ふきの種類や見分け方がテーマです。
春先になるとスーパーでみかけるふきは、独特のほろ苦さと香りが特徴ですね。
そんなふきにはどんな種類があるのでしょうか。
意外と知られていないふきについてまとめていきます。
ふきの種類は何がある?
ふきはキク科フキ属の多年草で日本原産の山菜です。
春をつげる蕗の薹はふきのお花で、花蕾野菜といいます。
まだ花になる前のつぼみが集まった食用部分を「花蕾(からい)」といい、ブロッコリーやカリフラワーも花蕾野菜になります。
摘み忘れた蕗の薹は大きくなり白い花をさかせ、やがてたんぽぽのように綿毛をつけた種子を飛ばします。
蕗の薹は地面の中で茎を横に伸ばしていきます。
私達が食べている部分は茎と葉ではなく、葉身(ようしん)と葉柄(ようへい)という部分で本物の茎は土の中にあるのです!
そんなふきにはどのような種類があるのでしょうか。
ふきは大きく分けて
- 愛知早生ふき
- 水ふき
- 山ふき
- 秋田ふき
の4種類に分類されます。
その他に、野生のふきをあわせると200種類以上あると言われています。
それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。
愛知早生ふき

引用元:https://www.secom.co.jp/bishoku/shokuzai/no110.html
別名、尾張ぶきとも呼ばれており、ふきの代表品種です。
全国で流通するふきの約7割が愛知早生ふきです。
そのうち愛知県産は5割にのぼります。
これは、愛知県の知多半島で栽培されたものが、始まりと言われていて約180年前に在来のふきと違う早生の株があることがみつかり、全国に広がりました。
〇に知のマークがあるのが、知多半島産の目印です。
春に出荷されるふきは、ピンクのラベルに「春フキ」と書かれています。
愛知早生ふきの特徴
葉の部分が大きく、葉柄の部分が太めで、長さは1メートル前後あります。
根元が赤いのが特徴です。
きれいな淡い緑色をしているのが特徴で、風味と香りがよくやわらかめです。
水ふき

引用元:https://vegetable.alic.go.jp
水ふきは別名京ふきとも言われていて、京都や奈良県で栽培されています。
葉柄の部分を切ると水が滴り落ちることから水ふきと呼ばれているようです。
群馬県や大阪でも栽培されていてますが、出荷量が少なくあまり市場には出回らないです。
水ふきの特徴
淡い緑色で根本の部分が赤身がかっています。長さは50~60㎝ぐらいです。
暖かい地方に自生するふきから改良されたものです。
香りが強く、やわらかで、繊維や苦みが少ないのが特徴で、水煮にもされます。
秋田ふき

引用元: http://www.akita-gt.org/eat/sansai.html
秋田ふきは別名エゾブキ・オオブキとも呼ばれています。
映画「となりのトトロ」にも登場しました。さつきちゃんと、めいちゃんがバス停でお父さんの帰りを待っている時に、現れたトトロが、傘のかわりに持っていたのがふきの傘です。
民謡秋田音頭の歌詞に「秋田の国では、雨が降っても傘などいらぬ、手ごろな蕗の葉さらりとさしかえ・・」とでてくるように昔から秋田県では、傘のかわりや、山でのコップのかわりにしたり、収穫した物を包んだりと生活にも重宝した自然の恵みでした。
秋田ふきの特徴
葉柄部分が1.5mから2m程度、葉の直径は1mにもなる大きなふきです。
繊維が硬く野菜としてはあまり流通してませんが、お菓子や、てっぽう漬け佃煮などに加工されたり、ふきの葉の部分は乾燥してお茶などにして、販売されています。
山ふき

山や河川の土手など、自生している天然物を山ふきといいます。
近年は自然食品ブームなどもあり需要が増加したため、各地で山ふきの栽培が行われるようになりました。
山ふきには、たくさん種類があります。
山の斜面多くみられる「青ふき」先程紹介した「水ふき」沢の水辺に生息する「沢ふき」は水の中でも生息しています。
又、山ふきの中には「赤フキ」と呼ばれているものがあります。

引用元:http://www.sansaikinoko.com/fuki.htm
葉柄の部分が紫色のような物や、濃い赤色の物などがありますが、硬くて美味しくないので、食用には向いていません。
山ふきの特徴
背が小さく細く綺麗で根本の部分が濃いワイン色なのが特徴です。
天然の物なので、長さも太さもばらつきがありますが、長さは30㎝~40㎝程度です。
苦みがあまりなく、やわらかで香りがとてもよいのが特徴です。
ふきにはどんな栄養があるの?
ふきは、ゆでた状態で100g中97.4gが水分です。
というとなんの栄養もないように思えますが、実は、健康に役立つ栄養素もしっかり含んでいます。

どんな栄養があるのか詳しく見ていきましょう。
第7の栄養素「ファイトケミカル」
最近雑誌やテレビなどで、取り上げられることが多いので一度は聞いたことがある方も多いと思います。
ファイト(植物)ケミカル(化学物質)を組み合わせた造語です。
植物は強い太陽の日差しや雨風、害虫や動物から身を守るための自己防衛能力があります。
雨風や日差しには、酸化を防ぐ抗酸化力、害虫や動物からは、色素や香り、苦みなどです。
その機能性成分がファイトケミカルです。
その数は数千種類存在するといわれていて、その一種がポリフェノール類です。
ふきにはクロロゲン酸、クエルセチン、ケンフェロールなどのポリフェノール類が多く含まれていて、苦みやえぐみは、クロロゲン酸などによるものです。
ポリフェノール類には、動脈硬化やアレルギー症状を引き起こすと言われている活性酸素をとりさる、抗酸化力があります。
ただ、ポリフェノール類は水溶性なので、ふきのあく抜きの時に溶けだしてしまいます。
といっても、全部がなくなってしまうわけではありません。
いろんな食材と組み合わせたりバランスよく食べる事で上手にファイトケミカルを摂り入れるようにしたいですね。
ふきは緑色のイメージがあると思いますが、実は淡色野菜なんです。
なので、βカロテンの含有量は100g中49μgと少ないのですが、ポリフェノールは含まれています。
ふきのとうの場合は、βカロテンが390μgとふきより多く含まれています。

カリウム
ふきにはミネラルの一種のカリウムが含まれています。
ナトリウムとバランスをとりながら、高血圧やむくみの予防をする働きをしたり筋肉を正常に保つ働きがあります。
ふきには、100g中330㎎と多くのカリウムが含まれます。
食物繊維
ふきには食物繊維含まれています。
ふきの食物繊維は、不溶性食物繊維で胃や腸で水分を吸収して、大きくふくらみ腸を刺激して便通を促す働きがあります。
ただ、ふきに含まれる食物繊維は、100g中1.3gと実は少ないのです。
ふきって食物繊維だらけかと思いきや実はそこまで多くはないんですね。
なので、繊維目的で食べるのであれば、ごぼうやかぼちゃ、ブロッコリーなどの野菜がおすすめです。
ふきが周りにない方は育てることもできます。
ふきの種類まとめ
ふきの種類をテーマにまとめました。
栽培種以外の天然のふきは、全国至る所でみることができます。
あぜ道や道端、それこそ自分のお家の庭にも、いつの間にか育ってたりします。
私たちにとっては、一番身近な山菜ではないでしょうか。
因みに、ふきと同じようにあく抜きをして食べる「きゃらぶき」は同じキク科ですがツワブキ属になります。
葉の形はよく似ていますが、春に花をつけるふきと違い秋に黄色の花を咲かせます。
ふきの種類によって多少味が変わるので出会った際は、ぜひ調理してみてください。
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