そら豆の栄養や効果・効能がテーマです。
そら豆の栄養にはどのようなものがあるでしょうか。またそら豆の効果や効能にはどのようなものがあるでしょうか。
そら豆についてまとめていきます。
そら豆の栄養がすごい!
そら豆は4~6月が旬です。
基本的にさやから豆を取り出して食べます。
そら豆は「そら豆がおいしいのは3日間」といわれるほど、鮮度が落ちるのが早いので、なるべく早めに食べた方が良いといえます。
そんなそら豆は緑色をしていますが、βカロテン含有量は少なく淡色野菜に分類されています。
そら豆にはどのような栄養が含まれているでしょうか。
そら豆100gあたりの栄養価
食品成分表をもとにすると、そら豆の栄養成分は以下のようになっています。
そら豆(生) | そら豆(茹で) | |
エネルギー(kcal) | 108 | 112 |
タンパク質 (g) | 10.9 | 10.5 |
脂質(g) | 0.2 | 0.2 |
炭水化物(g) | 15.5 | 16.9 |
食物繊維 (g) | 2.6 | 4 |
カリウム (mg) | 440 | 390 |
カルシウム(mg) | 22 | 22 |
鉄分 (mg) | 2.3 | 2.1 |
βカロテン(µg) | 240 | 210 |
ビタミンB1 (mg) | 0.3 | 0.2 |
ビタミンB2 (mg) | 0.2 | 0.18 |
ビタミンB6(mg) | 0.17 | 0.13 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンK(µg) | 18 | 19 |
ビタミンC(mg) | 23 | 18 |
葉酸(mg) | 120 | 120 |
ビタミンE(mg) | 0 | 0 |
そら豆は未熟な豆のうちは、野菜としての面も持っているので、ビタミンやミネラルも豊富に含んでいます。
また未熟な豆なので、タンパク質も豊富です。
そら豆で注目すべき栄養成分は
- ビタミンB群
- カリウム
- 植物性タンパク質
- 鉄分
- 食物繊維量
です。
鉄分はほうれん草に多く含まれているというイメージがあると思いますが、実はそら豆にも多くの鉄分が含まれています。
ではそら豆の効果や効能について詳しくみていきましょう。
そら豆の効果・効能
そら豆には様々な栄養成分は含まれていますが、具体的にどのような効果や効能があるのでしょうか。
疲労回復
そら豆にはビタミンB群が多く含まれています。
ビタミンB1には、糖質をエネルギーに変える 働きがあり、ビタミンB2には、脂質・タンパク質をエネルギーに変える働きがあります。
なので、新陳代謝を活発にし、疲労回復に効果があるといえます。
また、にんにくやニラに含まれるアリシンは、ビタミンB1を体内に長時間とどまらせる働きがあります。
ですので、そういったものと一緒に食べることで、疲労回復により効果があるといえます。
豚肉にもビタミンB1が多く含まれており、にんにくと調理することで、スタミナがつくとされていますよね。
にんにくとそら豆を一緒に炒めることで、簡単なおつまみにもなります。
むくみ・高血圧予防
そら豆には多くのカリウムが含まれています。
その含有量は野菜の中でも多いといえます。
カリウムは、体内の塩分濃度を調整する役割があります。
日本人は塩分の濃い食べ物を摂取しがちなので、塩分を摂取する際は、同時にカリウムを摂取することで、塩分濃度を調整し、余分な水分を排泄させる働きがあります。
よって、むくみ予防に効果があります。
また同時に高血圧を予防する効果があります。
便秘解消
そら豆には多くの食物繊維量が含まれています。
生のそら豆では2.6g/100gですが、茹でたそら豆では4.0g/100gとなります。
食物繊維量は成人男性で20g /1日・成人女性で18g /1日が摂取目標とされています。
食物繊維量の多い食品を摂取することで、便秘解消に役立ちますし、腸の環境を良くします。
貧血予防
野菜で鉄分が豊富というと、「ほうれん草」のイメージが強いかと思いますが、そら豆にはほうれん草よりも多くの鉄分が含まれています。
ほうれん草は生の状態で 2.0mg/100g・ゆでた状態で 0.9mg/100gの鉄分が含まれていますが、茹でた状態のそら豆には2.1mg/100gもの鉄分が含まれています。
鉄分はヘモグロビンの構成成分であり、不足すると貧血をまねきます。
特に女性は貧血気味になることが多いので、鉄分は、男性よりも多く摂取することが望ましいとされています。
またそら豆には、妊娠中の女性にとって大切な栄養素「葉酸」も多く含んでいます。
女性にとって、そら豆は摂取したい野菜といえますね。
また鉄分や葉酸は、野菜以外にもレバーに多く含まれています。
その他そら豆には、風邪予防や美肌効果のあるビタミンCも含まれています。
おつまみやおやつ代わりとしても気軽に摂取したいですね。
そら豆の黒い部分は食べられる?
そら豆の黒い部分は「お歯黒」と呼ばれています。
この部分は、新鮮なそら豆ですと緑っぽい色をしているのですが、鮮度が悪くなってくると「実が熟れている」つまり熟している証拠であり、この部分が黒いほどおいしい時期を逃している証拠になります。
基本的にこの黒い部分、もしくは反対側に切込みをいれてから茹でると、皮が簡単に剥けます。
そら豆は皮を剥いて食べることが多いですが、この薄皮は剥かなくても食べることができます。
食物繊維を多く含んでいるので、便秘解消以外にも、血糖値の上昇を抑える、腸内環境を整えるなどの効果が期待できます。
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そら豆の栄養まとめ
そら豆の栄養成分や効果効能をテーマにしてまとめました。
そら豆は野菜に含まれていますが、水分含有量が他の野菜よりも少ないために、栄養成分が豊富に含まれています。
疲労回復やむくみ予防の効果もあります。
また、そら豆は鮮度が落ちるのが早いので、なるべく早めに消費してしまった方が良いといえます。