今日は、長芋の冷凍保存を手テーマにしていきたいと思います^^
長芋は冷凍できるのでしょうか。
また冷凍したものの解凍はどのようにすれば良いのでしょうか。
また冷凍の際の変色を防止するにはどうすれば良いでしょうか。
長芋についてまとめていきます。
長芋は冷凍できる!保存法は?
長芋は、山芋の一種であり、生で食べることもできる芋類です。
山芋には大きく分けて、
長いも・大薯・自然薯がありますが、
粘りが強いいちょういもや、こぶしのような形のつくね芋も
長いもの一種に分類されます。
中でも、長さが50cmくらいで棒状の長芋を
一番多く見かけると思います。
そんな長芋は、旬の時期が11~3月とされていますが、
1年を通して食べることができます。
1年中食べられるので、安いときに購入して保存法に困ることはないでしょうか。
また、1本丸ごと購入してしまうと、
一人暮らしの方は食べきれなかったりしますよね。
そんなときは冷凍保存しておくと良いです。
基本的には冷蔵保存がおススメの長芋ですが、
冷凍でも保存することができます !
冷凍保存することで、保存性を良くし、
また調理の際も使えて便利です。
長芋の冷凍保存方法について紹介していきます。
すりおろして冷凍する方法
長芋はすりおろして「とろろ」 にすることも多いかと思います。
多くすりおろしてしまった場合は、
冷凍することもできます。
冷凍保存の方法は以下のようになります。
※下処理から説明します。
1・まずは長芋をよく洗い、皮を厚めに剥きます。
2・続いて、長芋の変色を防ぐために、
3%程度の酢水(水1ℓに対し大さじ1~2杯の酢)に
皮を剥いた長芋をいれ、5~10分ほど漬けておきます。
3・ペーパータオルなどで水気をふき取り、
長芋をすりおろします。
4・そのままジップ付きの保存袋にいれて、
空気を抜いて平らにしたのち、
冷凍庫にいれて保存します。
細かく切って保存する方法
長芋はサラダなどに調理することもあるかと
思いますが、小さく切っておくと、
使うときに便利です。
冷凍方法は以下のようになります。
1・長芋をよく洗い、皮を厚めに剥きます。
2・続いて皮を剥いた長芋は、
変色を防ぐために酢水に漬けておきます。
3・ペーパータオル等で水気を軽く切ったら、
長芋をお好みの形(拍子木切り・短冊切り)などに
切ります。
4・ラップで小分けにしたあと、
ジップつきの袋にいれて、
冷凍庫で保存します。
★長芋の切り方に関してはこちらをどうぞ
山芋(長芋)の切り方!千切りや短冊切りの仕方は?
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サラダや汁物にいれるときは、
拍子木切りが使いやすいと思います。
そのままの状態で保存
皮つきの状態で保存も可能です!
方法は、お好みのサイズ(200g程度)に
長芋を切って、ラップをかけて包み、
冷凍庫でそのまま保存するだけです。
実は皮つきの状態で保存することにはメリットがありまして、
すりおろしたときに
手がかゆくなりにくくなります 。
というのも、長芋に含まれるシュウ酸カルシウムは
針のような構造をしていて、
それが手の皮膚にささることで
かゆくなります。
凍らせることで、
この構造を壊すことができ、
凍らせた長芋をすってもかゆくならないのです。
そして使うときは、どうすれば良いのかというと、
凍らせた状態でそのまますりおろします。
実は、凍らせた状態ですりおろせますし、
ヌメリがないので、
すりおろしやすかったりします。
そのままの状態で保存した場合のすりおろし方法
皮つきの状態で冷凍保存が可能ですが、
皮ごと保存しているので、かつらむきのようには
剥きにくいです。
ですので、皮を剥くときは、
包丁を上から落とすようにして
皮を取り除きます。
そして凍った状態の長芋をもって、
すりおろしていきます。
私は素手でおろしていますが、
結構冷たいので、冬場のキッチンは辛いです・・・
気になる方は布などで
掴んですりおろすとすりおろしやすいかと思います。
まだ凍っているので、凍った状態の
長芋がおろされていきます。
ですが、少し時間がたつと、
少し溶けてきて、多少粘り気のある状態になります。
約200gをすりおろすとこんな感じです。
まだまだ凍った状態です。
スプーンで混ぜると、こんな風に、
少しふわっとしたとろろが完成します。
この状態になれば、
通常食べるとろろと同じように、
だし汁などと混ぜて、食べることができます。
あらかじめ冷凍してからすりおろすと、
変色もしないので、
とろろが茶色や黒になりません。
冷凍した長芋の保存期間
長芋を冷凍した場合の保存期間は
1か月 が目安となります。
例えばすりおろしたとろろは、冷蔵庫保存では
1~2日程度しか冷蔵庫で日持ちしないのですが、
冷凍保存にすることで
保存期間を伸ばすことができます。
冷凍しても、味があまり変わらないので
おススメです。
冷凍した長芋の解凍方法は?
