今日は、くわいの下処理・下ごしらえ方法をテーマにしていきたいと思います^^
くわいの下処理・下ごしらえはどのようにすれば良いでしょうか。
また、皮や芽はどのように処理すれば良いでしょうか。
くわいについてまとめていきます。
くわいの下処理・下ごしらえ方法
くわいは野菜の一種です。
芽がでていることから
「芽(目)がでる」 につながるとして、
縁起の良い野菜として、
12月になると出回るようになります。
くわいは丸くて青い色をしているのが特徴であり、
伸びた芽がついています。
木の実?と思うかもしれませんが、
実は野菜なんですよね。
ちなみにスーパーでは取り扱いがないところもあるので、
目にしたことがないという方も
多いかもしれません!
そんなくわいは、実はとてもあくの強い野菜です。
なので、生食には向きません 。
そのまま丸かじりするのではなく、
下処理として下茹でをする必要があります。
簡単に説明していきます。
くわいの下処理
1・まずは、くわいをよく洗います。
2・続いてくわいの皮を剥いていきます。
くわいの皮剥きの仕方ですが、煮物にするときは
六方剥き にすることが多いです。
六方剥きは六面にするようにして切る切り方です。
まずそこの硬い部分を切り落とし
続いて1片を包丁で、丸みに合わせて切ります。
反対側の1片も同じように皮をむき、
同じように6片すべての皮を切り取ります。
そうすると底から見ると、六角形のような形になります。
3・煮物にするときは、
芽の部分は1.5~2cm程度だけ残して
あとは切り取るようにします。
芽は柔らかくて折れてしまうこともあるので、
慎重に扱ってください。
4・そのまま皮を剥いたものは、
水に数分漬けておくようにします。
1時間くらいやっても良いですが、
時間がかかりすぎるので、
急ぎの方は短時間で。
5・鍋に米のとぎ汁(ない場合は米ぬか)を用意し、
くわいをいれて一緒に火にかけます。
沸騰後ではなく、水の状態から茹でます。
沸騰後は火加減を調整し、
15~20分 程度茹でます。
これが下茹でとなります。
6・くわいを下茹でしたら、
くわいを水にさらし、ザルにあげて水気を切ります。
これでくわいの下処理は完成です。
このまま含め煮するなど調理を行ってください。
くわいの皮の処理は?
くわいの皮は基本的に皮むきをします。
皮むきは食味を良くするために行います。
皮むきをすることで、
煮物にする際に、味も染み込みやすくなります。
ただ、素揚げにされることもあるくわいですが、
揚げたり、そのまま焼いたりする場合は、
わざわざくわいの皮を剥かなくても調理できます!
そのまま何もつけずに、
油で揚げてしまってください。
くわいの芽の処理は?
野菜は芽の処理をどうすれば良いのかと
困ることも。
くわいの芽は食べることができますので、
すべてを取り除かなくても大丈夫です。
食べられないのはじゃがいもの芽です。
くわいの芽は、縁起物とされているので、
芽はすべて切り落とさない ようにします。
煮物にするときは、
1.5~2cm程度の長さに切りそろえておくと
食べやすくなります。
素揚げにするときは、
芽の部分ごと揚げてしまって問題ありません。
なお、くわいを購入するときは、
このくわいの芽の部分がしっかりと
伸びているものを選ぶと良いです。
くわいの含め煮は?
くわいの煮物といえば、
くわいの含め煮です。
くわいの下処理を行ったら煮物にして調理するのも良いです。
くわいの含め煮
~必要なもの~
くわい:6個
だし汁:1カップ
醤油:大さじ2杯
砂糖:大さじ1杯
みりん:大さじ1杯
酒:大さじ1/2
1・まずは皮を剥いて、
くわいの下処理を行います。
2・続いて、米のとぎ汁を用いて、
くわいを下茹でします。
含め煮にするときは、色をよくするために
くちなしをいれる方もいます。
クチナシを使う場合は、後から入れるのではなく、
下茹での段階でいれます。
とぎ汁1ℓに対して、クチナシの1個いれます。
沸騰後15~20分程度茹でたら、
ザルにあげておきます。
3・続いて、鍋にだし汁を用意し、
醤油、砂糖、みりん、酒をいれてそこに下茹でしておいた
くわいをいれます。
火をつけて煮だったら弱火にし、
落し蓋をして、さらに 20~30分 ほど煮詰めます。
4・汁気が多い場合は、加熱時間を長めにして
ください。
煮汁が少なくなったら火を止めて、そのまま冷まします。
そうすることで味が染み込みやすくなります。
お皿に盛り付けたらくわいの含め煮の完成です。
クチナシをいれると綺麗な黄色い色になりますが、
クチナシをいれなくても見た目は良いです。
くわいの味ってどんな感じ?
くわいを食べたことがない人にとっては
見た目からでは味が想像しにくいかと思います。
くわいの味は少し「栗」 に似ています。
食感も栗のような感じ。
ほのかに甘味があります。
栗のようにホクホクした食感です。
でもしっかりあく抜きをしても、
少し苦味が残るんですよね。
ここらへんが好き嫌いが分かれるところだと思います。
お子さんは苦手かもしれませんが、
独特の苦さが好き!という方もたくさんいます。
くわいのその他の食べ方は?
では含め煮以外のくわいの食べ方を紹介します。
くわいは、煮物にされることが多いですが、
他にも揚げたり、炒めたりと調理が可能です。
サラダにされることも多いのですが、
くわいの食べ方で人気なのは
揚げ物です。
揚げることで 苦味やえぐみを感じにくくなります 。
揚げるレシピには、
・素揚げ
・くわいチップス
・唐揚げ
などがあります。
「素揚げ」 にする場合は、くわいの芽をつけたまま
表面の薄皮だけを剥いて
180℃の油でじっくり揚げます。
揚げ時間は5分程度です。
揚げると、ホクホクとした食感になります。
「くわいチップス」 にする場合は、
くわいの皮を剥いたあとに、あく抜きなどの下処理はしないで、
そのままポテトチップス同様、1mm程度の厚さに
スライサーでカットします。
そしてそのまま180℃の油で揚げます。
サクサクの食感です!おつまみにもどうぞ★
「唐揚げ」 にする場合は、芽をつけたまま
唐揚げの粉をつけて、180℃の油で素揚げ同様
5分ほど揚げます。
くわいの揚げ物は人気があります。
なお、くわいのサイズにはSS~LLまでありますが、
揚げ物にする場合は、SやMなどのなるべく小さいサイズの
方が火が通りやすくなるので
調理しやすいといえます。
くわいSサイズ
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まとめ
今回は、くわいの下処理をテーマにして
まとめてみました。
くわいは、あくが強いので、水にさらすだけではなく、
下茹でをしてあく抜きを行います。
下茹での際は水ではなく、
米のとぎ汁を使ってあく抜きをした方が
えぐみがとれやすくなります。
煮物にすることも多いくわいですが、
きちんとあく抜きをして下茹でをしてから
調理した方が美味しくなります。
くわいは冷蔵庫保存で1~2週間は日持ちするので、
おせちの煮物に使いきれなかった場合は、
揚げ物や炒め物にして食べきってしまう
というのも良いと思います。
★くわいの保存に関してはこちらをどうぞ
くわい(慈姑)の保存方法は?冷凍もできる!