今日は、山芋とろろと妊婦さんをテーマにしていきたいと思います^^
妊婦さんは山芋とろろを食べても大丈夫なのでしょうか。
とろろについてまとめていきます。
山芋とろろは妊婦も食べられる?
とろろは、山芋類(長芋・大和芋・自然薯)をすりおろしたもので、
その独特の粘りが特徴的な料理です。
とろろは、つるっとした食感があって、
食べやすい調理法であるといえます。
そんな山芋をすりおろして食べるとろろですが、
妊婦さんも食べることはできるのでしょうか。
結論からいうと、
妊娠中でも山芋とろろを食べることができます 。
ですので、とろろを食べたい妊婦さんでも
安心して食べることができます。
また山芋とろろを食べることで、
メリットもあるのでご紹介していきます^^
山芋とろろを食べるメリット
1・消化・吸収が良い
山芋類は、とろろにして食べられることも多いですが、
とろろにする場合は、生で食べますよね。
基本的に野菜は生で食べることができますが、
芋類の山芋でも、 生で食べることができます 。
他のさつまいもやじゃがいもなどの芋類も、
生で食べることができるのですが
人によっては消化が悪く、生食するとお腹を壊すことがあります。
山芋を生で食べることができるのは、
山芋類に消化酵素が多く含まれているからです。
特に山芋には「アミラーゼ」 というでんぷん分解酵素が
他の食材よりも多く含まれています。
このアミラーゼの働きにより、
山芋類を生で食べても問題がないのです。
ただ土がついているような山芋の場合は、
手袋をして土の汚れをよく洗うようにして
皮を剥いてからすりおろしてください!
基本的にスーパーで販売されているような山芋類は、
一度水でよく洗浄されてから売り場に並んでいますが
食べる際は、よく洗ってから調理するようにしてください。
2・豊富な栄養
山芋にはどんな栄養が含まれているのかというと、
ビタミンやミネラルで特に含有量が多いというのは、
カリウムくらいです。
カリウム は芋類の中でも含有量が多く、
体内の塩分濃度を調整する働きがあるため
余分な水分を排泄し、
むくみ予防に効果があります。
妊娠中はむくみがちなので、
妊婦さんにも嬉しい効果が期待できそうです。
その他、含有量が多いというわけではないですが、
妊婦さんにとっても必要な栄養成分が
含まれています。
「タンパク質」 …タンパク質は三大栄養素の一つであり、
私たちが生きる上で必要な成分です。
とろろご飯に豆腐の入った味噌汁、卵焼き、納豆
なども一緒に食べると良いです。
「葉酸」 …山芋の中では自然薯に一番多く含まれていますが、
摂取するのであればレバーや小松菜などの葉菜類が
おススメです。
妊娠中の女性は、妊娠していない女性の2倍ほど
摂取することが推奨されています。
不足すると、神経管閉鎖障害のリスクが高まります。
「ビタミンB群」 …ビタミンB群は主に代謝に関わる
ビタミンです。
中でもビタミンB6はつわり軽減に効果がある
といわれています。
「ビタミンc」 …山芋100gあたりで5~15mgの
含有量があります。
ビタミンCは美肌効果の他、
免疫力を高め、風邪予防にも効果があると
されています。
主にアセロラやレモン、赤ピーマンなどに
含まれていますので、こういった食材も摂取すると
良いです。
「鉄」 …鉄は女性にとって必要なミネラルであり、
赤ちゃんの成長にも必要なミネラルです。
山芋にも含まれていますが、
微量ですのでその他、レバーや小松菜などの葉菜類も
摂取すると良いです。
3・便秘解消
山芋類は食物繊維を含んでいます。
また独特のネバネバ成分が含まれていますね。
※ネバネバ成分はムチンと呼ばれていましたが、
動物の粘液のムチンとは異なるといわれています。
山芋の食物繊維量は、
つくね芋>自然薯>いちょう芋>長芋
の順に含有量が多くなっています。
つまり、粘り気が強いとろろの方が、
食物繊維は豊富であるということですね。
芋類には食物繊維の中でも
