しいたけを食べ過ぎるとどうなるのかがテーマです。
しいたけを食べ過ぎるとどのような症状が起こる可能性があるでしょうか。またしいたけにアレルギー症状はあるのでしょうか。
しいたけについてまとめていきます。
しいたけの食べ過ぎは危険?
しいたけは3~5月 、そして9~11月が旬の時期とされていますが、工場などで菌床栽培されたものも多く、1年中流通しているといえます。
そんなしいたけは、炊き込みご飯の具材にされたり、汁物や炒め物、煮物など様々な料理に利用されているといえます。
しいたけを乾燥させた、干ししいたけは生のしいたけよりも栄養価が高く、ビタミンDが豊富です。
また干ししいたけからとれる出汁には、旨味成分でる「グアニル酸」が豊富に含まれています。

旨味成分は、グルタミン酸、イノシン酸などもありますが、かけあわせることで相乗効果により、より旨みがでます。
そんなしいたけですが、食べ過ぎると体に悪い影響はあるのでしょうか…。
基本的にしいたけを多く食べ過ぎて体に何かしらの影響がでるという方は少ないです。
ですが、しいたけには「不溶性食物繊維」 が多く含まれており、その含有量は、きのこ類の中でもトップクラスであるといえます。
しいたけに含まれる食物繊維量は、茹でたもので、4.4g/100gと多いです。

食物繊維が豊富なイメージのあるさつまいもの食物繊維は、蒸したものでも3.8g/100gとしいたけよりも含有量は少ないです。
さらに皮を剥いてしまうと、2.3g/100gとされ食物繊維量は少なくなります。
食物繊維は便秘を解消するなど、体に良い働きをしますが、食べ過ぎると人によっては悪い影響がでることもあります。
しいたけに含まれる食物繊維の副作用
食物繊維には水溶性食物繊維、そして不溶性食物繊維の2種類があります。それぞれ働きは異なり、水溶性食物繊維は
- 血糖値の上昇を緩やかにする
- 糖尿病を予防する
- コレステロールの吸収を抑える
などの働きをします。
一方の不溶性食物繊維は、
- 腸の蠕動運動を刺激して、便通を良くする
- 便のかさを増やす
- 発がん物質などの有害物質を体外へ排泄する
といった効果があります。

しいたけに含まれる食物繊維は、この不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
体に良い効果をもたらしてくれる食物繊維ですが、一度に多く食べ過ぎると、人によっては
腹痛・下痢などの症状を起こすことがあります。
なので、元からおなかを下しやすいという方は食べ過ぎに注意しましょう。
また不溶性食物繊維が多く含まれているので、消化しにくく、胃痛などの症状が起こる可能性もあるので注意が必要です。
しいたけの場合、1日にどのくらいまで食べていい、という基準はありません。
ただ、女性の1日の食物繊維の摂取目標量は18gとなっています。
ですので1食で6g程度摂取することが理想です。
となると、しいたけは100gで4.4gも食物繊維が含まれているので、100g程度食べると、1食の食物繊維量の目標値はほぼほぼ達成してしまいます。
なので、多くても1日100g程度が限度ではないかと思います。
しいたけは100gあたりで17kcalととても低カロリーです。

ダイエット中の方でも、安心して食べられる食材といえます。
ただ、低カロリーであるといってもしいたけばかり食べるような偏食はしないように。
しいたけはアレルギー症状があるの?
しいたけには、「エリタデニン」という血圧を下げたり、コレステロールの代謝を促す働きのある成分や「レンチナン」という免疫を高める成分が含まれていると
されています。
そんなしいたけにもアレルギー症状はあるのでしょうか。

結論からいうと、しいたけでアレルギー症状が起こることがあります!
アレルギーというと、一般には、その食物を摂取することにより、
- 嘔吐
- 腹痛
- 湿疹
- 呼吸困難
などの症状が現れます。
一般にアレルギーが起こりやすい食物としては卵・小麦・牛乳・えび・かに・そば・落花生
の7品目に対しアレルギーをもつ方が多く、この7品目は、商品にも記載義務があります。

他にも、いかやさば、牛肉、豚肉、鶏肉、ゼラチン…など、表示をした方が良いとされている食品もあります。
主に食品に含まれるたんぱく質に、体の抗体が反応することで、アレルギー症状が起こります。
しいたけは、この中には含まれていません。
ですが、しいたけもアレルギーのような症状が起こることがあり、それを「しいたけ皮膚炎」と呼んでいます。
どのような症状かというと、しいたけを食べることにより、体に湿疹ができ、かゆくなります。
ひっかき傷にのように、赤い線が体中にできるといった症状もでます。
そしてこのような症状が起こりやすいのは夏の時期です。
夏になると、バーベキューでしいたけを食べるという方も多いと思いますが、夏の時期のしいたけの生食が原因とされています。
一般にしいたけを含めきのこ類は生食できません。
生食ができるのは、マッシュルームくらいです。
バーベキューのようなたくさん具材を焼いて食べる環境で、稀に生焼けのしいたけを食べてしまい、その結果アレルギー症状がでます。

なので、しいたけを今まで食べて問題がなかったという方もこのしいたけアレルギーが起こることがあるので注意が必要です。
このような生食によるしいたけアレルギーは、他のアレルギーとは違い、またしいたけを食べて同じように湿疹などの症状が発症するわけではないです。
ただ体に何かしらの湿疹などの症状が起こった場合は、自己解決せずに、皮膚科で相談するなど、一度診察してください。
また、しいたけによるアレルギーだと思い込んでいたのに、原因物質は違った、という可能性もあります。
原因物質を特定するために
- 除去試験
- 負荷試験
- 採血検査
などの検査が行われます。
自分で食物アレルギーが疑われる場合は、あらかじめ食事日記をつけておくと、検査に役立ちます。
またしいたけを離乳食にする場合は、生後7~8か月の離乳食中期から与えてもOKです。
離乳食にする際は、細かく切って、しっかり加熱をしてから与えるようにしてください。
稀に食物アレルギー症状が起こる子もいるようなので、少量から与えるようにし、口の周りが赤くなるなどの症状が起きた場合は、病院で検査をするようにしてください。
しいたけの食べ過ぎまとめ
しいたけの食べ過ぎやアレルギー症状をテーマにしてまとめました。
しいたけの食べ過ぎで思わず、腹痛などの症状が起こる可能性があります。
またしいたけの生食によって、アレルギー症状が起こることがあるので、注意しましょう。
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