今日は、くわいの栽培方法をテーマにしていきたいと思います^^
くわいはどのように栽培されているのでしょうか。
またプランターでの栽培は可能でしょうか。
くわいについてまとめていきます。
くわいとはどんな野菜?
くわいは、おせち料理に使われるので、
年末の需要がのびる野菜です。
丸い実の部分に、長い芽が伸びているのが特徴的ですが、
芽の部分が伸びていることから
縁起物とされています。
「芽(目)がでる」 ということから
出世祈願も意味します。
そんなくわいは、独特な形をしているので、
木の実にも見えますが、
野菜に分類されています。
「オモダカ科オモダカ属」 に分類されており、
水生植物の仲間です。
というわけで、くわいは畑に育つような野菜ではなく、
れんこんと同じく、水気のある場所で栽培される
野菜です。
主に水田のような場所を利用していますが、
家庭で食べる用ではなく出荷を目的として
栽培しているところが多いです。
主な生産地は、広島と埼玉県ですが、
他の野菜と比較すると、作付面積は狭いです。
なので、流通量も少なく、値段も割と高い野菜です。
今回は、どのようにくわいが栽培されているのかを
まとめていきたいと思います。
くわいの栽培方法とは?
くわいは、水気があるところで育つ水生植物
ですので、くわいを栽培する際は、
水田でつくられます。
これは同じ水生植物であるれんこんも同じです。
一般的なくわいの栽培スケジュールは
植え付け: 6月下旬~7月
追肥: 7~8月
葉かき・根回し: 9月
収穫: 11~12月中旬
春4~5月ごろからくわいの栽培は可能ですが、
くわいの需要が高まるのが12月下旬の
おせちを作る時期ですので、
この時期に合わせて収穫するように調整されることが多いです。
くわいの植え付け
1・まずは、くわいを植え付ける前に
土づくりを行います。
植え付け2~3週間前に堆肥20kg、化学肥料0.5kg/10m2あたり
施し、代かきをしておきます。
つまり、水田に水をいれて、
土を柔らかくしておきます。
通常トラクターなどで耕してしまいます。
2・続いて種球を植え付けていきます。
株間30cm、深さ5cmで植え付けを行い、
水の深さは5cmくらいに調整しておきます。
2週間くらいで葉が生えるようになります。
くわいの栽培管理
水管理
くわいは、水生植物ですので、
水を切らさないように管理します。
水の深さは5cm程度にしておきますが、
どんどん成長してくるに従って
水量を多くしていきます。
追肥
くわいでも追肥が必要です。
7月下旬、8月下旬の葉が急速に
生い茂る時期に追肥を行います。
化学肥料0.5kg/10m2を施します。
葉かき
葉かきというのは、くわいの葉を間引くことです。
葉の量が多すぎると、
生育が悪くなるので、葉は6~7枚ほど残して
他は、間引いてしまいます。
根回し
根回しというのは、地下茎を一部切断してしまう
ことです。
株の周り半径30cmのところで
余分な茎を切断します。
鎌を使って、深さ15cmのところで
切ってしまいます。
くわいの収穫時期
くわいは、気温が下がって霜が降りる時期に
なると葉が枯れて、成長がストップします。
この時期になると、
くわいの収穫適期となります。
目安は11~12月中旬です。
くわいが肥大したら、水田の水を落として、
くわいを掘りあげます。
その際、傷をつけないように注意します。
このとき収穫した小さめのくわいは、
冷蔵保存しておけば、来期の栽培の種球として
使えます。
収穫の1か月前に地上部を刈り取ると、
渋皮がとれます。
くわいの病気・害虫
くわいは連作しなければ病気にかかりにくい
野菜です。
害虫として発生しやすいのは
アブラムシです。
葉の裏に発生し、
集団で植物の汁を吸います。
被害にあった株は、生育が悪くなります。
少量であればガムテープでとるなどの
方法がありますが、
数が多い場合は、薬剤散布も。
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くわいのプランター栽培の仕方
くわいは、水があるところで育ちますので、
水をためられるような、
プラスチック容器や発砲スチロールを利用すれば、
家庭での栽培も可能です!
大きな土地はないけど、
くわいを栽培してみたいという場合は、
挑戦してみてはいかがでしょうか。
くわいの植え付け
水田などと同じような環境をつくるために、
プラスチックの容器を用意します。
高さは40cm程度あると良いです。
そこに土を半分程度いれ、
深さ5cmに植え付けます。
土は野菜用の培養土で育ちます。
水の深さは3~5cm程度になるように調整します。
くわいの栽培管理
水やり
夏場は特に乾燥しやすいので、
水切れを起こさないように、
水やりを行います。
プランターの場合は、特に管理に
注意してください。
茎葉が伸びてきたら、
水の深さを多くします。
6~9cm程度が目安です。
追肥
水田の栽培と同じように、
7月下旬、8月下旬くらいに
追肥を行うようにします。
日当たり
プランターの場合は、日当たりの良い場所に
移動させ、栽培を行います。
くわいの収穫
水田での栽培と同じように栽培中は、
水切れに注意しますが、
収穫する際は、水を抜いて土を掘りあげて
収穫します。
収穫時期は11~12月中旬が目安となります。
画像引用:http://60453134.at.webry.info/201205/article_4.html
くわいの種類は?
くわいには主に
・青くわい
・吹田くわい(姫くわい)
・白くわい
の3種類があります。
日本で主に流通しているのは
青くわいです。
皮が青い色をしているのが特徴であると
いえます。
姫くわいは、サイズが小さいのですが、
苦味が少なく味が良いとされている品種です。
吹田くわいの種芋も販売していますので、
どちらの栽培も可能です。
まとめ
今回は、くわいの栽培方法をテーマにして
まとめてみました。
くわいは、畑ではなく、水田のように水がある
環境で育ちます。
水田植物ですので、れんこんと同じです。
また水田のような土地がなくても、
水をためられる場所があれば
くわいを育てることもできます。
★くわいの栄養効果に関してはこちらをどうぞ
くわいの栄養は?どんな効果が期待できるの?