豆苗の自由研究がテーマです。
豆苗を自由研究の題材に用いる場合、どのような実験をすれば良いでしょうか。
育て方にはどのような工夫が必要でしょうか。
豆苗での自由研究についてまとめていきます。
豆苗で自由研究!
豆苗は、エンドウ豆の新芽です。
スーパーでも多く販売されていますが、最近では水耕栽培されたものが多く流通しています。
値段は安く、供給も1年を通して安定しているのに関わらず、栄養価が高く、βカロテン が豊富に含まれています。
そんな豆苗は、自宅で再生栽培が可能です。
この再生栽培をテーマにするというのも自由研究になります。
野菜の根元を水に植えておくと葉が生えてくる・・・
というのは、小学生の中学年くらいに習った気がしますが、自由研究の対象年齢としては、低学年~中学年まで使えるかと思います。
状況をたくさんつくれば、おそらく高学年でも実験題材として使えるはずです!
豆苗の再生栽培とは?
豆苗は再生栽培が可能です。
基本的に「肥料水」を使わずに「水」 だけで育つという特徴があります。
どのように豆苗が育つのかということで、簡単に紹介します。
豆苗の自由研究で準備するもの
- 水
- 豆苗の根
- トレーやパックなど
豆苗の根は大きいので、苺や巨峰のパックなどの少し大きめのものがあれば良いです。
水は毎日交換 します。
豆苗の下準備
豆苗は根を刈り取りますが、ポイントがあります。
・根から5cmくらい離して刈る
1⃣まず、豆苗は新鮮さを保つために根と一緒に販売されています。
ですので、根を刈り取るのは調理の際にします。
先に根を刈ってしまうと、葉がしわしわになってしまいます。
2⃣続いて刈りとるところにポイントがあります。
ネタばらしをすると、豆苗が育つのに必要なのは「脇芽」 です。
脇芽というのは、根元の方に生えている小さい葉っぱです。
再生栽培するときは、ここからすくすく芽がのびてくるので、この脇芽2つを残すようにして切ります。
脇芽を残した根をトレーにいれて、水を1cm程度いれて、日のあたるところにおいておきます。
豆苗の再生栽培
1日目
2日目
3日目
6日目
8日目
9日目
11日目
このように芽がすくすくと伸びていくので、元の豆苗と同じくらいまで成長したら、収穫して食べます。
基本的に再生栽培はこの流れです。
そして実は1回だけではなく、2回も収穫が可能なのです!
豆苗で2回目の収穫
1日目
3日目
5日目
6日目
9日目
11日目
13日目
17日目
2回目の方が成長が遅く、収穫まで時間はかかりましたが、一応すくすくと育ってくれました。
★豆苗の再生栽培に関して詳しくはこちらをどうぞ
豆苗の再生栽培をしよう!再利用は何回まで?カビも?
というわけで家庭にも優しい野菜なのですが、この豆苗が再生栽培をする環境をいろいろと変えてみるだけで、豆苗の育ち方が変わり、研究をすることが可能になるのです。
豆苗の自由研究の方法
このように豆苗は、根を切り取ってそこから芽が伸びてきます。
豆苗が育つには様々な環境がありますので、「どの環境が一番よく育ったのか」を研究してみれば良いというわけです。
豆苗が育つ上では、以下の条件が必須となります。
・気温
・日当たり
この3つの条件を変えてみて、どの条件下で一番生育が良かったのかを研究すると良いと思います^^
水
豆苗をはじめ、野菜を育てる上で水は重要になります。
水の条件を変えてみて、どれが生育が良いのか、それとも変わらなかったのかをチェックします。
・水道水
・肥料水
の2つで研究することが多いと思いますが、番外編として
・浄水
・常温の水
・冷水
など、水の幅を広げるのもアリです。
ただ幅を広げると時間だけではなく、かなりの豆苗が必要になるので、基本的には上記2つでOKかと思います。
また自由研究を行うのは夏場が多いと思いますが、水をいれすぎると腐りやすくなりますし、水が枯れてしまうと成長できないので、1日2回ほど入れ替えてあげた方が良いです。
気温
自由研究というと、夏休みに実践することが多いと思います。
ただ気温の条件で調べるのであれば
・15℃以下
・15~20℃
・20~25℃
・25℃以上
