄養価がたかい事がわかります。

特に多く含まれているものを詳しくみていきましょう。

カリウム

ナトリウムとバランスをとりながら、常に身体の中を一定したよい状態を維持する働きがあります。

ふき自体にも100g中 330mg と多く含まれていますが、ふきの葉には100g中 533mg 約1.6倍 のカリウムが含まれています。

高血圧やむくみの予防に効果があります。

ビタミンC

ふきの葉にはビタミンCが多く含まれています。

イメージだと、レモンやキウイフルーツなど果物を思いうかべますが、色の濃い野菜類には比較的ビタミンCが多く含まれています。

ふき自体にはほとんど無いのですが、ふきの葉には100g中42.5mgも含まれていています。

これは1日に必要なビタミンC量の約半量です。

ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。

又ストレスへの抵抗力を強めたり、免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果があります。

ただ、残念なことにビタミンCは水溶性なので、水に溶けやすく熱に弱い性質をもっています。

ふきの葉をあく抜きした時にビタミンCが水に溶けだしてしまいますが、全部はなくならないので、摂取することはできます。

βカロテン

βカロテンは植物や野菜、果物に含まれている色素です。

カロチノイドの一種で体内でビタミンAとして働きます。

近年注目されるようになった「ファイトケミカル」

ファイトケミカルは植物自体がもつ自己防衛力で、βカロテンもその一つです。

抗酸化力が強く美肌効果や目の健康維持、生活習慣病を抑制する効果があります。

代表的な野菜といえば、人参ですがβカロテンの量は100g中 8600㎍とふきの葉は100g中 8939㎍ と人参よりも多く含まれています。

ただふきの葉は季節の山菜で、常備野菜ではないのであまり知られていません。

 

普段は、あまり食べずに捨てられるふきの葉ですが、実は栄養価も高いのです。

ふきの葉の食べ方まとめ

ふきの葉をテーマにしてまとめました。

ふきの葉はふきよりも全体的に栄養価も高いといえます。

あくぬき自体もそんなに難しくないので、ふきが手に入った時はあく抜きをして、ふきとふきの葉の香りが強さを食べ比べてみてはいかがでしょうか。

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