豆苗の再生栽培がテーマです。
豆苗は再生栽培が可能な野菜です。
再生栽培はどのようにすれば良いでしょうか。
また再利用は何回まで可能でしょうか。
豆苗についてまとめていきます。
豆苗の再生栽培をしよう!
豆苗は、エンドウ豆の新芽のことを指しています。
現在多くのスーパーで豆苗を見かけるようになりましたが、スーパーで並んでいる豆苗は水耕栽培させたものです。
1パック100円程度ですが、1年を通して値段が変わらず、なおかつとても栄養価が高い野菜であるといえます。
そんな豆苗は実は、再生栽培ができると知っていましたか?
ただでさえ、お値段もお得なのですが、さらに再生栽培もできてしまうんです。
今日は、そんな豆苗の再生栽培のやり方や成長スピードについてまとめていきます。
豆苗の再生栽培に必要なもの
豆苗を再生栽培する上で必要なものは
- 豆苗の根
- 少し大きめのお皿
- 水
たったこれだけです。
ちなみに少し大きめのお皿と記載しましたが、豆苗の根の部分が大きいため、入る大きさであれば問題ないです。
私は果物のお皿を利用しました。
豆苗栽培のやり方
豆苗の下準備
再生栽培をする前に、豆苗の根と茎を切り離す必要があります。
なお、豆苗は購入時パックに入っていますが、再生栽培を早くしたいからといって、先に茎と根を切り離してはいけません。
特殊製法により、豆苗が冷蔵庫内でも日持ちしやすくするようにされていますので、開封すると悪くなってしまいます。
生産者さんがつくってくれた豆苗を美味しくいただくためにも、豆苗は食べてから再生栽培を行いましょう!
なお、根と茎の切り離しですが、脇芽 をチェックしてください。
脇芽というのは、根元についている小さい葉っぱのようなものです。
これが根元の豆よりちょっと先に緑の小さな葉が2枚ほどついています。
これを残すようにして根元は切り取ってください。
だいたい根元の豆から5cmくらい切り離してカットするのが理想です。
こんな感じで切り離します。
根元を切り離したら、少し深さのあるお皿やタッパーなどに根っこをいれて、さらに水 を 1cm 程度いれます。
※水は与えすぎると腐るので、1cm程度でOKです。
根っこが入るようなお皿がない・・・という方は、ブドウが入っているようなプラスチックの容器がおススメです。
意外とすっぽりおさまります。
ではここから時間の経過とともに、どのように豆苗が成長していったのかを見ていきましょう。
豆苗の再生栽培1回目
1日目
水をいれた豆苗の根を日があたりやすい窓辺に移動させました。
2日目
(水だけ交換)
3日目
6日目
脇芽からところどころ成長している部分があります。
でもまだまだ収穫はほど遠い感じです。
8日目
まっすぐ伸びていますが、まだ伸びて欲しいところ
9日目
成長スピードは多少違いますが、どの芽からも発芽して伸びている感じです。
豆苗の再生栽培1回目の収穫
11日目収穫
これ以上伸ばし続けてしまうと、茎が倒れてしまいそうなので、収穫します。
脇芽の部分に注目してみるとこんな感じです。
豆苗は切り口からは再生しません。
再生するのは、脇芽からです。
元の茎の部分と比較してみると、脇芽から成長したものは、少しだけほっそりしているのがわかります。
元
まな板に横にして、また脇芽の部分を残して収穫します。
たくさん収穫できましたが、ほっそりとした印象です。
収穫した豆苗は、にんにく・醤油・お肉と炒めて食べました。
再生栽培した豆苗ですが、味は販売している豆苗と変わりません 。
売っている豆苗よりはボリュームは少し減りますが、ここまで成長してくれたので
大満足です。
豆苗を日持ちさせたいならこちらの記事もどうぞ
豆苗の賞味期限や冷凍保存法は?保存方法まとめ
豆苗の再生栽培2回目
1回目の収穫が終わったので、次は2回目の再生栽培です。
2つの脇芽うち1つが残っているので、その脇芽を伸ばしていきます。
1日目
2回目ということで、豆の色が悪くなり、切り口も少し茶色っぽい印象を受けます。
1回目と同様に窓際に移動します。
3日目