など、数通りで栽培してみるのが理想です。
夏休みとなると、かなり暑い環境が考えられますが、なるべく冷房の効いた部屋をつくり
・20~25℃
・25℃以上
で2通りの環境は欲しいかなと思います。
日当たり
野菜を栽培する上でもう一つ重要なのが日当たりです。
野菜によっては、あまり日当たりがない方が育つ野菜もあります。
・屋内
・屋内(窓際)
・屋外
の3通りで変えて育ててみます。
光の当たり具合によって、どのように豆苗の成長が変わってくるのか・・・
もっと条件を増やすのであれば、野菜生育用のライト などを使用してみても面白いかと思います。
このように様々な条件下でどの豆苗が一番よく育ったのを研究してみると良いかと思います。
豆苗の自由研究に必要なもの
日数
10~14日
豆苗の数
最低 1株 (低学年)
低学年の自由研究であれば、豆苗の再生栽培をして、実際に食べてみるというだけで自由研究になると思います。
2株くらい用意して、水の条件だけ変えてみるのもOK
最低で 12株 (中学年~高学年)
水2通り×気温2通り×日当たり3通り
ここまですると、中学年~高学年向きかもしれません。
立派な自由研究になること間違いなしです。
豆苗の自由研究の結論
豆苗の自由研究では様々な環境を変えて実際に、育ててみるというのが研究になります。
豆苗が育つ好条件は
・気温25℃以下
・日当たり屋外
が最も成長が良いとされていますが、夏場の環境ですので、屋外にずっと置いておくと
腐ってしまう・・・
ということも考えられます。
生育にはこのような条件が良いとされていますが、自由研究をしてみて、実際生育が良かったものが違った場合は、なぜそのような結果になったのか?をよく考察してみると良いかと思います。
豆苗を自由研究に選ぶメリット
なぜ豆苗を自由研究に選ぶと良いのでしょうか。
①手間がかからない
植物をテーマにすると、水やりは毎日必須ですが、それだけです。
特に世話は必要ないので、放っておいても成長してくれるものを観察するだけで研究になるという手軽さが嬉しいところです。
②短時間でできる
豆苗の収穫は 10日前後 が目安です。
ですので、夏休みに遊びすぎて、宿題を放置してしまったお子さんも、
ラストスパートでなんとかなります。
他の宿題をやっている間に、豆苗がすくすくと成長してくれます。
③安価
自由研究だからといって、お金をかける家庭もあるかもしれませんが、豆苗の場合は安価です。
1パック100円程度で購入できますし、豆苗の食べない部分を再利用するわけですから、実質タダ同然です。
しかも収穫した豆苗は食べることができますので、お母さんにとっても嬉しい研究となります。
豆苗の自由研究の応用編
豆苗の自由研究でさらにいろいろと試してみたいという方向けですが
①種から育ててみる
②他の野菜でも挑戦してみる
といった工夫もできます。
①今回は再生栽培をテーマにしていますが、豆苗は種からの栽培も可能です。
種からの栽培の方がしっかり育ってくれると思います。
再生栽培と種からの栽培では、どのように違ってくるのかを見るのも良いです。
ここの種をよく購入しています。
【スプラウト】豆苗(とうみょう)【中原採種場】(60ml)野菜種【RCP】
②再生栽培ができる野菜は豆苗だけではありません。
他には大根や人参、かぶなどの野菜でも再生栽培ができます。
同時に、他の野菜でも再生栽培をしてみて、豆苗とはどのように再生栽培の仕方が違うのかという点を観察してみると良いかと思います。
また、再生する野菜は限られているので、どの野菜は再生栽培が可能で、どの野菜は再生が不可能なのかといった点をしらべてみるというのも面白いかもしれません。
豆苗の自由研究まとめ
今回は、自由研究をテーマにしてまとめてみました。
豆苗の再生栽培は、お子さんの自由研究のテーマにもなります。
簡単に育つので、困っている方はぜひ挑戦してみてください。
なお、お子さんだけではなく主婦の方もいろいろと研究して栽培してみると面白いかと思います^^
★再生栽培の詳しい説明はこちらをどうぞ
豆苗の再生栽培をしよう!再利用は何回まで?カビも?