大根の中に黒い斑点や筋がある場合も食べられるかがテーマです。
大根の中に黒い斑点や筋ができている大根でも食べることは可能でしょうか。
また、大根の中身が青くなっているものはどうでしょうか。
そんな大根についてまとめていきます。
大根の中に黒い斑点や筋があるけど食べられる?
大根の旬の時期は、11~2月 とされており、冬の時期の鍋や煮物などの寒い時期の料理にもよく使われます。
そんな大根は、割と日持ちはする方ですが、保存状態が悪いと、表面にカビのようなものができたり、水分が抜けてシワシワになったりと大根の状態が悪くなります。
では、そんな大根を切って、黒い斑点や筋ができている場合はどうでしょうか。
結論からいうと、黒い斑点や筋ができていても、大根は食べることができます。
原因としては、
「水晶現象 」「青あざ症 」という成長過程で起こる現象、もしくは保存状態が悪い、病気にかかってしまったなどの症状が考えられます。
ダイコンバーティシリウム黒点病
大根の根を切断すると、大根の維管束のあたりに点々と黒い斑点 が発生しています。
外見では見分けがつかず、切ったときにわかります。
また、大根を外側から皮むきしていると、黒い筋のようになって現れます。

画像引用:http://blog.livedoor.jp/kya_ra/archives/51772303.html

画像引用:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1466379424
これらはダイコンバーティシリウム黒点病という大根の病気で、原因は土壌中の糸状菌(かび) です。
発病適温は20~24℃とされており、暖かい環境で育った大根で特にかかりやすい病気です。
原因はカビ菌ですが、大根がカビているわけではないので、食べても問題ありません ^^
ただ、食感が悪くなったり、外見も悪いので、気になるようでしたら、取り除いて使用するのが良いかと思います。
大根の水晶現象
大根でおこる水晶現象は、大根を切ったときに断面が林檎のように蜜入りみたいな状態になり透明から紫色に変色します。
一見、この大根も病気であるように見えますが、水晶現象が起きている大根は病気ではありません。
これは大根の保存状態が悪い時に起こる現象です。

画像引用:http://yaoyanooyaji.blog10.fc2.com/blog-category-72.html
夏場などの暖かい環境で、大根の保存状態が悪いと、大根の中身がこのようになってしまうことがあるのですが、外側からは判断することができないので、お店もこのような中身の大根を販売してしまいます。
病気ではないので、食べることはできますが、やはり食味は落ちるといえます 。
ご家庭で大根を保存する場合は、この保存方法で↓↓↓
大根の日持ちする保存方法は冷凍も可能?賞味期限や保存期間は?保存食にも!
大根の適温は、0~5℃程度と低温を好むので、特に夏場は、保存に注意しましょう。
また、夏場に多くこのような現象が見られるので、夏場に大根を買う際は、あらかじめ丸ごと1本ではなく、1/2カットなど、カットされている大根を購入することで、品質が悪いものを買うのを防ぐことができます。
大根の青あざ症
青あざ症というのは、大根を栽培する上で、大根におこる生理現象です。
ですので、こちらの 大根も食べても問題はありません 。
青あざ症というのは、大根の中心部が黒色したり、青緑色に変色する生理現象であり、こちらも外側からは判断しにくいとされていません。

画像引用:https://hoehoeneko.wordpress.com/
どのような大根がかかってしまうのかというと、栽培する上で、ホウ素という成分が欠乏したり、土壌が高温・加湿の状態で栽培されると、特に、この青あざ症のような現象が起こりやすいとされています。
こちらも水晶現象と同じように、夏場に起こりやすい現象であり、特に25℃を超えると発生しやすいとされています。
青あざ症は、カビなどではないので、食べても問題はないのですが、ただ、組織が硬くなって苦味を感じることもあります。
大根に「す」が入る
また、大根に「す」が入り、中が黒色してしまうものもあります。
「す」というのは、大根の中にできる空洞の穴やすき間のことで、ぎっしり細胞がつまっているはずなのに、スポンジ状になっていることがあります。
原因としては、夏の暑い時期に大根が温度によって急激に成長すると、「す」ができてしまうことがあります。

画像引用:http://hyakusyo.ashita-sanuki.jp/e512607.html
そして切るころには黒色しているものも。
この大根も 食べることはできます が、黒色している部分は取り除いた方が良いといえます。
見た目ではわからないので、大根を切ってみてビックリする…ということも起こりえます。
ですので、特に暑い時期に大根を購入する際には、カットされているものが良いかと思います。
大根の中が青い場合は平気?
大根を切ってみて、中身が青い場合は、大根が黒色しているときと同じように「青あざ症 」と考えられます。

画像引用:http://harropage.blog39.fc2.com/blog-entry-2142.html
先ほども書いたのですが、青あざ症は、栽培しているときに起こる生理現象ですので、食べても問題ありません!
原因としては栽培中に
・高温、加湿、25℃以上の暑い環境
で栽培していると、このように切ったときに断面が変色していることがあります。
変色しているとちょっと気持ちが悪いかもしれませんが、カビなどが原因ではないので、食べることも可能 です。
ですが、青あざ症の大根は、硬かったり、苦味があったり と食味は落ちているといえます。
青あざ症の大根は、見た目では判断しにくく、切ったら青あざ症になっていた…ということも考えられます。
ですので、青あざ症になっているものの購入を避けるためにも、大根は、1本買いではなく、カットしている大根を購入するのが良いかと思います^^
対処法
万が一、青あざ症になっている大根を購入してしまった場合でも、スーパーではたいていの場所で、交換OK となっています。
ただ、スーパー側も、青あざ症になっているか判断しにくいので、こういったものを販売してしまうのは少ししょうがないともいえます。
無理に食べようとすると、苦味を感じてしまうため、煮物にはあまり向きません。
ですので、青あざ症になっている大根を購入してしまった場合は、「大根おろし」にして活用するのが良いと思います。
大根に黒い斑点や筋がある場合まとめ
今回は、大根に黒い斑点や黒い筋がある場合、大根を食べることはできるか、また原因をテーマにしてまとめてみました。
大根に黒い斑点や筋があっても食べられます。
また青く変色している場合も「青あざ症」という生理現象が原因と考えられます。
ですので、大根を丸ごと1本購入した際に、切ってみてこのような現象が起きていても食べることは可能です。
ですが、見た目が気持ち悪い…という方は、あらかじめカットしてある大根を購入すれば、こういった大根を購入するのを防ぐこともできます^^
また、こういった大根の場合は生理現象ですが、本当にカビている場合もあるので注意しましょう!
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