5日目
1回目と比較すると、伸びている芽は少ないです。
6日目
9日目
ただ成長はあきらかに1回目よりも遅く、伸びる芽が少ない印象です。
11日目
13日目
少し生い茂ってきた印象
15日目
16日目
ただ1回目のときの10日くらいの様子と比べると明らかに成長が悪いのがわかります。
1回目↓↓↓
豆苗の再生栽培2回目の収穫
17日目
よく成長したものは20~25cm程度のサイズになりました。
これ以上だと長すぎるのでいよいよ収穫です。
横にするとこんな感じです。
伸びて成長はしてくれましたが、全体的に収穫量が少なく、おそらく1回目の収穫量の1/3~1/4くらいの量です。
全体的に細く少ない印象。
豆の色がまっ黒なので、ここで再生栽培は終了します。
豆苗の再生栽培のポイント
豆苗の再生栽培に必要なのは
- 水
- 気温
- 日当たり
です。
水
水に関しては、 毎日交換 してください。
おそらく水道水でも育ちますが、私は気分的に浄水を使って再生栽培をさせました。
浄水でも充分育ちます。
夏場に育てる場合は、豆苗が暑くて水をぐんぐん吸うかもしれませんので、1日に1回ではなく、2回程度交換した方が良いかと思います。
気温
私が再生栽培をしたのは秋~冬にかけてだったので、暖かい日は特に、エアコンもつけずに過ごしていましたが、平均 22℃ で育てていました。
22℃の環境下でしたので、10日くらいで収穫を迎えましたが、もっと寒い環境では、収穫も遅くなります。
日当たり
豆苗は室内で育てられる野菜です。
お部屋にあまりスペースのない方でも再生栽培可能です。
ですが、やはり植物は光合成しますので、光が必要です。
なるべくベランダや窓際で育てるのが良いです。
特に夏場は、太陽の位置が高いので、窓辺でも充分育ちます。
ただ、お水も減りやすいので気をつけてください。
豆苗の再利用ができるのは2回まで
豆苗の再利用ですが、基本的にできるのは2回目まで です。
なぜ2回なのかというと、豆苗の脇芽が1~2個 ついているものが多いためです。
頑張って3回やろうと思っても、脇芽がないと豆苗が育ってくれません。
ですので、3回目、伸びる脇芽があったとしても少量であり、収穫量は見込めません。
2回目での収穫量も少ないので、3回目は頑張っても収穫量が少なくなります。
再生栽培も手間がかかってしまいますので、無理やり3回目をやるのではなく、2回目で終わりにしてしまった方が良いです。
また私の個人的な意見としては無理をして2回目の再生栽培を行うのではなく、1回目で諦めて再生栽培は終了させてしまった方が良いです。
収穫量が減り、また再生栽培が可能な長さに育つまでに1回目よりも時間がかかります。
再生栽培は1回目でストップし、次は購入してしまった方が食材としては良いかと!
豆苗の再生栽培ではカビにも注意
豆苗の再生栽培は、水を使いますので、条件によっては、カビが生えてしまいます。
特に夏場の25℃以上の環境 では、水温も高まるためにカビが生えやすくなります。
これは秋~冬までの記録ですが、2回目を収穫し終えた豆は少しカビ臭くなっていました・・・
ちなみに根元の豆が黒くなるのは豆が腐っているというわけではないです。
豆が黒くなっているから成長をやめるのではなく、変な臭いがしないか、カビが生えていないのかを確認してから収穫をやめるようにしてください。
しっかりした豆苗を育てたい場合は、種からの栽培もおススメです。
【スプラウト】豆苗(とうみょう)【中原採種場】
豆苗の再生栽培まとめ
豆苗の再生栽培をテーマにしてまとめました。
豆苗は再生栽培が可能です。
肥料水ではなく、水だけで育つというのも嬉しいポイントであるといえます。
ただ豆苗の再生栽培が可能なのは脇芽があるからであり、脇芽は1~2つあるので再利用ができるのは基本的に2回までです。
また水は交換しないと腐ってしまうので、毎日交換するようにしてください。
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