今日はアーティチョークの食べ方をテーマにしていきたいと思います^^
「アーティチョーク」はあまり聞きなじみのない野菜ですよね。
日本ではあまりメジャーな野菜ではないのですが、フランスやイタリアなどのヨーロッパ、アメリカではポピュラーな野菜のひとつです。
日本では、輸入食材を扱うお店などで瓶詰めの物なども売られていますが、新鮮なものが手に入ったらどう調理したらよいのでしょうか。
アーティチョークの食べ方について下処理も含めてまとめていきたいと思います。
アーティチョークとは?下処理の方法
「アーティチョーク」は、イタリアで「カルチョフィ」フランスでは「アティショー」とも呼ばれています。
キク科チョウセンアザミ属の植物で、和名を「朝鮮アザミ」といい、地中海沿岸が原産地とされ、もともとは野生のアザミが品種改良され今の形になりました。
食べる部分は若いつぼみの部分のみです。
ガク(萼)が鱗のように重なっていて、その見た目は「松ぼっくり」のようで「食べれるの?」と思ってしまうような不思議な形をしています。
日本には江戸時代にオランダから渡来したのですが、気候が栽培にあまり適していなかったこともあってあまり普及しませんでした。
現在は大阪や茨城・神奈川・群馬などで少量栽培されているのみなので、そのほとんどがイタリア・アメリカ・フランスなどから輸入されています。
アーティチョークの下処理
アーティチョークはブロッコリーやカリフラワーのように丸ごと全部を食べることはできません。
アクがつよく堅い部分や食べれない部分もあるので、調理する前の下処理が必要です。
ちょっと大変ですが、その分食べる時の美味しさも倍増しますよ。
下処理の際準備しておくもの
レモン水(水400ccに対してレモン汁小さじ2杯程度)
アーティチョークは切ったり皮をむいたりすると、中に含まれるポリフェノール類が空気中の酸素と反応して急激に酸化していきます(りんごやバナナ、アボガドなども同じです)。
切ってるそばからどんどん色がかわっていくので、切ったらその都度レモン水につける事が大切です。
下処理の方法
➀ガクの部分をむきます。
アーティチョークの茎の部分と先端の部分を切り落とします(1~2cm程度)。
先端から茎の方向に(上かた下へ)包丁を使って緑色の覆われた部分(ガク)一枚ずつプチッと折るような感じで、はがしていきます。
※ガクの先端の部分は、トゲトゲしていてかなり堅いので注意しながら切り落としてくださいね。
はがし終わったら茎の部分(皮をむいた根元の部分)も堅いので包丁で白い部分がみえるまで削っていきます(タケノコの根元の部分をむく感じです)。
➁綿を取り除きます。
むき終わったら半分に切ります。
そうすると、綿のような部分(花になる部分)がみえてきますが、この部分は食べれないのでまず、手でむしりとるようにして、ある程度とれたらスプーンなどを使ってこそぎ落としていきます(カボチャの種をスプーンでくりぬくイメージです)。
この部分が「アーティチョークハート」と呼ばれている一番美味しい部分で、これで下処置は完了です。
きり終えたらレモン汁につけておきましょう。
※その都度こまめにレモン水につけて、変色しないよう気をつけてくださいね。
下処理したアーティーチョークのおすすめの食べ方
■素揚げする
そのまま素揚げしてお塩をつけて食べると、独特の香りと旨みが閉じ込められアーティチョークそのものの味が楽しめます。
弱火~中火で8~10分程度焦げないように素揚げします(大きさにもよるので火加減に気をつけてくださいね)。
■パスタの具材にする
ベーコンや生ハムのような塩気のあるものとアーティチョークの旨みがよくあって相性抜群です。
薄めにスライスしてオリーブオイル、ニンニクで炒めて味付けは塩・こしょうのみ!簡単に本格イタリアンがお家で楽しめます。
外部サイトですが、おすすめ料理をご紹介します。
アーティチョークとアンチョビのパスタ
引用元:https://cookpad.com/recipe/4505105
アーティチョークの茹で方
アーティチョークの下処置の方法には「茹でたり」「蒸したり」「オーブンで焼いたり」といった方法があるのですが、今回は一番簡単な茹でる方法をご紹介します。
このやり方だと手間もかからず堅いガクの内側の部分も、余すところなく食べることができます。
やり方
➀茎を切り落とします
アーティチョークの茎と先端の部分を1~2cm程度切り落として、さっと洗っておきます。
※トゲトゲしていて堅いので気をつけてくださいね。
➁茹でます
大きめの鍋にアーティチョークを先端を上にして並べていきます。
水をかぶる程度入れ、厚めのレモンスライス(アーティチョーク6個で2/1個程度)を入れ落とし蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火にして30分~45分程度茹でます。
※大きさにもよるのでゆで時間は加減してください。
③冷まします
竹串をさしてみてスーッと入るようになれば茹であがりです。
火を止め、触れるぐらいになるまでそのままお鍋の中で冷まします。
冷めたら水からあげて出来上がりです。タッパなどに入れて冷蔵庫で保管しましょう。
アーティーチョークのおすすめの食べ方
ソースにつける
マヨネーズや溶かしバター、サウザンドレッシングやタルタルソースなどをつけて食べるのがおすすめです。
食べ方は、外側から一枚ずつはがし根元の部分に少しソースをつけて歯でしごきながら、内側の柔らかい部分だけを食べます。
食べ進んでいくと真ん中に綿毛のような部分があらわれますが(キクの花のつぼみのような部分)この部分は食べれないので(口に入れると繊維だけが残ります)取り除きましょう。
火が入っているので意外と簡単に取り除くことができます。
一番美味しい「ハート」と呼ばれる部分が残るので、切り分けてソースをつけていただいてもよいし、軽く炒めてメインの付け合わせにしたり、衣をつけてフライしても美味しいですよ。
外部サイトですが、おすすめ料理をご紹介します。
アーティチョークとソラマメのキッシュ
引用元:https://cookpad.com/recipe/367968
アーティーチョークの食べ方まとめ
今回はアーティチョークの食べ方について茹で方、下処理も含めてまとめてみました。
アーティチョークはあまりメジャーな食材ではないので見かける機会も少ないですが、見かけたらぜひ購入してみてください!
缶詰にはない、ホクホクとしたお豆のような、百合根のようなほんのり苦みのある味は、やみつきになるかもしれませんよ。