不溶性食物繊維の方が多く含まれています。
食物繊維繊維には水溶性食物繊維・不溶性食物繊維が
ありますが、
不溶性食物繊維は、便の過さを増やしたり、
便通を促す 働きがあります。
ネバネバ成分と食物繊維繊維の相乗効果で
便秘解消の効果が期待できます。
4・食べやすさ
妊娠中はつわりがあり困っているという方も
多いかと思います。
山芋をとろろにすることで、
食べやすさがアップします。
山芋には糖質も多く含まれているので、
ご飯にかけて食べれば、糖質を補うことができます。
ご飯が食べにくいという方も、
とろろにして、つるっと食べてみてはいかがでしょうか。
醤油やめんつゆで味付けをすると
食べやすくなります。
山芋とろろのデメリット
山芋とろろを食べることで様々なメリットがありますが、
注意すべき点もあるので、
チェックしてみてください。
1・かゆみのリスク
山芋とろろにするときは、
山芋類をすりおろすという作業が必要です。
山芋の皮付近には、シュウ酸カルシウム という
成分が含まれているのですが、
この成分がかゆみの原因となります。
このシュウ酸カルシウムは、
針のような構造をしており、
それが皮膚につくことでかゆみをもたらします。
ただ、熱や酸に弱い構造なので、
皮むき後酢水につけておけば
山芋類をすりおろした時に、かゆみが生じにくく
なります。
また万が一、かゆくなってしまった場合も、
薄い酢水に手をつけて洗ったり、
お湯で洗えば結晶が溶解してかゆみが
緩和されるようになります。
妊娠中は特に敏感になるので、
かきむしったりしないよう注意が必要です。
かゆみが怖いという方は、
あらかじめすりおろされているとろろを
活用すると良いでしょう。
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2・アレルギーのリスク
山芋には実は、アレルギーのリスクもあります。
野菜や芋類はアレルギーにならないと思いがちな方も
いるかもしれませんが、
山芋でもアレルギーのリスクがあります。
基本的にアレルギー症状が起こるリスクのある
食品としては
7品目である
卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに
に食材の表示義務があります。
これらの食材を食べた場合、
重篤な症状がでることがあります。
それ以外にも、重篤な症状の症例は少なくとも、
かゆみや蕁麻疹などの症状が起こるリスクのある
食品として、加工食品に表示が推奨されている
食品があります。
その食品というのが
いくら、キウイフルーツ、くるみ
大豆、カシューナッツ、バナナ
山芋、もも、りんご、さば
ごま、さけ、いか、鶏肉、ゼラチン、
豚肉、オレンジ、牛肉、あわび、松茸
などの食材です。
これに山芋が含まれています。
つまり山芋でもアレルギーが起こるリスクがあります。
山芋では、どのようなアレルギーが起こるのかというと、
仮性アレルゲン といって、
食品に含まれる化学物質が直接体に作用して
かゆみや湿疹などの症状を引き起こすアレルギーが
起こりやすいです。
山芋に含まれている成分である
「アセチルコリン」
が体に作用します。
アセチルコリンは、他の食材にも含まれており、
茄子・筍・里芋・松茸・トマト・くわい
などの野菜にも含まれます。
これらの食材を食べてアレルギーの症状が起こったことがある
という場合は、
山芋を食べる際にも注意が必要です。
仮性アレルゲンの症状は大量に食べたときに
起こりやすいので、
食べ過ぎには注意してください。
まとめ
今回は、山芋とろろは妊婦さんでも食べることが
できますし、栄養も含まれています。
ですが、山芋をとろろにする際は、
かゆみが起こったり、アレルギー症状が起こる
リスクもあるので、
注意してください。
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