たけのこの白い粉やえぐみの成分がテーマです。
たけのこの白い粉の正体は何でしょうか。また、えぐみの成分や取り方はどうすれば良いでしょうか。
えぐみが残った場合はどうすれば良いでしょうか。
たけのこについてまとめていきます。
たけのこの白い粉の正体は?
たけのこの旬は4~5月の時期です。
たけのこの水煮は1年中スーパーで購入できますが、採れたてのたけのこを食べられる期間は限られています。
たけのこを購入したら、あく抜きしてから調理しますが、あく抜き後にたけのこを半分にしてみると、白い粉が付着していることがあります。
また、たけのこの水煮にも白い粉が付着していることがあります。
結論からいうと、白い粉も食べることができます !
この白い粉の正体は、【チロシン】というアミノ酸の一種です。
アミノ酸の一種なので、取り除かなくてもそのまま食べられます。
茹でることにより、チロシンが流出し、結晶となり冷えて固まって白い粉となります。
チロシンは、チーズ(ギリシャ語でthros)から派生した言葉とされています。
チロシンの効能としては、神経伝達物質の原料となり、集中力を高めたり 、ストレスを和らげる効果があるとされています。
白いものが付着すると、カビ!?と思ってしまう人もいるかと思いますが、体に良い成分なので、洗い流さずに食べることをおススメします。
どうしても気になる方は、洗えば取り除けます。
たけのこのえぐみ成分や取り方は?
たけのこにはえぐみがあります。
このえぐみの成分を放っておくと、美味しくないので、えぐみを調理で取り除くようにします。
たけのこのえぐみ成分の正体は、「ホモゲンチジン酸」「シュウ酸」といった成分です。
シュウ酸は、ほうれんそうに多く含まれていることでよく知られている成分です。
カルシウムと結合すると、シュウ酸カルシウムとなり、尿路結石の原因になるともいわれている物質です。
ホモゲンチジン酸は、たけのこに含まれる成分チロシンが酸化した物質です。
これらの成分がたけのこに含まれているために、「えぐみ」を感じるようになります。
えぐみはあく抜きをすれば、取り除くことも可能です。
たけのこのえぐみの取り方
えぐみを取るには、たけのこを茹でてあく抜きする必要があります。
たけのこのあく抜きは、一般に米ぬかを使用します。
- まずは、たけのこをよく洗い、泥などの汚れを落とします。
- 続いてたけのこの穂先を斜めに切り落とします。
- たけのこの皮の部分に、深さ1~2cm程度の切込みをいれます。
- 火の通りを早くするためです。
- またたけのこの皮は茹でる前にはむきません。皮に含まれる亜硫酸塩に、たけのこを柔らかくする効果があるので、皮つきのまま茹でます。
- たけのこが入る深い鍋を用意し、そこにたけのこ、水、米ぬか(1/2カップ)、唐辛子1~2本をいれて、火にかけます。
- 沸騰したら、火加減を調整し、たけのこの大きさによって40分~1時間程度茹でます。茹で時間は500g程度のたけのこで1時間程度で大丈夫です。大きさによって調整してください。
- 竹串を根元にさして、すーっと通れば火を止めます。
- ゆで汁につけてそのまま冷却し、冷めたらぬかを洗い流して皮をむきます。
これでたけのこのえぐみは少なくなります。
米ぬかを利用することで、たけのこのえぐみ成分が吸着され、あく抜きができます。
米ぬか以外では、重曹でもあく抜きできます。
ゆでたものは、そのまま煮物にして食べられますが、水につけて保存しておくこともできます。
たけのこの保存に関してはこちらもどうぞ
たけのこの保存方法!冷凍もできる?賞味期限・保存期間!日持ちしない?
たけのこのえぐみが残った場合は?
あく抜きをしたはずなのに、えぐみが残ってしまうということがあります。
上記のようにきちんとあく抜きしても、たけのこを収穫してから時間がたつと、えぐみが強くなっていることがあります。
また、たけのこはゆで汁で冷ますことで、しっかりあく抜きをすることができるので、茹でたら水で冷却せず、きちんとゆで汁で冷ますことが必要です。
えぐみが残ってしまったら、ゆでて皮をむいたあと、さらに水につけておきます 。
水につけておくと多少残ったえぐみが緩和されます。
またえぐみが残ってしまったたけのこは、煮物ではなく、油を使用した料理として、天ぷらや炒め物にするとえぐみを感じにくくなります。
オイスターソースで炒める、ごま油で香りづけする、など油を使用して調理するのがおススメです。
外部サイトですが、たけのこの炒めレシピを紹介します!
たけのこと豚ばらのオイスターソース炒め
レシピ
引用元:https://cookpad.com/recipe/3679059
煮物にすることが多いたけのこですが、炒め物にもどうぞ。
たけのこの白い粉やえぐみまとめ
たけのこの白い粉やえぐみをテーマにしてまとめました。
たけのこの白い粉は、チロシンというアミノ酸の一種なので、問題ないです。
またえぐみは、米ぬかや重曹などで取り除けます。
あく抜きを手順通りすれば、あくが抜けます。
たけのこの粗熱をとる工程では、長いときは一晩中つけることもありますが、えぐみはとれます!
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