じゃがいもの品種がテーマです。
じゃがいもにはどのような品種・特徴があるのでしょうか。
品種の中には、赤いじゃがいもも存在しています。
そんなじゃがいもの品種についてまとめていきます。
じゃがいもの品種・皮が茶色いもの
じゃがいもは、様々な調理法が存在しますが、じゃがいもといっても、その種類はとても多いといえます。
じゃがいもの品種がかなり多いのですが、簡単にここで一気に説明していきたいと思います。
男爵薯・メークインが有名な品種ですが、じゃがいもにはもっと多くのものが存在します。
男爵芋
男爵薯は、明治41年に北海道で取り寄せた「アイリッシュ・コブラー」という品種を川田男爵が取り寄せ、そして普及させたのが始まりです。
でん粉含有量が多く、煮物よりも粉フキ芋やコロッケなどに向いています。
メークイン
メークインも男爵薯と同じように有名ですね。イギリス原産で、イギリスの行事が名前の由来です。
男爵薯とは異なり、煮崩れしにくいので、カレーや煮物に向いています。
キタアカリ
キタアカリは、男爵薯の改良品で、球形で白っぽい色が特徴です。
男爵薯と同じように粉質なので、煮物にはむいていません。
インカのめざめ
インカのめざめは最近、飲食店でも多く見かけるようになりました。
形が小さくて、肉質が濃黄色なのが特徴です。甘味が強く、塩をかけるだけでも美味しくいただけます。
煮崩れしにくいので煮物も平気ですが、フライドポテトが人気があります。
こがね丸
大粒なのが特徴です。花は薄い紫をしています。
煮崩れしにくいので煮物もOKですが、揚げ物にも向いています。
コナフブキ
でんぷん含有量が非常に多いじゃがいもで、22%はでん粉です。
肉質は白く、丸い形をしています。でんぷんが多いので、焼酎の材料やでん粉製品にも使用されます。
デジマ
皮は黄色で、肉質は白いのが特徴です。主に長崎や鹿児島で栽培されていますが、煮物から揚げ物までどんな調理法もOKです。
とうや
でんぷん含有量が15%と低いのも特徴で、粘質もややあります。
センチュウに耐性があります。肉じゃがやポトフなどの煮込み料理にもおススメです。
トヨシロ
煮物にしても、ポテトサラダにしても美味しいのが特徴ですが、ポテトチップスに加工されることが多いといえます。
農林1号
昭和18年に登録された古くからある品種です。
でんぷん含有量が17%と多く、粉フキ芋やコロッケなどに向いています。
画像引用:http://shop.takii.co.jp/shop/selection/potato1307.html
紅丸
主にでんぷん原料用に栽培される品種です。
でんぷん含有量は15%程度と多く含まれてるのが特徴で、皮が少し淡赤色をしているのが特徴です。
コロッケなどにも向いています。
ホッカイコガネ
メークインのようにやや長いじゃがいもです。でんぷん含有量が16%と多いですが、煮崩れもしない、変色もしないということで、フレンチフライ用に育成された品種です。
マチルダ
スウェーデンで開発された小粒のじゃがいもです。
肉質が黄白色をしていて、皮も黄色です。
煮物や蒸し料理に最適です。揚げ料理は少し焦げやすくなりますが、油との相性は良いです。
ムサマル
センチュウ抵抗性のある品種で、肉質は淡黄色をしています。
でんぷん含有量は多く、甘味もあります。
煮物にも最適ですが、油による変色が少ないので、揚げ物にも。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
ワセシロ
ただ煮崩れしやすいので、コロッケや粉ふき芋の方がむいています。
十勝こがね
センチュウ抵抗性のある品種です。
早生で食味が良いのが特徴です。
つるんとした卵型で皮が剥きやすいのも特徴です。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
さやか
肉質が白く、皮は茶色です。
さらっとした食感が特徴です。
じゃがいもの毒性物質グリコアルカロイドの生成が少ないのが特徴です。
ひかる
サラダ用のポテトサラダです。
皮をむいても褐変しにくく、調理後、色が綺麗に仕上がります。
やや粉質で煮崩れしやすいです。
ゆきつぶら
ゆきつぶらは、肉質が雪のように白く、形が円形であるのが特徴です。
センチュウに強い品種「Pentland Dell」に「とうや」を交配したものです。
やや粘質といえます。
画像引用:https://www.hro.or.jp/list/agricultural/research/kitami/sosiki/bareisho/bareisho.htm
はるか
煮崩れしにくいので、煮物に適していますが、コロッケやフライドポテトなど、幅広い料理に使えます。
アイユタカ
センチュウ抵抗性で、病気も強く、皮の色は白黄で、肉色は淡黄色です。
加熱後の黒変が少ないのが特徴。
画像引用:https://shop.takii.co.jp/
きたかむい
「とうや」と「イエローシャーク」のかけあわせで、皮は白っぽく、肉色も白です。
少し煮崩れしやすいので、コロッケなどに。
シンシア
「さやか」に似ていますが、シンシアの方が、楕円形で煮物にもむいています。
スノーデン
皮の色は茶色ですが、肉色は白です。
ポテトチップに向いていますが、他の料理にはあまり向いていません。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
スノーマーチ
