今日は、みょうがの食べ過ぎをテーマにしていきたいと思います^^
みょうがは食べ過ぎると何か問題はあるのでしょうか。
またみょうがでアレルギー症状はあるのでしょうか。
みょうがについてまとめていきます。
みょうがの食べ過ぎは危険?
みょうがは、香味野菜であり、独特の香り&苦味があります。
みょうがは、薬味として使われることが多く、冷奴やそうめんなどの料理に添えられています。
そんなみょうがですが、食べ過ぎると危険なことはあるのでしょうか…?
食べ過ぎると
- バカになる
- 妊婦に良くない
- 下痢する
などといわれていますが、実際はどうなのでしょうか。
というわけで1つずつ説明していきましょう。
みょうがの食べ過ぎでバカになる?
みょうがを食べ過ぎるとバカになるといわれることがあります。
これは結論からいうと 迷信 です。
「みょうがを食べると物忘れする」という言い伝えもあるのですが、この言い伝えには、お釈迦様の弟子であった周利槃特 (しゅりはんどく)という方が関わっています。
この方は、お釈迦様の弟子であったのに、自分の名前を覚えられないほど頭が悪かったという話があります。
そしてその周利槃特という方のエピソードで、自分の名前を覚えられないため、お釈迦様が名札をつけたのに、名札をつけていることさえ忘れてしまった…というエピソードがあります。
名札は名荷といい、みょうがと同じ発音だったために、みょうがを食べると馬鹿になるといわれるような言い伝えが生まれました。
※諸説あります。
★他の逸話に関してはこちらをどうぞ
みょうがは物忘れするといわれるのはなぜ?由来・根拠はあるの?
科学的根拠はなく、みょうがを食べてバカになるということはないので安心してください。
みょうがの食べ過ぎは妊婦に良くない?
もう一つ、みょうがが妊婦さんによくないと言われています。
なにやら、みょうがの苦味成分が栄養の吸収を阻害するといわれているようです。
言っている方は多いんですが、明確に根拠がないんですよね。
というわけで調べました。
昔から食べ合わせに関してはレバーとみょうがを一緒に食べると、みょうががレバーの栄養の吸収を抑えるから良くない…と言われていますが何故でしょうか。
いろいろと調べてみたのですが、これにはシュウ酸 が関係しているのではないかと思います。
具体的な苦味成分がどういうものか記載されている文章を発見することができなかったのですが、他の野菜と同じようにみょうがにもシュウ酸は多少含まれます。
シュウ酸は、ほうれん草に多く含まれている成分ですが、カルシウムや鉄分の吸収を阻害します 。
つまり、みょうがだけがNGというわけではなく、栄養の吸収を阻害する野菜って多いんですよね、結構。
野菜には食物繊維など吸収を阻害する成分が多いため、ほうれん草などから鉄分を補うのではなく、肉や魚から鉄分を摂取するのが良いとされています。
とはいえ、このシュウ酸は、あくとされており、あく抜きをすれば含有量を減らすことができます 。
あく抜きとは、具体的には水に漬けておくことです。
薬味などにする場合、みょうがを切りますが、その後水に漬けておけばあくを除去することができます。
なお、水に漬けたり、茹でたりすることで除去できますが、ほうれん草の場合は、茹でて水に30分ほど漬けたのち、振り洗いをするとシュウ酸を多く流出させることができます。
なので、みょうがのえぐみ成分が気になる方は、茹でたり、水につけて取り除くと良いです。
妊婦さんでも、野菜はこのようにあく抜きして食べれば問題ないです。
ただ、そうするとみょうがの香り成分も多く飛んでしまうことになります。
1日にどれくらい食べるとダメという量は決まっていませんが、毎日10本ほど食べるというようなことはやめた方が良いかと。
また、みょうがは体を冷やす…という意見もありますが、夏野菜の中でも 体を温める効果のある野菜 です。
なので、冷え性の方にも実はおススメです。
みょうがで下痢する?
みょうがを食べ過ぎて稀に下痢のような症状を起こすという人がいます。
野菜を食べて下痢をするという方は、だいたい不溶性食物繊維を一気に摂取することで、胃腸が刺激され、そして腹痛・下痢 などの症状が起こることがあります。
不溶性食物繊維の多い、さつまいもやきのこ類により下痢の症状が起こることもあります。
みょうがの場合は100g中で不溶性食物繊維量は1.7gですので、そこまで多い量ではないです。
含有量はそこまで多くはないですが、甘酢漬けや天ぷらにすると一気に食べることもできる野菜ですので、一度に多くは食べないように注意しておいた方が良いですね。
また下痢が起こる症例として稀ではありますが、みょうがを食べて 食中毒 が発生することがあります。
肝蛭(かんてつ)という寄生虫の一種で、みょうがの生食により感染することがあります。
症状としては
- 腹痛
- 発熱
- 下痢
といった症状が起こります。
肝蛭は、牛や豚などの胆管に寄生する虫なのですが、卵がみょうがにくっつく、幼虫が水辺の植物である、みょうがやセリなどにくっついて、それをよく洗わないで食べてしまうと、食中毒を起こすことがあります。
肝蛭の食中毒を防ぐには、よく洗ってから食べる ということです。
特にみょうがは生で食べる機会も多いので、家庭菜園で栽培したものを食べる際は注意しましょう。
症例は稀ですが、気になる方は一度加熱調理をしてから食べることがおススメです。
みょうがを食べ過ぎると危険であるというわけではないですが、稀に体調が悪くなるという方もいるので注意しましょう。
みょうがでアレルギー症状はあるの?
みょうがを食べてアレルギー症状が起こるということはあるのでしょうか。
一般的にアレルギー症状が起こりやすい食品は、卵・小麦・乳・えび・かに・そば・落花生の7品目とされており、これらの食材を加工食品に対して、記載義務があります。
これらの食材を使用した場合は、必ず明記する必要があります。
他にも、表示義務はないですが、表示した方が良い食品として20品目があります。
いくら・さば・さけ・いか・鶏肉・ゼラチン・豚肉・牛肉
キウイフルーツ・バナナ・桃・りんご・オレンジ
くるみ・大豆・カシューナッツ・ごま
山芋・あわび・松茸
の計20品目になります。
これらの食品は、上記7品目と比較すると、症例は少ないですが、アレルギーを起こしやすい食品といえるので注意が必要です。
この中にみょうがは含まれていません。
みょうがは食品の中では、アレルギーが起こりにくい食品 に分類されています。
とはいえ、みょうがの辛味成分「ミョウガジアール」 という成分により、口の中がピリピリするなどの症状が起こることがあります。
生姜を食べて、同じような症状が起こった方もいるかと思いますが、これは食品の辛味成分によってピリピリするだけでアレルギーというわけではないです。
ただ口の周りや中がかゆくなったり、湿疹ができるなどといった症状が起きた場合は、アレルギーの可能性があります。
みょうがはアレルギー症状が起こりにくい野菜ではありますが、0ではないです。
なので、みょうがを食べて何かしらの症状が起こった場合は、医療機関でみてもらうことをおススメします。
なお、口の中がピリピリするなどの症状は、みょうがを加熱調理すると、緩和されることが多いです。
みょうがの食べ過ぎまとめ
みょうがの食べ過ぎをテーマにしてまとめました。
みょうがを食べ過ぎると馬鹿になるというのは迷信であり、根拠はありません。
またみょうがは体を冷やす野菜ではないので、食べ過ぎて体を冷やすということもないです。
ただどの食べ物にもいえることですが、やはり食べ過ぎは良くありません。
辛味成分により、口の中がピリピリするなどの症状がでることもあるので、適量が良いです。
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