今日は「あしたば」の栄養と効能をテーマにしていきたいと思います^^
あしたば(明日葉)というと青汁を思い浮かべますよね。
体によい健康食品であしたば茶などでも知られています。
実はこの「あしたば」女性にうれしい栄養がたくさん含まれているんです!
あしたばの栄養と効能についてまとめていきたいと思います。
あしたば(明日葉)の栄養
あしたば(明日葉)はセリ科シシウド属の日本原産の植物です。
「明日葉」はその名前の通り、今日その葉を摘んでも明日には新しい葉が出てくるという所から名前がついたと言われています。
それだけ生命力がある植物なんですね。
江戸時代の薬草に関する事典には「八丈島で栽培されている滋養強壮によい薬草」として紹介されていて「ハチジョウソウ」とも呼ばれていました。
昔から日本人の生活に、身近なお薬として珍重されてたのには驚きですね。
あしたばに含まれる栄養素
アシタバには以下の栄養素が含まれています。
あしたば(生) 100gあたり | あしたば(ゆで) 100gあたり | ||
エネルギー | kcal | 33 | 31 |
水分 | g | 88.6 | 89.5 |
たんぱく質 | g | 3.3 | 2.9 |
炭水化物 | g | 6.7 | 6.6 |
糖質 | g | 1.1 | 1.3 |
脂質 | g | 0.1 | 0.1 |
カリウム | mg | 540 | 390 |
カルシウム | mg | 65 | 58 |
ビタミンA | mg | 440 | 440 |
ビタミンK | ㎍ | 500 | 380 |
ビタミンC | mg | 41 | 23 |
ビタミンB2 | mg | 0.24 | 0.16 |
ビタミンE | mg | 2.6 | 2.7 |
βカロテン | ㎍ | 5300 | 5200 |
食物繊維 | g | 5.6 | 5.3 |
葉酸 | ㎍ | 100 | 75 |
※日本食品標準成分表より
私たちが普段食べている主な野菜に比べると、ミネラル類・ビタミン類がバランスよく豊富に含まれていて、特にβカロテンの値はたかく含有量はトップクラスです。
生でも加熱後でも栄養素に差はありません。
ただ生食はとても苦くて食べれないので、栄養の数値は加熱後の数値を基本にしましょう。
あしたばの効果・効能
あしたばに含まれる効果・効能が期待できる栄養素は以下のようなものがあります。
・ミネラル類
・βカロテン
・カルコン類
・食物繊維
あしたばの効果・ミネラル(無機質)
体の働きを維持・調整する働きをし、その量は微量ですが、人間の体の4%はこのミネラル類でできていいるために必要不可欠な栄養素です。
あしたばにはミネラル類がバランスよく含まれていている優秀な食材なんです。
ミネラル類はとりすぎによる弊害がみられる場合があるので、サプリメントなどについては摂取量に注意が必要です。
あしたばの効果・ビタミンA、ビタミンB2
ビタミンA・ビタミンB2は肌の健康を維持したり、特にビタミンAはのどや鼻の粘膜に働いて細菌から体を守ってくれます。
風邪の時期などはビタミンAをとると風邪予防に効果が期待できます。
又、暗い所でも目がなれて見えるようになる機能(視覚の暗順応)に関わっていて、不足すると「とり目」と呼ばれる欠乏症がおこることが知られています。
ビタミンB2は糖質や脂質(特に糖質)をエネルギーにする代謝を助ける重要な働きをします。
ビタミン類は他の栄養素がうまく働くための補助の役割をしています。
いろんな食べ物から上手にとりいれる事で美肌効果も高まり又、やせやすい体作りに期待ができるので、女性にはうれしい栄養素のひとつです。
あしたばの効果・葉酸
ビタミンB群の仲間で赤血球の細胞の形成を助けたり、特に赤ちゃんの正常な発育にはかかせない栄養素です。
妊娠中の女性が葉酸不足になると、赤ちゃんに神経管閉鎖障害(神経管の発育不全)になるリスクが高まるので積極的にとりいれましょう。
妊娠中の女性は、1日に必要な葉酸の量が480μgであるとされています。
ゆでたあしたばを100g摂取することで、1日に必要な栄養素の15%を摂取することができます。
あしたばの効果・ビタミンK
出血した時の止血効果、骨を作る働きを促す効果があります。
骨の健康維持にかかかせない栄養素で骨粗しょう症の治療薬にも使われています。
あしたばには100g/380㎍のビタミンKが含まれています。
成人女性の摂取目安量は150㎍なのであしたばだけでクリアできますね。
たくさん食べ過ぎても問題はありませんがお薬を服用している方、とくに血液擬古剤を飲んでいる方は、薬の効き目がわるくなってしまうので注意が必要です。
あしたばの効果・食物繊維
便秘予防のほか、新陳代謝をよくしたり生活習慣病予防に効果があります。
あしたばにはほうれん草の約2倍、セロリの約3倍もの食物繊維が含まれているので、不足しがちな食物繊維を効率よく摂取することができます。
あしたばの効果・βカロテン
抗酸化作用や免疫力の増強、心疾患などのリスクを減らす効果があります。
βカロテンは必要に応じてビタミンAにかわるので摂り過ぎという心配はありませんが、まだどのくらいの量が適切でどれだけ役に立っているのかははっきりわかっていません。
緑黄色野菜に多く含まれているので、バランスよく取りいれることで「アンチエイジング」にもつながり効果が期待できます。
あしたば特有の「カルコン類」
カルコン類は胃酸の分泌を抑えたり、抗炎症作用、他にも血管拡張作用があります。
カルコン類という言葉はあまり聞き覚えがないですよね。
アシタバを切った時ににじみ出てくる黄色の汁がポリフェノールの一種「カルコン類」です。
これはあしたば特有のもので近年注目されている成分です。
脂肪の代謝を促すことでセルライトを解消したり、ダイエット効果が期待できると考えられています。
ただ脂肪の代謝やダイエット関連については、まだ科学的に証明されてないのが現状なので、健康食品や民間療法の効果に関しては信憑性が乏しく、充分注意が必要です。
あしたばの栄養まとめ
今回はアシタバの栄養と効能についてまとめてみました。
あしたばには豊富な栄養素とアシタバ特有の成分「アシタバカルコン」があることわかりました。
アシタバカルコンの研究が進んだら、将来機能性食品として、コンビニで売られているかもしれませんね。
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