今日は、自然薯の栄養や効能をテーマにしていきたいと思います^^
自然薯にはどのような栄養が含まれているのでしょうか。
またどのような効能が期待できるのでしょうか。
自然薯についてまとめていきます。
自然薯の栄養はすごい?
自然薯はヤマノイモの一種であり、
ゴボウのように細く、ひげ根があるのが特徴です。
自然薯は、古くから漢方薬としても用いられ、
栄養価が高いことで知られています。
山芋として長芋は多くのスーパーで販売されていますが、
自然薯はなかなか手にいれることは難しく、
値段は高いといえます。
というのも、自然薯は長芋と違って栽培が難しいため
流通量が少ないためです。
特に天然のものは流通量も少なく、
かなり高価であるといえます。
値段は高いのですが、長芋よりも粘りが強く
人気もあります。
そんな自然薯にはどのような栄養があるでしょうか。
自然薯の栄養(100gあたり)
食品成分表をもとにすると、
自然薯100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
長芋100gあたりと比較してみました。
自然薯(生) | 長芋(生) | |
エネルギー(kcal) | 65 | 65 |
タンパク質(g) | 2.8 | 2.2 |
脂質(g) | 0.7 | 0.3 |
炭水化物(g) | 26.7 | 13.9 |
食物繊維(g) | 2 | 1 |
カリウム(mg) | 550 | 430 |
カルシウム(mg) | 10 | 17 |
鉄分(mg) | 0.8 | 0.4 |
亜鉛(mg) | 0.7 | 0.3 |
βカロテン(µg) | 0 | 0 |
ビタミンB1(mg) | 0.11 | 0.1 |
ビタミンB2(mg) | 0.04 | 0.02 |
ビタミンB6(mg) | 0.18 | 0.09 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンK(µg) | 0 | 0 |
ビタミンC(mg) | 15 | 6 |
葉酸(mg) | 29 | 8 |
ビタミンE(mg) | 4.1 | 0.2 |
栄養成分はこのようになっています。
自然薯と長芋を比較してみると、
まずはカロリーが2倍程度違います。
というのも、長芋よりも自然薯の方が、炭水化物量が
多いためです。
長芋もすりおろして「とろろ」 にして食べることも
あるかと思いますが、
自然薯の方が水分量が少なく、
長芋よりも粘り気のあるとろろとなります。
そこまで大きな違いはありませんが、
ビタミンやミネラル類は多少自然薯の方が
多く含まれています。
自然薯で注目すべき栄養素は以下のようなものです。
・ビタミンE
これらの栄養成分は食品の中でも、
多く含まれています。
その他、自然薯には
消化酵素であるアミラーゼ やディオスゲニン
という物質が含まれています。
では自然薯には実際どのような効能が期待できるのでしょうか。
効能についてまとめていきます。
自然薯の効能はすごいの?
