今日は、松茸の栄養をテーマにしていきたいと思います^^
松茸にはどのような栄養があるのでしょうか。
また松茸の香り成分はどのようなものでしょうか。
松茸についてまとめていきます。
松茸の栄養はすごい?
松茸といえば、秋の味覚の代表です。
アカマツなどの木に自生するのが特徴ですが、
人工栽培が難しいため、
他のきのこと比較して、かなり高価です。
また他のきのこと違い、出回る時期が限られており、
9~10月 が旬の目安です。
そのころになると、スーパーで
松茸が多く出回るようになります。
中国産は比較的安く手に入りますが、
国産はかなり高いといえます。
そんな松茸にはどのような栄養があるでしょうか。
松茸の栄養100gあたり
食品成分表をもとにすると、
松茸100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
松茸(生) | |
エネルギー(kcal) | 23 |
タンパク質(g) | 2 |
脂質(g) | 0.6 |
炭水化物(g) | 8.2 |
食物繊維 (g) | 4.7 |
カリウム (mg) | 410 |
カルシウム(mg) | 6 |
鉄分(mg) | 1.3 |
βカロテン(µg) | 0 |
ビタミンB1(mg) | 0.1 |
ビタミンB2(mg) | 0.1 |
ビタミンB6(mg) | 0.15 |
ビタミンB12(µg) | 0 |
ナイアシン (mg) | 8 |
パントテン酸(mg) | 1.91 |
ビタミンK(µg) | 0 |
ビタミンC(mg) | 0 |
葉酸(mg) | 63 |
ビタミンE(mg) | 0 |
このようになっています。
松茸で注目すべき成分は
・食物繊維
・カリウム
・ナイアシン
などの栄養成分です。
その他、旨味成分である
グルタミン酸 やきのこに多いβグルカン も含まれています。
では、松茸の効果・効能に関して次から詳しくみていきましょう。
松茸の効果・効能
では、松茸にはどのような効果・効能があるでしょうか。
1・便秘解消(食物繊維量)
松茸には食物繊維が豊富に含まれています。
きのこ類は、食物繊維が豊富に含まれていますが、
きのこ類の中でも松茸の食物繊維含有量は多いといえます。
通常きのこは、生の状態ではなく加熱して食べるのですが、
松茸の成分値は生のものしかないので、
きのこ生100gあたりで比較すると、
含有量は以下のようになります。
まつたけ | 4.7g |
エリンギ | 3.4g |
えのき | 3.9g |
しめじ | 3.7g |
しいたけ | 4.2g |
マッシュルーム | 2.0g |
まいたけ | 3.5g |
なめこ | 3.3g |
このように、
松茸はきのこ類の中でも食物繊維の含有量は多いほうであると
いえます。
なお、松茸に含まれている食物繊維の割合は、
水溶性食物繊維: 0.3g
不溶性食物繊維: 4.4g
このようになっており、
不溶性食物繊維の方が含有量が多いといえます。
それぞれ体内での働きは異なり、
水溶性食物繊維であれば
・血糖値の急激な上昇を防ぐ
・糖尿病を予防する
などの効果が期待されています。
一方の不溶性食物繊維には
・便のかさを増やす
・有害物質を排泄する
などの働きがあります。
食物繊維を摂取することは、
大腸がんの予防にもつながるとされており、
大切な栄養素であるといえます。
現代の日本人は、食物繊維の摂取量が少ないとされており、
1日の摂取目標は
成人男性:20g /1日
成人女性:18g /1日
とされています。
実際、これだけの食物繊維を摂取するには、
海藻や野菜果物などに多い水溶性食物繊維 と
芋類やきのこ類などに多い不溶性食物繊維 を
多く摂取する必要があります。
松茸は高級食材であり、
一度に多く摂取するというのはなかなか難しいですが、
松茸1本50gで2.4gもの食物繊維を摂取することができます。
水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2 のバランス
で摂取することが望ましいとされています。
様々な食材から繊維を摂取したいですね♪
2・カリウム(むくみ予防)
松茸はカリウムも豊富に含まれています。
食物繊維同様、カリウムの含有量もきのこ類の中では
多いです。
カリウムは、体内の塩分濃度を調整するので、
余分な塩分を排泄し、むくみの予防に効果があると
されています。
その他、高血圧予防にも効果があると期待されています。
3・代謝UP(ビタミンB群)
松茸には、比較的ビタミンB群である、
ナイアシン、パントテン酸といった成分がきのこ類の中では
多く含まれています。
ナイアシン、パントテン酸ともに、
糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わります。
ナイアシンが欠乏すると、
ペラグラ という欠乏症が起こります。
ペラグラは日光にあたることで肌がかゆくなる、
炎症ができるなどの症状が起こります。
ナイアシン、パントテン酸同様、
皮膚や粘膜の健康維持に関わります。
4・免疫力UP(βグルカン)
きのこ類には、免疫力を高めるβグルカンという
成分があります。
食物繊維の一種です。
この成分は、腸内細菌を活性化させたり、
免疫力を高めて風邪・インフルエンザなどの予防にも効果があると
されています。
このように松茸には様々な効果・効能が期待されています。
高級食材の松茸ではありますが、
きのことしてしっかり栄養成分も持ち合わせています。
また100gあたりは 23kcal と低カロリー、
炭火焼きなどにして楽しむのも良いですね★
松茸の香り成分は何?
松茸といえば、香りも特徴の一つといえます。
【香り松茸、味しめじ】などとも呼ばれており、
この香りが好きな方も多いのではないでしょうか。
松茸の香り成分は
・マツタケオール(1-オクテン-3-オール)
・桂皮酸メチル
という成分です。
これらの成分には、
消化酵素の分泌を促し、食欲増進効果、
そして リラックス効果 も期待されています。
たしかに、きのこ類のにおいって独特で
落ち着く感じがありますよね。
これらの成分を科学的に合成し、
松茸風味をつくりだし、
製品化もされています。
マツタケのあの香りは化学の力により、
身近な存在となりました。
松茸以外にも、枝豆にも含まれており、
枝豆を利用することで、
松茸のあの香りを再現して料理することもできます。
また、マツタケオールは、がん予防にも効果が期待され
研究されてきていましたが、
マツタケオールががん治療に使われているというのは
あまり聞きません。
最近では、まいたけに含まれているMDフラクションという成分が
がん治療で注目を集めています。
また松茸は様々な産地のものが販売されていますが、
アメリカ・カナダ、モロッコなどのものは
日本とは種類が違うようです。
香りは劣りますが…中国産は国産と同じ種類です。
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まとめ
今回は、松茸の栄養や香り成分をテーマにして
まとめてみました。
松茸はきのこ類の中でも、
食物繊維やカリウムが豊富です。
高級食材である松茸ですが、
栄養がないわけではないですし、
香り成分も注目されています。
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