いんげん(さやいんげん)の栄養や効果効能がテーマです。
いんげんにはどのような栄養成分が含まれていて、どのような効果効能があるのでしょうか。また犬も食べることはできるのでしょうか。
いんげんについてまとめていきます。
さやいんげんの栄養成分は?
いんげんの旬は6~9月の夏の時期です。
露地栽培のものは、夏が収穫時期となり、多く出回ります。
ですが、ハウス栽培などもされており、1年中いんげんを食べることができます。
そんないんげんはβカロテンも豊富に含まれているので、緑黄色野菜に分類されています。
さやいんげんの栄養成分
食品成分表をもとにすると、さやいんげん100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
さやいんげん(生) | さやいんげん(茹で) | |
エネルギー(kcal) | 23 | 26 |
タンパク質(g) | 1.8 | 1.8 |
脂質(g) | 0.1 | 0.2 |
炭水化物(g) | 5.1 | 5.5 |
食物繊維 (g) | 2.4 | 2.6 |
カリウム (mg) | 260 | 270 |
カルシウム(mg) | 48 | 57 |
鉄分(mg) | 0.7 | 0.7 |
βカロテン (µg) | 590 | 580 |
ビタミンB1(mg) | 0.06 | 0.06 |
ビタミンB2(mg) | 0.11 | 0.1 |
ビタミンB6(mg) | 0.07 | 0.07 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンK(µg) | 60 | 51 |
ビタミンC(mg) | 8 | 6 |
葉酸(mg) | 50 | 53 |
ビタミンE(mg) | 0.2 | 0.2 |
このようになっています。
いんげんは緑黄色野菜に含まれているため、βカロテンが含まれる他、カリウムなどのミネラル類も含まれています。
また、アミノ酸類も豊富に含まれています。
さやいんげんで注目すべき成分は
- βカロテン
- 食物繊維
- カリウム
- ビタミンB群
- アスパラギン酸
- リジン
などの成分です。
これらの成分により、いんげんには様々な効果や効能があるといえます。
いんげんの効果・効能は?
ではいんげんの効果や効能には何があるでしょうか。
疲労回復
いんげんにはビタミンB群が多く含まれています。
ビタミンB群は、様々な働きがあり、ビタミンB1は豚肉にも多く含まれており、エネルギー代謝を良くします。
炭水化物量を糖質に変える働きがあり、ビタミンB1が不足すると、エネルギー不足となります。
ビタミンB2もエネルギー代謝に関わりがありますが、B2は脂質の燃焼にかかわるビタミンです。
脂質の代謝を助けるだけでなく、身体の成長を助ける働きもあります。
またビタミンB6は、脂質とたんぱく質の代謝に必要な働きをするビタミンです。
よって、ビタミンB群を多く含むので、エネルギー代謝をよくし、疲労回復に効果があるといえます。
また、いんげんには、アスパラガスにも多く含まれている「アスパラギン酸」も新陳代謝を活発にし、疲労回復に効果があるとされています。
アミノ酸の一種である「リジン」にも疲労回復の効果や肝機能を高める効果もあります。
白米にはリジンが不足しているので、いんげんを一緒に摂取することで、不足したアミノ酸を補うことができます。
便秘解消
いんげんには食物繊維量が豊富に含まれています。
茹でた状態で100gあたり2.6gです。
食物繊維は腸の蠕動運動を促し、便秘の予防、改善を促す働きがあります。
食物繊維量は成人の男性で20g・女性でも18g以上摂取することが目標となっています。
一度に多くの量を食べることができるいんげんは、食物繊維量の供給源となります。
むくみ・高血圧予防
いんげんにはカリウムもたっぷり含まれています。
カリウムは体内の塩分濃度を正常に保ち、余分な水分を排泄する効果があります。
ですので、むくみに効果がありますし、高血圧の予防にも効果があります。
抗ガン作用、免疫力UP
いんげんは緑黄色野菜に分類されており、βカロテンも多く含んでいます。
βカロテンは、抗酸化作用が強いために、抗ガン作用や生活習慣病の予防、そしてアンチエイジング効果などがあるとされています。
また体内でビタミンAとして働き、
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
- かぜ予防
- 夜盲症を予防する
- 網膜を健康に保つ
などの働きをします。
このように、いんげんには様々な効果や効能が期待できるといえます。
いんげんの旬
いんげんは1年中スーパーで購入することができますが、旬は6~9月です。
ですので、夏野菜であるといえます。
野菜の旬の時期は、栄養価も高く、そして値段も安いという特徴があります。
ですので、いつでも購入できるいんげんですが、夏の方が、栄養価も高くて美味しいのです。
夏の時期には、いんげんを料理に活かしたいですね。
いんげんは犬も食べられる?
いんげんは栄養価も高く、美味しいので、わんちゃんにもあげたいと思う飼い主さんもいるのはないでしょうか。
実家ではサラダなどになぜか大量にいんげんを入れるので、ドレッシングをかけていない状態のいんげんをそのまま愛犬にあげています。
すぐに食べてしまうので、きっとわんちゃんにとってもおいしいのかと思います。
ですので、加熱した状態のいんげんであれば犬に与えても大丈夫です。
しかし、いんげんは大量に与えた場合、中毒症状を起こすことがあるそうです。
なので、大量に与えなければ、喜んで食べてくれるのですが、注意が必要です。
与えるときは量に注意して与えるようにしましょう。摂取量は10g程度に抑えた方が良いです。
生の野菜は与えると嘔吐などの症状を起こすものもあるので、なるべく加熱して少量ずつ与えた方が、良いです。
いんげんの栄養・効果まとめ
いんげんの栄養や効果・効能をテーマにしてまとめました。
いんげんは緑黄色野菜の一つであり、様々な効果や効能が期待できます。
また、犬にも加熱すれば与えてOKですが、大量に与えた場合、中毒症状が起こる可能性もあるので、少量ずつ与えるようにしましょう。
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