センチュウ抵抗性であり、そうか病にも強い品種です。
皮の色は茶色ですが、肉色は名前の通り白いです。
煮崩れしにくいので、煮物にも向いています。
画像引用:https://www.hro.or.jp/list/agricultural/research/kitami/sosiki/bareisho/bareisho.htm
ピルカ
メークインより長い卵型なのが特徴。
皮の色は茶色で、肉色は淡黄色です。
煮崩れしにくいので水煮にもむいています。
ユキラシャ
皮色は褐色ですが、肉色は白いのが特徴。
皮が剥きやすいのが特徴で、ただ煮崩れしやすいので、煮込み料理にはむいていません。
画像引用:http://agricenter-obihiro.jp/food/produce/1104012
らんらんチップ
皮が茶色で、肉色が黄白色なのが特徴。
名前のように、チップ用品種にされてきました。
油で揚げた場合、綺麗なポテトチップスの色に揚がります。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
じゃがいもの品種・皮が赤いもの
アンデス赤
皮は赤いですが、肉質は黄色です。一部淡赤色に染まっています。
煮崩れしやすいので、コロッケやポテトサラダがむいています。
ベニアカリ
でんぷん質が20%と高めで、煮崩れしやすいので、コロッケやマッシュポテトなどに。
ノーザンルビー
アントシアニンが豊富です。
煮物向きですが、揚げものにも向いています。
ジャガキッズレッド
アンデス赤に似ていて皮が赤く、肉質は黄色です。
ポテトサラダや肉じゃがなど何にでも使えます。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
レッドムーン
皮はさつまいものような赤い色で、果肉も濃い黄色をしています。
粘質が高く煮崩れしにくいので、煮物やカレーなどにも適しています。
やや楕円形です。
グラウンドペチカ
黒と赤のまだら模様のじゃがいもです。
見た目のインパクトはかなり強いといえます。
しかし肉質は黄色いですし、皮の色が特徴的なので、そのまま皮つきで調理するのも良いかと思います。
画像引用:https://imomame.jp/crop/crop-30/
アイノアカ
皮は淡赤色ですが、肉質は黄色です。
煮崩れが少ないので、煮物にも適しています。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
インカのひとみ
インカのめざめの主枝から誕生しました。
皮は淡赤色で、肉質は黄色です。
インカのめざめ並に小さいのが特徴です。
インカレッド
皮は濃いピンク色ですが、肉質は赤色が混ざった黄色をしています。
見た目を楽しむ料理に最適です。
さやあかね
皮は他のじゃがいもに比べてかなり薄いピンク色で、肉質は淡黄色をしています。
煮崩れしにくいですが、コロッケにも向いています。
シェリー
フランスで交配されたシェリーは、皮の色は赤く、肉質は淡黄色をしています。
加熱すると黄色になります。
煮崩れしにくいので、煮物にもむいています。
スタールビー
皮はほんのりピンク色ですが、肉色は黄色です。
センチュウ抵抗性をもち、ホクホクと美味しいですが、煮崩れしやすいといえます。
画像引用:https://imomame.jp/crop/crop-30/
タワラヨーデル
「アンデス赤」の変異株です。
皮の色は赤ですが、肉色は黄色です。
ディンキー
フランスで育成された品種です。
皮の色は淡い赤色で、肉色は白です。
油との相性も良い品種です。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
花標津
センチュウ抵抗性をもちます。
皮は淡赤色で、肉色は淡黄色です。
煮崩れしにくく甘味が強いといえます。
ロザンナ
フランス育成種です。
皮が赤で、肉色は白いのが特徴です。
煮込み料理にも適しています。
じゃがいもの品種・皮が紫のもの
キタムラサキ
果肉も紫でアントシアニンが豊富です。
煮崩れが少なく、舌触りがなめらかなのが特徴です。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
シャドークイーン
加熱しても紫色がしっかりと残ります。
紫色のポテトチップスにも。
タワラポラリス北極星
皮は紫色をしていますが、肉質は淡黄色です。
煮崩れしにくいので、煮物にも。
ジャガキッズパープル
皮の色がやや青っぽいのが特徴です。
肉質は黄色で、舌触りがなめらかです。
ただ煮崩れしやすいので、ポテトサラダなどの方がむいています。
画像引用:http://www.hokusonotane.co.jp/
インカパープル
加熱してしまうと、少しくすんだ青色になってしまうので、煮物ではなくコロッケなどの方がむいています。
じゃがいもの品種まとめ
簡単にですが、じゃがいもの品種についてまとめてみました。
じゃがいもには他の野菜類と比較してかなり数多くの品種があるといえます。
それだけ交配されて、新しいものが作られてきました。
皮が赤いものや、紫の変わり種もあるので、そういったもので、料理してみても良いかもしれませんね。
品種はまだまだメジャーじゃないものもたくさんあります。
こちらのページが参考になるかと思います。
日本いも類研究会
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