今日は、ごぼう茶の効果や効能をテーマにしていきたいと思います^^
ごぼう茶を摂取することでどのような効果・効能が期待できるのでしょうか。
また効果はあるといえるのでしょうか。
ごぼう茶についてまとめていきます。
ごぼう茶の効果・効能とは?
ごぼう茶というのは、名前の通り、ごぼうから成分を
抽出して飲むお茶です。
有名人が宣伝していたことや、
野菜としても人気のあるゴボウを気軽に摂取することができる
お茶として注目を集めていますよね。
そんなごぼう茶ですが、実際飲むことで
どのような効果や効能を得ることができるのでしょうか。
効果がある!
と言われても、ネットの情報には間違いもあるので、
実際にどのような効果が考えられるのか
自分なりにまとめてみました。
ごぼう茶に抽出されるであろう成分から
効果・効能は以下のようなものがあると
考えられます。
食物繊維(イヌリン)による効果
便秘解消
ごぼうには食物繊維が豊富に含まれています。
ごぼうの食物繊維の含有量は、
野菜の中でもトップクラスであり、
100gあたりで 6.1g (茹で)もの食物繊維が
含まれています。
野菜はもともと食物繊維が豊富ですが、
ごぼうのように100gあたりで6gも含まれているのは
稀です。
食物繊維には2種類あり
水溶性食物繊維 と不溶性食物繊維 に
分けられています。
ごぼうにはどちらの食物繊維も含まれているのですが、
水溶性食物:不溶性食物繊維=2.7g:3.4g
という割合ですので、
不溶性食物繊維の方が豊富に含まれています。
そしてお茶で抽出されるのは、
水溶性食物繊維 の方です。
ごぼう茶は便秘にも効果があるとされていますが、
水溶性食物(イヌリン)によるパワーが大きいかと思います。
ただ、不溶性食物繊維の方が含有量は多いので、
お茶にして成分だけを抽出して摂取してしまうと、
不溶性食物繊維がもったいないことに・・・
なので便秘の効果を期待するのであれば、
お茶で飲むだけでなく、茶殻も一緒に料理にして食べてしまう と良いかと思います。
元は牛蒡などで、抽出した残りも
食べることができます。
「ふりかけ」にしたり、
「炊き込みご飯」の具材にしたり、
かき揚げの具材にして食べるなどの調理法があります。
こうすることで、水溶性食物だけでなく、
不溶性食物繊維も摂取することができます。
一般に水溶性食物繊維は野菜よりも
海藻類に多く、
血糖値の急激な上昇を防ぐ働きがあります。
一方の不溶性食物繊維は野菜や芋類に多く、
便のかさを増やしたり、腸の蠕動運動を刺激して
便通を良くするなどの効果があります。
ポリフェノール(クロロゲン酸)等
美肌効果
ポリフェノールは抗酸化作用が強い物質です。
抗酸化作用が強いので、
体の錆を取り除くような役割をしてくれます。
ごぼうにはこのポリフェノールが豊富に含まれていますが、
本来であれば、
変色の原因になるのであく抜きを行います。
ごぼう茶の場合は、皮つきのまま水にさらさずに
乾燥させるので、
ポリフェノールも多く摂取 できます。
ポリフェノールは抗酸化作用が強いために、
しみ・しわを予防するなどの美肌効果が期待できます。
サポニン
サポニンというのは、植物の根や葉、茎などに多く含まれている
配糖体です。
ごぼうは皮にサポニンが多く含まれているとされており、
多くのごぼう茶ではサポニンが宣伝されています。
ただ、今現在では、ごぼうからサポニンは検出されていないそうです。
というわけで、サポニンが含まれているとされているごぼう茶から
検出できているのか怪しいところ。
ただ、ごぼう茶には含まれていなかったとしても、
大豆や高麗人参にはサポニンが多く含まれており、
様々な効能が期待できます。
ごぼうの皮は渋味があるのでてっきりサポニンが含まれているもの
だと思っていたのですが、
証明されていないんですね。
以下サポニンの効果です。
冷え性対策
サポニンには、血流を改善したり、血栓が血液中に
できにくくする働きがあります。
ですので、血流が良くなり、冷え性対策にも効果があると
いえます。
血のめぐりが良くなることで
動脈硬化の予防にもなります。
肥満予防
サポニンには、余分な脂肪の蓄積を抑制する
働きがあり、これによって肥満予防に効果があるとされています。
老化やがんの原因となる過酸化脂質を減らして、
肝機能を高める効果もあるとされています。
免疫力を高める
サポニンには、免疫機能をつかさどるナチュラルキラー細胞を活性化する
働きがあるとされています。
これによって、ウイルスや細菌から体を守り、
風邪やインフルエンザにかかりにくくなると
されています。
冬の時期だけでなく、
1年中風邪には注意したいところですね。
ごぼう茶が注目されるようになったのは、
この食物繊維・ポリフェノール・サポニン といった
効果があると考えられます。
実際サポニンは含まれていることが証明されていませんが、
もし含まれていたら、
ごぼう茶の効果はすごいといえます。
含まれていなかったとしても、
食物繊維の効果はすごいです。
ごぼう茶にすることにより、
気軽に摂取することはできるのですが、
成分が茶殻にも残ってしまうので、茶殻も同時に
摂取すると、なお効果が高まるといえます。
ごぼう茶 国産焙煎 茶殻ごと食べられる
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ごぼう茶で考えられるその他の効果
ごぼうには、食物繊維が豊富に含まれていたり、
皮付近にポリフェノールが豊富に含まれています。
その他、ビタミンやミネラルも含まれてはいますが、
多いというわけではありません。
豊富なのは、むくみ予防や高血圧予防に
効果があるといわれている「カリウム」
くらいです。
特にカルシウムは茹でたゴボウで100g中46mg
という含有量ですので、
あまり含まれていません。
カルシウムが豊富!
