じゃがいもが生で食べられるか、そしてどんな成分が含まれているかがテーマです。
じゃがいもは生でも食べられるのでしょうか。
またじゃがいもにはどんな成分が含まれているのでしょう。
そんなじゃがいもについてまとめていきます。
じゃがいもは生で食べても大丈夫?
じゃがいもは基本的に、加熱して食べるのが一般的ですが、生で食べることはできるのでしょうか。
結論からいうと、じゃがいもは生でも食べられます!
じゃがいもを生で食べるサラダなどのレシピがあるくらいですし、生でも食べられます。
では、なぜ加熱してから食べることが多いのか…?
それはじゃがいもには多くのでん粉が含まれていますが、このでん粉は、じゃがいもを加熱することで、βアミラーゼ(酵素)の働きによって、でん粉が糖化されて、甘味を感じるようになります。
ですので、加熱した方が、甘味があるので、加熱して食べるのが一般的になっています。
さつまいもも同じように酵素をもっていて、加熱すると甘味を感じますよね。
そして水から茹でることで、徐々に温度があがり、じゃがいものでん粉がゆっくり糖に変わり、美味しくなります。
また生食する時に注意してほしいのは、「 芽 」をしっかりとることです。
じゃがいもの芽の部分、緑化した箇所には、じゃがいもの毒「ソラニン 」があるので、しっかり取り除いてから調理するようにしてください。
芽についてはこちらもどうぞ
芽が出たじゃがいもは食べられる?どこまで取る?植えると栽培も
じゃがいもを生で食べるには、じゃがいもをよく洗って皮をむいたあと、スライサーなどで千切りに、そのまま水にさらすようにします。
あとは、普通のサラダと同じように、他の野菜とあえて、ドレッシングやマヨネーズなどをかけて食べるだけです。
シャキシャキした食感が味わえます。
生で食べるということは少ないと思いますが、しっかり下処理をしてから食べる分には、問題ないです。
じゃがいもの成分には何が含まれる?
さて、そんなじゃがいもですが、どのような成分が含まれているのでしょうか。
一般に、じゃがいもに含まれる多くのビタミンCは、でん粉に守られているため、加熱しても流出しにくいとされています。
水で煮た場合のじゃがいも、生の場合のじゃがいもでは成分に以下のような差が見られます。
じゃがいも(水煮) | じゃがいも(生) | |
エネルギー(kcal) | 73 | 76 |
タンパク質(g) | 1.5 | 1.6 |
脂質(g) | 0.1 | 0.1 |
炭水化物(g) | 16.8 | 17.6 |
食物繊維(g) | 1.6 | 1.3 |
カリウム (mg) | 340 | 410 |
カルシウム(mg) | 2 | 3 |
βカロテン(µg) | 0 | 0 |
ビタミンB1(mg) | 0.06 | 0.09 |
ビタミンB2(mg) | 0.03 | 0.03 |
ビタミンB6(mg) | 0.18 | 0.18 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンC (mg) | 21 | 35 |
葉酸(mg) | 18 | 21 |
じゃがいもに多く含まれる、ビタミンCやカリウムは、多少加熱によって流出してしまいますが、それでも他の野菜と比較すると流出は少ないように思います。
ビタミンCは抗酸化作用が強く、アンチエイジング効果・風邪予防などに効果があるとされています。
またカリウムは、体内の塩分濃度を正常に保つ効果があります。
よってむくみ予防・解消に効果があるとされています。
じゃがいもはカリウムの供給源ともいえます。
また、いも類に分類されるじゃがいもは、野菜と比較すると、カロリーは高いですが、いも類の中では、カロリーは低い方であるといえます。
じゃがいもの別名は何?
じゃがいもには実は様々な別名があります。
というのも16世紀ぐらいに日本に渡ってから、日本全国で栽培されていたので、その地域の呼び名ができるようになったようです。
五升芋…一株から五升~八升程度の収穫があったため
馬鈴薯…漢名に由来
二度いも…春・秋の2回収穫が可能だから
※諸説あります。
じゃがいもが日本に来た由来としては、16世紀に ジャガタラ (インドネシアの首都の旧名)から日本に渡ったためであるとされています。
また、馬鈴薯は、1700年に江戸時代の学者である小野蘭山が中国の馬鈴薯と日本のじゃがいもを同じだと紹介したことで、じゃがいも=馬鈴薯となったといわれていますが、実際には、中国の馬鈴薯と日本のじゃがいもは全く別物だったそうです。
それが今でも浸透して、じゃがいもは、馬鈴薯とも呼ばれるようになったんだそうです。
じゃがいもの生食まとめ
じゃがいもの生食や栄養成分、そして別名をテーマにしてまとめました。
じゃがいもは芽に毒があるので、生食はダメだと思われがちですが、生食も可能です。
ですが、芽の部分はしっかり取るようにしてください。
生の状態の方が、煮たものよりも少し栄養価は高いですが、煮たものも、ビタミン類の流出は少ないといえます。
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