冷凍した状態の長芋を解凍する場合は、
・そのまま使う
の2択があります。
すりおろした状態の長芋を使うときは、
電子レンジなどで強制的に解凍するのではなく、
自然解凍した方が美味しくいただけます。
使う前日に、長芋を冷凍庫から冷蔵庫に移して
解凍してください。
また細切りしたものも、
サラダなどにして調理する場合は、
冷蔵庫にいれて自然解凍する方が
食感が良いです。
加熱調理する場合は、
そのまま使ってしまってください 。
味噌汁などの汁物にいれるときも、
凍った状態でそのまま加熱調理可能です。
解凍後もシャキシャキの食感が維持できています!
冷凍して変色することは?
長芋は、冷凍しても変色するということは
私は経験上ありません。
冷凍する前に、あらかじめ酢水につけてから
すりおろしたり、細かく刻むことで
変色を防ぐことができます。
そもそも長芋が変色してしまう原因は、
酵素が影響しています。
長芋をはじめ、芋類には「チロシン」 というアミノ酸が
含まれているのですが、
同時に「チロシナーゼ」 という酵素の働きで黒い物質に
変わってしまうのが影響しています。
またクロロゲン酸も山芋類には含まれているので、
こちらも酵素の働きにより、
変色の原因となります。
酵素は、水にふれたり、低温、酸性化で
失活するので、
酢水につけるだけで、
変色を防ぐことができます。
その他の長芋の保存方法
長芋は冷凍以外に冷蔵・常温での保存方法があります。
すりおろしたり、細かく切ったものは、
冷蔵保存ではあまり日持ちしないので
冷凍保存がおススメですが、
そのままの状態であれば、冷蔵や常温保存でも長持ちします。
長芋の冷蔵保存
長芋の保存適温は2~5℃ の温度帯とされています。
ですので、長芋を保存するのは、
野菜室ではなく、冷蔵室が実は向いています。
冷蔵庫で長芋を保存する際は、
長芋をペーパータオルで包み、
さらにビニール袋にいれて乾燥を防ぎます。
そしてそのまま冷蔵庫で保存するように
します。
そのままの状態であれば、
2か月 程度日持ちします。
常温保存よりも冷蔵庫保存の方が良いです!
長芋の冷蔵保存(カット)
長芋は、すこしずつ調理するという方も
多いと思います。
その場合、切り口はカットした状態で保存することに
なると思いますが、
カットした状態のものは茎に触れないよう、
しっかりラップで切り口をふさいで冷蔵庫で保存します。
カットした状態のものでも
2週間 程度は冷蔵庫保存でOKです。
長芋の常温保存
長芋は常温での保存も可能です。
カットしていない、そのままの状態の長芋であれば、
常温で保存することができます。
ただ、保存温度が低いので、
冷暗所での保存が向いています。
冷暗所というのは、
温度が14℃以下で
直射日光の当たらない、
風通しが良くて涼しい環境を指します。
長芋を新聞紙でまき、さらに段ボールなどにいれて
管理してください。
常温で保存した場合の賞味期限は
2週間 程度になります。
ですので、常温での保存よりは、
冷蔵庫を使って保存した方が長持ちしやすくはなります。
まとめ
今回は、長芋の冷凍をテーマにして
まとめてみました。
長芋は、冷凍することができます。
そのままの状態でも冷凍可能ですが、
冷蔵の方が長持ちはするので、
すりおろす際のかゆみ予防などの方は、
そのままの状態で保存すると良いかと思います。
とろろなども、冷凍しても美味しくいただけます。
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