と書いてあるものがあったら、カルシウムを添加している可能性が
あります。
また
・ビタミンE
・ビタミンB群
・鉄分
・葉酸
これらは微量ですが、ごぼうに含まれています。
ごぼう100gを摂取することにより、
ビタミンB1:1日の推奨量の1/20
鉄分:1日の推奨量の1/15(女性)
葉酸:1日の推奨量の1/4(女性)
こうして見てみると、
意外と葉酸は含まれています。
ただごぼうそのものの栄養素ですので、
ごぼう茶にして、まんべんなく栄養がとれるかは
謎なところ。
やはり茶殻も一緒に摂取した方が良いといえます。
ごぼう茶は効果なしといわれるのは?
ごぼう茶は効果がないともいわれていますが、
「全く体に変化が現れない」
とする意見もあります。
つまりごぼう茶=効果がないという意見ですね。
ごぼう茶は食物繊維が豊富なので、
ごぼう茶にも多く食物繊維がでているか・・・
と思いきや意外と食物繊維が取れていなかったりします。
こちらのデータを見てみると
お茶100mlあたり食物繊維は 0.1g だそう。
食物繊維の摂取量が0.1gじゃ便秘も解消されないと思います。
むしろそのまま牛蒡を食べた方が
かなり多くの食物繊維を摂取することができて、
便秘に効果があると思います!
私の場合、基本便秘知らずですが、
やっぱりごぼうサラダを食べた次の日は
量が増えたりしますね。
ごぼうの食物繊維パワーは本物だと感じています。
どうごぼうを体内に取り入れるのかは
自分次第ですね。
ごぼう茶でメリットはあるの?
ごぼう茶を摂取することのメリットは
飲みやすい
ことが最大のメリットであるといえます。
ごぼうって調理するとなると、
皮についている泥を落として、そして皮をこそげ落とし、
切ったらあく抜きをして・・・
という風に結構下処理で時間がかかってしまいますよね。
また食感が硬い点や独特の土っぽい風味が苦手
という方もいると思います。
そんなゴボウ嫌いの方が摂取しやすい のが
ごぼう茶です。
ごぼうは食べにくいという方も
ごぼう茶だったら飲みやすい!
と感じる人も多いようです。
ごぼうといえば、やっぱり食物繊維が豊富に含まれている点が
あげられますが、
気軽に食べられない方のために、
ごぼう茶は摂取しやすいものであるといえます。
普段からごぼうを食べている方は、
わざわざお茶にして摂取するよりも、
きんぴらごぼうやサラダにしてごぼうを摂取した方が、
食物繊維やポリフェノールの効果は高い!
と考えられます。
製品にもよると思いますが、
1杯あたりの食物繊維含有量はごくわずかであると
考えられます。
少なくとも1日1杯では、
あまり効果は感じないと思います。
まとめ
今回は、ごぼう茶の効果・効能をテーマにして
まとめてみました。
ごぼう自体は食物繊維が含まれていますが、
お茶にすることで、多くの栄養素が摂取できるとは
限りません。
お茶で飲んだあとは茶殻も一緒に料理にして
食べてしまった方が効果は高いといえます。
そもそもごぼう茶で宣伝されているサポニンが
含まれているのか証明されていない点では、
やはり健康食品ってこんなものなのかなとも思えてしまいますよね。
サポニンの効果を得たい方は、
豆類として豆乳などを摂取すると
良いかと思います。
★こちらの記事もどうぞ
ごぼう茶に副作用はあるの?