ブロッコリーの栄養価がテーマです。
ブロッコリーの栄養価にはどのようなものがあるのでしょうか。また効果や効能にはどのようなものがあるのでしょうか。
ブロッコリーについてまとめていきます。
ブロッコリーの栄養価はすごい
ブロッコリーは、1年中スーパーで購入できる野菜ですが、旬の時期は11~3月です。
そんなブロッコリーは、βカロテンを多く含むので緑黄色野菜に分類されています。
緑黄色野菜に分類されるものは、葉物野菜が多く、人参と同じように、葉物野菜以外の緑黄色野菜は数少ないとされています。
そんなブロッコリー100gあたりの栄養価は以下のようになっています。
ブロッコリー(生) | |
エネルギー(kcal) | 33 |
タンパク質(g) | 4.3 |
脂質(g) | 0.5 |
炭水化物(g) | 5.2 |
食物繊維(g) | 4.4 |
カリウム(mg) | 360 |
カルシウム(mg) | 38 |
βカロテン (µg) | 810 |
ビタミンK (µg) | 160 |
ビタミンE (mg) | 2.5 |
ビタミンB1(mg) | 0.14 |
ビタミンB2(mg) | 0.2 |
ビタミンB6(mg) | 0.27 |
ビタミンB12(µg) | 0 |
ビタミンC(mg) | 120 |
葉酸 (mg) | 210 |
表の通り、ブロッコリー100gには多くのビタミンやミネラル類が含まれています。
βカロテン以外にビタミンCも多く含んでいます。
ブロッコリー1株を食べるだけで、1日に必要なビタミンC量を摂取することができます。
基本的に茹でて食べるブロッコリーは、茹でることで、ビタミンC量は半量になってしまいますが、それでもレモン果汁100gよりも多くのビタミンCを含んでいることになります。
それだけブロッコリーには多くのビタミンCが含まれているのです。
また、野菜では摂取しにくいビタミンEも豊富ですし、妊婦さんが摂取したい葉酸も含まれています。
何気なくサラダなどに含まれているブロッコリーですが、実は栄養満点の野菜といえます。
ブロッコリーの効果や効能
上記のように様々なビタミンやミネラル分が含まれているブロッコリーですが、どのような効果や効能があるのでしょうか。
美肌効果
ブロッコリーには、豊富なビタミンCが含まれています。
ビタミンCは、抗酸化作用が強く、美肌効果そしてアンチエイジング効果 があるとされています。
また老化防止に影響のあるビタミンEも豊富にブロッコリーには含まれているために、お肌に良い効果をもたらすとされています。
抗酸化作用の強いβカロテンも含まれているので、肌荒れ改善や美白効果も期待できます。
また紫外線によるダメージも予防してくれる成分ですので、夏の時期にも摂取したいですね。
生活習慣病予防
ブロッコリーに含まれているβカロテンには、抗酸化作用が強いために癌を抑制したり、生活習慣病を予防する効果があります。
また、認知症の予防効果も期待されています。
そしてブロッコリーには「スルフォラファン 」という成分が含まれていて、この成分は強い抗ガン作用があるとされています。
とくにブロッコリーの芽に多く含まれており、ブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトも人気があります。
風邪の予防
βカロテンは体内でビタミンAとして働きます。
ビタミンAの効果としては、粘膜を健康に保つ効果があります。ですので、細菌感染を予防し、風邪予防にも効果があるとされています。
特にブロッコリーの旬の時期である冬場は、空気が乾燥し風邪をひきやすいので、ブロッコリーを使用してシチューにして体を温めるのも良いですね。
便秘・むくみの解消
ブロッコリーには、100gあたり4.4gもの食物繊維 が含まれています。
食物繊維量は、野菜の中でもトップクラスです。
その食物繊維量は、便秘に効果があるとされているさつまいもよりも多くの食物繊維が含まれています。
また、ブロッコリーには、100gあたり 360mg ものカリウムが含まれています。
カリウムは、体内の塩分濃度を正常に保つ効果があり、余分な水分を排出する効果があるので、むくみの解消にも効果が期待されます。
貧血予防
ブロッコリーには、貧血を予防する鉄分・葉酸が含まれているので、女性にも嬉しい野菜といえます。
葉酸は、赤ちゃんの神経や脳を作るかかせない栄養素となっており、妊婦さんにも必要な栄養素となっています。
胎児にとっては成長するうえでかかせない栄養素ですので、妊婦さんも積極的に摂取したいですね。
ブロッコリーは冷凍しても栄養価は変わらない…?
ネットでブロッコリーについて検索していると、冷凍したブロッコリーの方が栄養価が高い!という風に書いている方がいるのですが、茹でたブロッコリーを冷凍しても、生のブロッコリーより栄養価は落ちます。
イギリス・チェスター大学の研究で、3日間冷蔵したブロッコリーと冷凍したブロッコリーの栄養価を測定したところ冷凍したブロッコリーの方が栄養価が高かったとのこと。
冷蔵したブロッコリーは、劣化が早いために、栄養分が失われていくようです。
つまり、冷凍したブロッコリーが栄養価が高いというわけではなく、生の状態のブロッコリーを冷蔵保存するか、冷凍保存するかだと冷凍の方が栄養価は落ちにくいというだけで、冷凍したブロッコリーが生のブロッコリーより栄養価が高いというわけではありません。
ブロッコリーは茹でると栄養価は落ちるといえます。葉酸・ビタミンC・カリウムなどは半量になります。
ですので、茹でてブロッコリーを冷凍しても栄養価は高いとはいえません。
ただイギリスの大学の研究結果をもとにすると買ってきたブロッコリーをすぐに調理して食べられない場合は、冷蔵庫ではなく、冷凍庫で保存すると鮮度を保てるということで、冷凍庫で保存してしまった方が良いといえますね。
いずれにしろ収穫したてが栄養価が一番高いので、購入したら早めに食べきるのが良いです。
参考ページ
http://mogumogunews.com/2013/10/topic_3252/
http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_081.html
ブロッコリーの栄養価まとめ
ブロッコリーの栄養価や効果や効能をテーマにしてまとめました。
ブロッコリーは緑黄色野菜に分類されており、栄養価も高いといえます。
効果や効能も期待できます。
特にブロッコリーが美味しい11~3月の旬の時期は、ブロッコリーの栄養価も高いといえます。
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