人参の皮の栄養や変色がテーマです。
人参は、皮を剥いて調理する方が多いですが、皮にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。
また、皮が黒く変色しているものがありますが、食べられるのでしょうか。
そんな人参の皮についてまとめていきます。
人参の皮にはどんな栄養がある?
人参の加工法には、グラッセ、炒めもの、ジュースなど、様々な調理法がありますよね。
しかし、調理する際には、基本的に皮を剥いて食べることが多いのではないでしょうか。
そんな人参の皮ですが、剥いた方が良いのか、そのまま食べた方が良いのか。
人参の皮には、そこまで多くの栄養が含まれている!というわけではないですが、中心部よりも多く含まれている栄養成分があります。
それはβカロテンです。
緑黄色野菜に分類されている人参にも、βカロテンが多く含まれており、中でも人参に含まれているβカロテンの量は、ダントツで多く含まれています。
そのβカロテンは、中心部よりも皮の方に少しだけ多く含まれています。
基本的に根菜類は、皮に栄養分が集まっていることが多いですが、比較すると中心部の方が多いです。
人参の皮のβカロテン量
人参のβカロテン量は100gで換算すると、
- 皮を剥いていない時のβカロテン:9100µg
- 皮を剥いた時のβカロテン:8200µg
という差があります。
他の栄養成分は、そこまで変わりがないですが、皮を剥くだけで、これだけβカロテンの量に差がでてしまいます。
ですので、皮を剥かないでサラダや炒めものにするのもおススメです。
ただ、皮つきで食べる際には、よく洗わないといけません。
皮に土がついたままだと、土壌菌も一緒に摂取してしまうかもしれません。
また、農薬が付着している可能性もあるので、皮で摂取するには、なるべく無農薬の人参を選ぶようにしましょう。
昔の人は、皮をむかずに野菜を調理していたようですが、最近では、野菜に農薬を使用しているために、皮を剥いて食べるような文化が派生しました。
家庭菜園で人参を育てている方や、無農薬の人参を調理に使用している方は、皮つきで人参を調理してみるのも良いですね。
人参の皮が黒く変色しているものは食べられる?
人参を保存していると、皮が黒く変色することはありませんか。
人参は実は、とてもデリケートな野菜で、保存方法によっては変色してしまうこともあります。
冷蔵庫にいれてそのまま保存すると、人参が傷んで皮が変色してしまうことがあります。
乾燥を防いであげると、黒くなりにくくなります。
結論からいって、乾燥により黒くなってしまった場合でも、皮を剥いて食べれば問題なく食べることができます。
黒くならないためには、人参の乾燥を防ぐために、人参を新聞紙で包んでから、 ポリ袋などにいれて冬場は常温、夏場は野菜室で保存するようにします。
そうすることで、人参が黒くなりにくくなります。
保存方法が悪いと、ぶよぶよしてしまいますが、ぶよぶよしたものでも食べることはできます。
しかし食味はやはり落ちてしまいます。
また、買ってすぐに人参が変色してしまったら、それは人参が病気になっている可能性があります。
軟腐病といって、人参の皮が黒くなり、最終的にカビが生えます。
野菜が病気になっていたとしても人間は食べることはできますが、なるべく食べられる部分だけ切り取って食べた方が良いでしょう。
人参の皮の栄養・変色まとめ
人参の皮の栄養や黒い変色についてまとめました。
人参の皮には、βカロテンが含まれています。
ですので、無農薬の人参でしたら、皮ごと食べるのもありだと思います。
また保存方法が悪いと、人参が黒く変色してしまったり、ぶよぶよの状態になってしまうので気をつけましょう。
いずれにしろ皮を剥けば食べることはできますが、そうならないためにも、乾燥を防いであげましょう。