ネギのアレルギーや食べ過ぎがテーマです。
ネギにもアレルギーはあるのでしょうか。また、ネギの食べ過ぎではどのような症状が起こるのでしょう。
ネギについてまとめていきます。
ネギにアレルギー症状はある?
一般にアレルギー表示が必要なものは卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かにの7品目となっています。
これらの食材はアレルギーをもつ人が多いといえます。
また他にも、大豆、りんご、さば、鶏肉、豚肉、牛肉、山芋…などの食材の場合は、アレルギー表示は義務化されていませんが、表示した方が良いと推奨されています。
この中にネギは入っていません。
野菜や果物の中には、野菜の成分(アセチルコリンやヒスタミン等)が直接体に作用して、アレルギー反応を起こすものがあり【仮性アレルゲン】とされています。
これには、トマトやナス、山芋や筍…また果物でも苺やメロン、ブドウなどの果物が該当します。
ネギはこれには該当しません。
ネギの場合は、【硫化アリル】が原因物質となります。
硫化アリルは、玉ねぎにも入っている成分で、辛味成分です。
玉ねぎを切ったときに涙がでてくるのは、この硫化アリルという成分のせいです。
また、血液をさらさらにする効果がある成分ともされています。
疲労回復、食欲不振にも効果があります。
体にとって良い成分なのですが、稀にこの成分によって、アレルギー症状を引き起こすことがあります。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 腹痛
- 下痢
- 湿疹
- 発熱
ネギを食べて毎回このような症状が起こる場合は、アレルギーの可能性もあります。
聞きなれない人もいると思いますが【玉ねぎアレルギー】というのも存在し、玉ねぎと同じような成分を含むネギは、同じような症状がでることがあります。
ただ、アレルギーの成分となる【硫化アリル】は、水に溶けやすく、加熱することで、減らすことができます。
しかし、加熱してもジアリルジスルフィドという成分がネギには含まれており、この成分は加熱してもそのまま残ります。
なので、アレルギー症状がある方は、加熱したら大丈夫というわけではないので要注意です。
いずれにしろ、ネギを食べて何かしらの反応がおこる場合は、自分で決めつけずに、一度検査を受けるのが良いかと思います。
またねぎは、意外にもいたるところで使用されています。
みじん切りにしたネギは和食でも多く使用されていますし、薬味として利用されることも多々あります。

ですので、外食する際などは、あらかじめアレルギーがあることを申告した方が良いといえます。
また、コンビニなどで売っている商品にも多くネギが使用されているので、表示を確認してから購入するようにしましょう。
特にネギは中華料理でも多く使用されているので、注意しましょう。
ネギは食べ過ぎると腹痛や下痢に?
アレルギー症状とは別に、ねぎの場合は、食べ過ぎることで体に下痢などの症状が起こることがあります。
ネギには、
- 疲労回復
- 風邪予防
- 殺菌作用
- 生活習慣病の予防
などの様々な良い効果があります。
これらの良い効果はねぎに含まれる成分である「硫化アリル」「ネギオール」などの成分が関与しています。
特に生活習慣病の予防では、血液を固まりにくくするので、心臓や脳に関わる血管の病気を防ぐ効果もあるといえます。
また癌を抑制する効果もあるとされています。
ねぎの効果や効能についてはこちらの記事をどうぞ
ねぎの栄養成分は種類によって変わります!効果・効能には殺菌も!
それだけネギに含まれるこの「硫化アリル」や「ネギオール」といった成分は体にとって良い働きをするのですが、食べ過ぎることによって、逆に副作用を起こすことも。
ねぎを食べ過ぎて起こる症状としては以下のような症状が考えられます。
- 胃の粘膜が荒れる
- 腹痛
- 下痢
- 吐き気
- 口臭
- 頭痛
ねぎに含まれている硫化アリルは、殺菌効果が強く、食べ過ぎると、胃の粘膜を荒らし、消化器官に悪い影響を与えることがあります。
この硫化アリルは、にんにくや玉ねぎにも含まれているため、玉ねぎやにんにくを食べ過ぎると腹痛がおこることがあります。
またねぎには血行を促進する作用があるために、血管の拡張により、頭痛がまれに起こることがあります。
そして玉ねぎやにんにくにもいえることですが、口臭や体臭がでることがあります。
口臭というと特ににんにくがあげられますが、ねぎにも同じような成分が含まれているので、臭いがでてしまうことがあります。
また、ねぎの成分は「歯の黄ばみ」の原因になることもあります。
口臭の対策としては、歯磨きを行うことでも対策となりますが、食事後に歯磨きをすることで、歯の黄ばみの予防にもなります。
また、一緒に梅干し、りんご、レモン、パセリなどの消臭効果があるとされる食べ物を摂取する
もしくは牛乳、緑茶、コーヒーなどの飲み物を食前、食間に摂取することで、対策となります。
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ネギに含まれる硫化アリルは揮発しやすい成分なので、気になる方は、加熱してから摂取すると良いです。
ネギの目安量は?
ネギの摂取目安量は決まってはいません。
量から考えると、1食で1本程度が許容量と判断できますが、私の場合、1食で2本程度食べても全く体に影響はありませんでした。

また、風邪のときは、1食で2本程度摂取したという人が早めに風邪が治ったということも…
これは個人差がありますが、胃が弱いという方は少量でも腹痛などの症状がおこる可能性は高いです。
また、にんにくの場合は、生のにんにくで1片/1日が理想とされています。
加熱すればにんにくの硫化アリル含有量も減るので、3片程度でしたら、食べても問題ないです。
私個人としては、1食で加熱したにんにくを3片ほど食べても全く問題はありませんでした。
ただ、ねぎ同様、にんにくも胃腸が弱い方は、少量でも腹痛などの症状がおこることも考えられます。
ねぎのアレルギーまとめ
ねぎのアレルギー症状や食べ過ぎをテーマにしてまとめました。
ねぎの成分によってアレルギーのような症状、そして食べ過ぎると体にとって副作用がおこり腹痛や下痢などの症状がおこることがあります。
ネギを食べて毎回何かしらの症状がでる場合は、一度病院で検査をしてみることをおススメします。