ニラの栄養や効果効能がテーマです。
ニラには様々な栄養が含まれていますが、効果や効能には何があるでしょうか。
またニラの切り方はどうすれば良いでしょうか。犬も食べることはできるのでしょうか。
ニラについてまとめていきます。
ニラの栄養価が高い!栄養成分には何がある?
ニラは1年中スーパーで販売されていますが、旬の時期は3~5月の時期とされており、旬の時期は美味しくて栄養価も高いといえます。
ニラは緑黄色野菜に分類されており、βカロテンも豊富に含まれています。
また独特な臭いがあるのも特徴といえます。
そんなニラにはどのような栄養成分が含まれているでしょうか。
ニラ100gあたりの栄養成分
食品成分表をもとにすると、ニラ100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
にら(生) | にら(茹で) | にら(油) | |
エネルギー(kcal) | 21 | 31 | 74 |
タンパク質(g) | 1.7 | 2.6 | 1.9 |
脂質(g) | 0.3 | 0.5 | 5.7 |
炭水化物(g) | 4 | 5.7 | 4.9 |
食物繊維 (g) | 2.7 | 4.3 | 3.5 |
カリウム (mg) | 510 | 400 | 600 |
カルシウム(mg) | 48 | 51 | 48 |
鉄分(mg) | 0.7 | 0.7 | 0.8 |
βカロテン (µg) | 3500 | 4400 | 4600 |
ビタミンB1(mg) | 0.06 | 0.04 | 0.06 |
ビタミンB2(mg) | 0.13 | 0.12 | 0.16 |
ビタミンB6(mg) | 0.16 | 0.13 | 0.2 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 | 0 |
ビタミンK(µg) | 180 | 330 | 220 |
ビタミンC(mg) | 19 | 11 | 21 |
葉酸 (mg) | 100 | 77 | 140 |
ビタミンE (mg) | 2.5 | 3.1 | 4.1 |
このようにニラには様々な栄養成分が含まれているといえます。
ニラは緑黄色野菜でもあり、βカロテンが豊富に含まれていますが、他にも様々な注目すべき栄養素があります。
ニラの栄養成分の中で注目すべきなのは
- βカロテン
- 葉酸
- ビタミンB群
- ビタミンE
- ビタミンK
- カリウム
- アリシン
- 食物繊維量
などの成分です。
アリシンは、ビタミンやミネラルではなく、強烈な臭い成分でもありますが、体にとって良い効果をもたらします。
そんなニラにはどのような効果効能があるのでしょうか。
ニラの効果・効能
様々な栄養成分を含むニラは、体に良い効果や効能が期待できます。
疲労回復
ニラの強いにおいの成分はアリシンという硫化アリルの一種が原因です。
この成分は、強烈な臭いでもあるのですが、ビタミンB1の活性を高める作用があります。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに代えるのに役立つ働きをします。ですので、疲労回復に効果があるとされています。
ビタミンB1は特に「豚肉」に多く含まれるとされており、ニラと豚肉を一緒に摂取する餃子やニラは糖質である「白米」と一緒に摂取することで、白米の糖質を素早くエネルギーに変える働きがあります。
体が疲れた際はこういったスタミナがつく食事を摂取すると良いといえます。
免疫力UP・がん予防
ニラには多くのβカロテンが含まれています。
ニラの油炒めでは100g中4600µgものβカロテンが含まれており、これは同じ緑黄色野菜である、ホウレンソウよりも多いです。
βカロテンは体内でビタミンAとして働き
- 粘膜を健康に保つ
- 風邪を予防する
- 夜盲症を予防する
- 髪を健康に保つ
などの働きがあります。
またビタミンAに変換されなかったβカロテンは、強い抗酸化作用を発揮し、がん予防や動脈硬化の予防、アンチエイジング、などの効果もあります。
ビタミンEも体内で同様に抗酸化作用が強い成分です。
生活習慣病の予防
アリシンには、血液を固まりにくくする働きがあります。
