かしわと鶏肉の違い、そして鶏肉のアレルギー症状がテーマです。
鶏肉のことを【かしわ】と呼ぶことがあるのですが、この違いは何でしょうか。
また、鶏肉にアレルギー症状はあるのでしょうか。
そんな鶏肉についてまとめていきます。
かしわと鶏肉の違い
鶏肉のことを【かしわ肉】と呼ぶ人がいますよね。
このかしわ肉、鶏肉とは違うのでしょうか。
正確には、 鶏肉=かしわ肉 ではありません。
鶏肉というのは、鶏の肉を指し、鳥肉(すべての鳥の肉)とは区別されます。
そして、鶏肉といっても、軍鶏や烏骨鶏なども鶏肉に分類されています。
そして、かしわ肉は、鶏の中でも日本原産の羽毛が茶褐色をしている鶏を指します。
語源には諸説ありますが、羽毛の色が柏餅に使用する【葉】の色と似ていたことから、柏と呼ばれるようになったというのが有力とされています。
他には、柏手を打つ姿と、鶏が羽ばたく姿が似ていたことなどから、かしわと呼ばれるようになったという説もあります。
そして、かしわ=【黄鶏】と表記します。
というわけで、すべての鶏肉ではなく、黄色い鶏、つまり茶褐色の和鶏肉を指します。
しかし、かしわと鶏肉のことをいうのは、現在では、秋田県や近畿地方の一部(愛知県や富山県)そして九州地方の一部の地域だけのようです。
関東では、鶏肉のことは【かしわ】とはあまり呼びません。
というわけで、かしわは方言なのか…と思ってしまいますが、実は、理由があります。
かしわという言葉が西日本でよく使われているのは、関東の地域では、かしわ(黄鶏)よりも軍鶏を好んでいたようで、かしわが食されていなかったことから、言葉自体も広まらなかったんだそうです。
というわけで、かしわという言葉は方言ではないんですね。
かしわも鶏肉のことを指しますが、すべての鶏肉のことを表すわけではありません。
こちらの記事もどうぞ
鶏肉の栄養価が高い!鶏むね肉や鶏もも肉の効果や効能がすごい!
鶏肉にアレルギー症状はある?
アレルギーの食品といえば、思い当たるのは卵、小麦、乳、えび、かに、そば、落花生の7品目ではないでしょうか。
これらの食品は、表示義務があるほど、アレルギー症状を発症する方が多い、要注意食品です。
そして、卵アレルギーがある人は、鶏肉も食べてはいけないのかと心配になるところですが、卵アレルギーの人でも鶏肉は食べても大丈夫とされています。
現在の見解では、卵アレルギーと鶏肉の関係はないとされていますので、鶏卵アレルギーがある方も、鶏肉は食べることができます。
以前は、卵アレルギーがある人は、鶏肉もダメとされていましたが、最近の医学の見解ではOKのようです。
しかし、注意しなくてはいけないのは【食肉アレルギー 】です。
このアレルギーは稀ですが、肉類(牛・豚・鶏など)にアレルギー反応を示す方もいます。
食肉アレルギーを起こす方は、肉に対してだけ反応するのではなく、他の食品でもアレルギーがあり、アトピー性皮膚炎などの症状をもつ方に症状が起こりやすいとされています。
ですので、多種食物アレルギーのある方は、稀ではありますが、鶏肉でも腫れ・痒み、じんましんなどの症状が起こることがあります。
多種食物アレルギーのある方は、肉類でも食べる際には、注意が必要です。
何か症状がでた場合は、かかりつけの医者に相談した方が良いでしょう。
かしわと鶏肉の違いまとめ
鶏肉とかしわの違いや、鶏肉アレルギーについてまとめました。
実は、鶏肉=かしわではなかったんですね。
また、卵アレルギーの方は、鶏肉も心配すると思いますが、最近の見解ではOKとされています。
ただ、多くの食品でアレルギー症状がでる方は、鶏肉でもアレルギー症状が起こる可能性もあるので注意しましょう。