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里芋のかゆみの原因や止める方法!ぬめりの取り方は?カビたものは?

里芋のかゆみの原因や、かゆみを止める方法、ぬめりの取り方がテーマです。

里芋を調理する際は、かゆみがつきものです。このかゆみの原因は何でしょうか。

またかゆみを止める方法とは?

そんな里芋についてまとめていきます。



里芋のかゆみの原因や止める方法

里芋の旬の時期は9月~とされており、里芋は秋の時期になると、多くのスーパーでも販売されるようになります。

煮物や炒め物など、多くの料理にも利用されているといえます。

さて、そんな里芋ですが、里芋を手で皮むきしていて、かゆいと思ったことはないでしょうか?

里芋以外にも、同じ芋類の【山芋】【長芋】などでも同じような減少が発生します。

このかゆみは強烈で、かきむしりたくなるほど…

さて、そんな里芋のかゆみの原因ですが「シュウ酸カルシウム」という成分が原因です。

ですので、里芋を触ったからといってアレルギー反応ではありません。

 

このシュウ酸カルシウムの結晶は、針のようにとがった構造をしており、皮をむくことで、この構造が壊れて、手の皮膚を刺激するので、猛烈なかゆみが襲うというわけです。

ですので、このかゆみをとめるためには、このシュウ酸カルシウムに触れないようにすればかゆみが起こることはありません。

ですので、里芋を調理する際は

  • 調理用のゴム手袋を使用して皮をむく
  • 手に重曹や塩をつけてから皮むきをする(お酢でも)
  • あらかじめ塩水、もしくは塩水につけておく
  • 加熱してから調理するimage

このポイントを守れば、かゆみに襲われることはなくなります。

シュウ酸カルシウムは、酸・熱に弱いとされているので、加熱すると、触ってもかゆくなりません。

ですので、茹でたり、電子レンジで加熱してから皮をむくのがおススメです!

里芋の皮むき方法についてはこちらをどうぞ
里芋の皮剥き方はレンジで簡単に?下ごしらえ・下処理方法は?豚汁にも



里芋で手がかゆくなってしまったら?

また里芋の皮むきをしていて、かゆくなってしまったら、以下のように処置してみてください。

  • お湯で洗い流す
  • お酢、塩水で洗い流す

原理は調理のときと同じですが、熱・酸に弱いので、かゆみが治まるようになります。

そのまま皮膚をかいてしまっても改善しないので、注意してください。



里芋のぬめりの取り方

里芋はぬめりがあるのが特徴ですが、このぬめりをある程度取り除いてから調理することで、調理しやすくなります。

この里芋のぬめりの成分は

  • マンナン
  • ムチン
  • ガラクタン

などの食物繊維の一種で構成されています。

  • マンナンはこんにゃくの成分でもあり、便秘の改善やコレステロールの減少
  • ムチンは胃の粘膜の保護
  • ガラクタンは血糖値を低下させる、便通をよくする

などの効果が期待できます。

そんな効果のあるぬめり成分ですが、生の状態ですと、滑る、そして煮物にする際も、煮汁を濁らせたりするので、下処理としてある程度、取り除いてから調理するようにします。

ぬめりの取り方は以下のようになります。

  1. まずは、里芋の皮をむいて、水気をきります。
  2. そこに塩を振り入れます。里芋500gで大さじ1杯程度。
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    そしてそのまま塩を揉みこむようにして、里芋を揉みます。
  3. 写真のようにかなりぬめぬめになります。
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  4. そのまま流水で洗い流します。
  5. 続いて、鍋にたっぷりの水をいれて、強火 にかけます。

    沸騰してから 2~3分 で、こんなに泡がぶくぶくでてきます。
    image

ザルにあげて、里芋を流水でよく洗い、ぬめりを取り除きます。

こうすることで、ぬめりを取り除くことができます。

また、米のとぎ汁で茹でると、白く柔らかく茹でられるだけでなく、えぐみも取り除けるとされています。

里芋のカビたものはどうする

里芋は、常温保存が適しているとされていますが、保存する環境が悪かったり、買ってきた袋のまま保存しておくと、カビが生えたり、カビ臭くなったりします。

また根のようなものが生えてくることも。

里芋の保存適温は7~10度とされており、冷蔵庫では低温障害になってしまいますが、暑すぎる環境はだめで、常温保存といっても冷暗所での保存が適しているといえます。

ですので、里芋を購入したら、適した環境で保存するようにしましょう。

生の状態で冷凍保存も可能です。

こちらの記事もどうぞ
里芋の日持ちする保存方法!冷凍も!賞味期限や保存期間は?皮むき後も

そこで問題なのがこのカビた里芋ですが、基本的にカビたものは食べない方が良いといえます。

カビについては賛否両論あり、カビの初期段階であれば【厚めにカビの部分を取り除けばOK】という方も。

ですが基本的にカビた部分がある場合、中まで菌が繁殖+カビ毒を生成するものもあるので、なるべくカビが生えたものは食べない方が良いといえます。

特にピーナッツなどのカビは、人間の体に有害で、発がん性物質を含みます。

カビのある食品はなるべく食べない、食品をカビさせないようにしましょう。

芋類の中でも、里芋は悪くなりやすいので、適した保存環境がない場合、早めに消費するようにしましょう。

里芋のかゆみ・ぬめりまとめ

里芋のかゆみやぬめり、そしてカビをテーマにしてまとめました。

里芋は、そのまま皮を剥こうとすると、手にかゆみが襲うので、あらかじめ対策をしてから皮むきをするようにしましょう。

熱・酸が肝心です。

また、里芋のぬめりには様々な効果も期待できますが、煮物の際は、あらかじめぬめり取りをして、下処理してから調理する方が良いといえます。

カビがあるものは注意しましょう。

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