自然薯には様々な効能があるとされています。
自然薯の効能について簡単にまとめていきます。
1・消化・吸収を助ける(消化酵素)
自然薯をはじめ、山芋類にはアミラーゼ という消化酵素が
豊富に含まれています。
アミラーゼというのは主に、
でんぷんを分解する消化酵素です。
自然薯などの山芋類は、とろろにしたりサラダにしたりと
生で食べても美味しくいただけます。
なぜかというと、
それは消化酵素を豊富に含むからです。
でんぷんは普通、加熱してから食べますが、
それは生のでんぷんは消化が悪く、そして美味しくないためです。
ですが、自然薯などの山芋類の場合は、
消化酵素を多く含んでいるので、
生で食べても 消化・吸収が良い のです。
また、消化酵素は生で食べた方が活性が強くなります。
しかも、すりおろした方が活性がさらに強くなると
されているので、
やはりとろろにして食べるのは良い食べ方であると
いえます。
生>加熱
とろろ>固形
2・むくみ予防(カリウム)
自然薯にはカリウムが豊富に含まれています。
同じ芋類の中でも豊富で、
長芋よりも多く含まれているといえます。
カリウムには体内の塩分濃度を調整し、
余分な水分を排泄する働きがあります。
ですので、むくみの予防に効果があるとされる他
高血圧の予防にも効果があるとされています。
1日の摂取目安量は女性で2600mg以上ですが、
自然薯には 550mg ものカリウムが含まれています。
3・生活習慣病の予防(ビタミンE)
実は自然薯にはビタミンEが豊富に含まれています。
ビタミンEは強い抗酸化作用 がある成分であり、
動脈硬化などの生活習慣病の予防や老化防止に
効果があるとされています。
自然薯には100gあたり4.1mgものビタミンEが含まれていますが、
他の山芋類はもっと含有量が少なく、0.3mg程度です。
4・便秘解消(食物繊維)
自然薯には食物繊維が長芋の2倍含まれています。
その他の山芋類では、
つくね芋にも食物繊維が含まれています。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類が
ありますが
自然薯に含まれている食物繊維は不溶性食物繊維です。
そして水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の含有量の割合が
水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2
と理想の割合です。
水溶性食物繊維には、
血糖値の急な上昇を抑える働き
不溶性食物繊維には
便のかさを増やす
腸の蠕動運動を刺激して、便を排泄する
などの作用があります。
現代人は食物繊維が不足しがちなので、
様々な食材から食物繊維を摂取するのが
望ましいです。
5・アンチエイジング(ディオスゲニン)
自然薯には、ディオゲスニンという成分が含まれており、
この成分がアンチエイジングに効果があるとされています。
この成分がDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)という
ホルモンをつくる材料となる成分を増やす役割があることが
研究でわかってきました。
このDHEAには
・代謝を高めて体脂肪を減らす
・不妊症を改善する
・アルツハイマーを予防する
などの効果があるとされています。
男性には滋養強壮効果
女性には老化防止の効果があるとされる
嬉しい成分なのです。
このように自然薯には様々な効能があるといえます。
自然薯に実はあまり含まれていない成分
自然薯に含まれているとされている注目成分ですが、
実はそこまで多くはない
という成分を紹介します。
アルギニン
アルギニンはアミノ酸の一種です。
アルギニンは
・血管を広げて血液を通りやすくする
・免疫力を高める
・アンモニアを解毒する
などの作用があります。
運動をした際にはアルギニンを摂取すると良いと
されています。
このアルギニンが自然薯には多く含まれているとされていますが、
実は自然薯よりも、
つくね芋やいちょう芋の方が豊富に
含まれています。
自然薯のアルギニン量は100g中で 250mg ですが、
いちょう芋には 610mg
つくね芋には 580mg
ものアルギニンが含まれています。
つまり山芋の中でも別の種類の方が
含有量は多いです。
アルギニンはどちらかというと大豆や魚介類に
多く含まれます。
ビタミンB1
自然薯といえば滋養強壮・疲労回復効果です。
疲労回復のビタミンといえば、
ビタミンB1ですが、自然薯にはあまりビタミンB1は
含まれていません。
ビタミンB1は糖質の代謝に関わり、
糖質をエネルギーに変える際に補酵素として働き、
新陳代謝を活発にし、疲労回復の効果もあると
されるビタミンです。
自然薯ビタミンB1の含有量は100g中 0.1mg であり、
そこまで多くはないのです。
特に多く含まれているのは豚肉であり、
100中に豚ヒレ肉でしたら0.9mg以上含みます。
なので、自然薯=疲労回復のイメージが強いかと
思いますが、ビタミンB1の影響というよりは、
消化酵素やネバネバ成分によるところが
大きいのではないかと思います。
私はネットでここの自然薯を購入しました^^
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まとめ
今回は、自然薯の栄養・効能をテーマにして
まとめてみました。
自然薯は粘りが強いのが特徴ですが、
長芋よりもカロリーが少し高めです。
ビタミンやミネラル以外に様々な効能をもたらす
成分が含まれています。
自然薯は長芋と比べて高いですが、
栄養価も高いといえます。
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