じゃがいもの変色がテーマです。
じゃがいもを調理していて、色が黒色や紫色に変色してしまったことはないでしょうか?
この変色、防止することもできます!
じゃがいもの変色防止や、原因についてまとめていきます。
じゃがいもが黒色や紫に変色…原因は?
料理を行っていると、じゃがいもが変色することはないでしょうか。
変色したじゃがいもはあまり料理に使いたくないですよね。
そもそもじゃがいもが変色してしまう原因は何でしょうか。
それは、 ポリフェノール による 褐変反応 が原因です。
褐変反応は、りんごや、バナナ、ももなどの果物、そして、ごぼうやナス、いも類に多く発生する反応です。
食品の褐変には、おもに、ポリフェノールオキシターゼという酸化酵素が関係しています。
じゃがいもでは、 チロシナーゼ が関係しています。
この作用により、アミノ酸の一種であるチロシンが、酸化されてメラニンを発生します。
その反応によって、じゃがいもの表面が黒や紫に褐変します。
酵素的反応によるものなので、病気などの関係ではないため、もちろん食べられます 。
ただ、見た目の色が変色してしまうので、食欲はあまりわかないかもしれません・・・
じゃがいもの変色を防止するには?
ではじゃがいもの変色を防止するには、どのように対応すれば良いのでしょうか。
画像引用:http://www.geocities.jp/a5ama/enzym.html
じゃがいもが黒や紫色に変色してしまうのは、ポリフェノールオキシターゼの一種であるチロシナーゼが関係しているということを説明しました。
このチロシナーゼという成分は、水に溶けやすい成分となっています。
なので、じゃがいもの変色をさせたくないのであれば、皮をむいたら、 水に漬けておけば 、チロシナーゼが、水に溶けて、働かなくなります。
なので、じゃがいもの変色を防止したいのであれば、じゃがいもの皮をむいたら、水に漬けるように しましょう。
また、男爵薯は、この反応が起こりやすいですが、インカのめざめやコナフブキなどの品種では、発生しにくいとされています。
品種によって使いわけるのも良いですね。
ただし、皮が緑色に変色している場合は、毒【ソラニン】が関係しているので、皮つきで食べないでください。
じゃがいもで皮が緑になっているものは食べられる?毒が原因!味は?
じゃがいもを茹でたら黒く変色した!?
じゃがいもは茹でたら黒く変色することがあります。
これは、酵素の褐変反応ではなく、じゃがいもの成分が関係しています。
じゃがいもの成分の中に、 クロロゲン酸 と 鉄分 の含量が多いと、鉄の化合物が発生して、じゃがいもが黒く変色してしまうことがあります。
画像引用:http://www.nisikimi.co.jp/blog/?p=919
これもじゃがいもの中の成分によるものなので、食べても問題はありません。
ただ、見た目がちょっと悪くなりますね。
この酸化反応をとめるには、酢水につけておく のが有効とされています。
そのあとで、じゃがいもをゆでていきます。
じゃがいもを選ぶときには、クロロゲン酸や鉄分の多い・少ないは判別することができないので、下処理の段階で、対処する必要があります。
じゃがいもの変色まとめ
じゃがいもの変色をテーマにまとめました。
じゃがいもが変色するのは、ポリフェノールによる褐変反応が原因です。
変色してしまうじゃがいもですが、水にさらすことで、酵素の褐変はとめられるので、長時間、皮を剥いた状態で放置しないといけない場合は、あらかじめ水に漬けるようにしましょう。
また、じゃがいもを茹でたあとに黒くなってしまう反応の水煮黒変は、酸と反応させることで防げるので、あらかじめ、薄めた酢水などにつけてから調理するようにしてください。