ですので、生活習慣病である脳梗塞や心筋梗塞などの血栓が原因でおこる病気の予防となります。
βカロテン同様、動脈硬化を予防する働きもありますし、またアリシンは抗菌作用も強く、風邪予防の働きもあります。
胎児の成長
ニラには葉酸が豊富に含まれています。
葉酸の含有量は茹でたほうれん草で110µg/100g(通年平均・茹で)であり、油炒めしたニラでは140µg/100gとなり、茹でたほうれん草よりも含有量は多いといえます。
葉酸は、胎児の成長に不可欠で、妊娠中の女性は、成人女性よりも2倍多く摂取しなければならないとされています。
成人女性の摂取量目安で240µg・妊婦の女性で目標量は480µgとなるので、ニラなどの野菜も積極的に摂取すると良いです。
むくみ、高血圧予防
にらにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは、体内の塩分濃度を調整し、浸透圧を調整する効果があるので、むくみ改善に効果的です。
また、ナトリウム量を調整するので、血圧の上昇を抑制し、高血圧予防となります。
便秘改善
ニラは食物繊維量が豊富で、なおかつ不溶性食物繊維が豊富です。
不溶性食物繊維は、腸内の水分を摂取して膨らみ、便の蠕動運動を促す効果があります。
「食べる下剤」と呼ばれていたほどの効果なので、便秘で困っている方は、ニラの効果に期待してみても良いかもしれません。
このようにニラには様々な効果や効能があります。
ニラに含まれているβカロテンは油と一緒に摂取すると、吸収が高まるとされています。
ですので、油で調理するレバニラやチャーハンなどの炒めものは、βカロテンを摂取する上でも、効率の良い調理法といえます。
ニラの切り方
様々な調理法のあるニラは、どのように切れば良いでしょうか。
主にニラには2通りの切り方があります。
ざく切り
ニラを大きめに切る切り方で、鍋・チヂミ・レバニラ・ニラ玉など、炒め物などにも使えます。
冷凍するときもこの切り方でOKです。
これで、ざく切りの完成です。
ニラの食感を楽しみたい料理に使えます。
もつ鍋の場合は、もっと大きく通常の2倍程度の幅にすることもあります。
みじん切り
ニラを小さく切って、様々な料理に混ぜる切り方です。
チャーハン・餃子・ビビンバ・ニラ入り卵焼きなどの料理に使えます。
- ニラをよく洗い、水気を軽く切ります。
- ニラの根元の部分はかたいので、根元を3~4cmを切り落とします。
- そのまま端から1~2mm程度の幅で切っていきます。
ニラを束ねるので多少力がいります。
ニラの醤油漬けなど、タレをつくるときにもこちらの切り方の方が良いです。
ニラは犬も食べられる?
ネギ類は犬に与えてはダメということが多く知られていますが、ニラはどうなのでしょうか。
結論からいうと、ニラも絶対にダメです。
ネギやニラ、そしてニンニクには「硫化アリル」という成分が含まれており、この成分を摂取すると、赤血球が破壊されて、最悪の場合死に至ります。
また死に至らなかったとしても
- 嘔吐
- 血尿
- 貧血
- 下痢
などの症状が起こることがあります。
自分が与えた餌が原因でわんちゃんが亡くなってしまったら、とても悲しいですよね。
玉ねぎやネギ類はダメというのは知っていたのですが、ニラもダメというのは最近知りました。
実家の犬も、目を離したすきに勝手にいろいろなものを食べてしまうので、夕飯時は苦労します。テーブルの上にこういった食材がある場合は、いつも以上に注意しましょう!
もし何かしらの変化があれば、すぐに動物病院に連れていく必要があります。
特に小型犬は人間にとっては少量でも、犬にとっては大量になるので、ちょっとでも食べないように注意が必要です。
人が美味しく食べられても、ペットはダメということが多いので、気軽に与えない方が良いですね!
ニラの栄養・切り方まとめ
ニラの栄養価や効果効能、そして切り方などをテーマにしてまとめました。
ニラにはβカロテンやにおい成分でもあるアリシンなど、様々な栄養成分が含まれています。
緑黄色野菜に含まれており、様々な効果や効能が期待できます。
また、調理によって切り方も変えると、食べやすさも変わってきます。
こちらの記事もどうぞ
ニラの食べ過ぎに注意!消化されない?口臭やにおいの消し方原因は?