あしたばの副作用と危険性についてまとめています。
健康野菜としても知られている「あしたば」。
手軽に私たちの体をサポートしてくれる強い味方ですよね。
「昔から薬にもなるが毒にもなる」という言葉がありますが、あしたばには副作用や飲み過ぎ、食べ過ぎの危険性があるのでしょうか。
今回はあしたばの副作用や危険性についてまとめていきたいと思います。
あしたばには副作用はある?
結論からいうとあしたば自体、副作用はありません。
またあしたば青汁を摂取した臨床試験でも、副作用がなく安全であることが証明されています。
あしたばは江戸時代から「滋養強壮によい薬用」で、秦の始皇帝が探し求めていた不老不死の仙薬(仙人になるための薬)はあしたばだった・・とう説さえあるほど、生命力が強い健康野菜です。
あしたばの持っている生命力の強さは、体の中にとりいれられる事で好影響を与えてくれるます。
それは私達の体が食べ物が素材になって作られていて、食べ物の性質や栄養素がそのまま体調などに反映するからなんです。
例えば、鉄分を多く含む食べ物を食べると貧血防止になりますし、ビタミンをとれば風邪をひきにくいなど、野菜、お肉、お魚・・食べる物はとても大事なんですね。
あしたばの栄養価
ではあしたばにはどんな栄養価が含まれているのかみていきましょう。
あしたばを生で食べる事は少ないので、加熱100gあたりに含まれる栄養価です。
明日葉(ゆで) 100gあたり | ||
エネルギー | kcal | 31 |
カリウム | mg | 390 |
カルシウム | mg | 58 |
ビタミンA | ㎍ | 440 |
ビタミンK | ㎍ | 380 |
ビタミンC | mg | 23 |
ビタミンB2 | mg | 0.16 |
βカロテン | ㎍ | 5200 |
食物繊維 | g | 5.3 |
葉酸 | ㎍ | 75 |
※日本食品標準成分表より
あしたばはアミノ酸・ビタミン類・ミネラル・食物繊維などがバランスよく含まれていて、他の野菜に比べるとほとんどの栄養素が、より多く含まれている優秀な健康野菜と言えます。
あしたば特有のカルコン
あしたばにはポリフェノールの一種「カルコン」類が含まれていて、他の植物にはほとんど含まれていない特有のカルコン類も含まれています。
葉・茎・根に含まれていて、あしたばを切った時にでてくるネバネバした黄色い汁が「カルコン」です。
動脈硬化や心筋梗塞などの病気の予防、抗菌作用による皮膚病の改善などに効果がある事が認められています。
他にもセリ科に多く含まれるクマリン類(ポリフェノール/フェノール酸系)は、血流の改善
やむくみ改善、さらに抗菌・抗酸化作用の効果も期待できます。
あしたばやあしたば青汁の危険性は?飲み過ぎは?
あしたば自体も、あしたば青汁にも副作用や危険性もありません。
あしたばを健康補助として摂取することは問題ないと言えます。
ただ注意しなければならないのは、体質や飲んでる薬との組み合わせで、薬の効き目がわるくる危険性があるからなんです。
食物繊維
便の量をふやして便秘を防ぐほか、心筋梗塞・糖尿病などの生活習慣病予防に役立つことがわかってきました。
食物繊維の摂り過ぎによる健康障害は普通の食生活ではほとんどありません。
ただ体質によってはたくさん摂取したために、おなかが緩くなってしまう場合もあります。
あしたば青汁でも、野菜として摂取するにしても、一度に大量に摂取せず様子をみながら、自分にあった適量をみつける事が大切です。
成人男性の1日の目標量は20g、女性は18gであり、あしたば100gを摂取すると1日の目標量の約1/3を摂取することができます。
ビタミンK
ビタミンKは血液を固めて止血する因子を活性化します。
なので、ワーファリン(血液を固まらないようにする薬)を飲んでる方があしたばやあしたば青汁を摂取すると、薬に効き目がわるくなる危険性があります。
あしたばをはじめブロッコリー・ほうれん草・ニラなどの緑黄色野菜にも多く含まれていて、特に納豆には非常に多く含まれています(1パック40g/240㎍)。
お薬を服用されている方は摂取する場合、医療機関に相談してからにしましょう。
参考までにビタミンKの1日の推奨量は成人男性、成人女性ともに150μgとされています。
なお通常の食生活での過剰症の報告はありません。
カリウム
腎機能が低下している方や腎疾患のある方は、「カリウムの摂取量の制限が必要」と考えられています。
あしたばには100gあたり390mgのカリウムが含まれているので摂取する場合は注意が必要です。
逆に生活習慣病予防には、多くのカリウム摂取が望まれているので、あしたばの他にも果物・芋類などと組み合わせて積極的にとることをおすすめします。
あしたばには有機ゲルマニウムが含まれてる?
「あしたばには多量の有機ゲルマニウムが含まれている」といった情報がありますが、公的機関の調査などでは有機ゲルマニウムは検出されませんでした。
それ以前にゲルマニウムが健康維持に役立つという記載もありますが、科学的に証明されていません。
なので健康食品や民間療法などであしたば青汁などを利用する場合は充分注意が必要です。
その情報が本当に役立つもので、科学的に証明されているものなのかを見極めるようにしましょう。
※ゲルマニウムの科学
http://sekatsu-kagaku.sub.jp/editing-plans.htm
あしたばの副作用まとめ
今回はあしたばの副作用や危険性についてまとめてみました。
あしたばには副作用はありませんが、薬の組み合わせによって効果を打ち消してしまうことがあります。
せっかくの「あしたばの健康効果」をとりいれるためにも、健康食品やあしたば青汁を購入する時は、自分の目でよく調べて、納得してから購入する事をおすすめします。
あしたばには副作用の心配や危険性はあまりなく、むしろ体に良い効能が期待されています。