エリンギの栄養や効果がテーマです。
エリンギにはどのような栄養があるのでしょうか。
またエリンギはダイエットにも効果的なのでしょうか。
エリンギについてまとめていきます。
エリンギの栄養はすごい?
エリンギは、スーパーで1年中購入できる食材といえます。
エリンギは、コリコリとした食感が特徴的なきのこですが、その原産地はヨーロッパとされており、日本に入ってきたのは、1990年代と最近です。
その後日本でも栽培されるよになったエリンギですが、日本では自生していないため、販売されているものは人工栽培されたものです。
クセがないので食べやすいエリンギは、炒め物や鍋の具材などにされ、えのきなどの他のきのこ同様、きのこの定番となっています。
そんなエリンギにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。
エリンギ100gあたりの栄養成分
食品成分表(七訂)をもとにすると、エリンギ100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
エリンギ (生) | エリンギ(焼き) | |
エネルギー(kcal) | 19 | 29 |
タンパク質(g) | 2.8 | 4.2 |
脂質(g) | 0.4 | 0.5 |
炭水化物(g) | 6 | 9.1 |
食物繊維 (g) | 3.4 | 5.4 |
カリウム (mg) | 340 | 500 |
カルシウム(mg) | 0 | 0 |
鉄分(mg) | 0.3 | 0.4 |
βカロテン(µg) | 0 | 0 |
ビタミンB1(mg) | 0.11 | 0.18 |
ビタミンB2(mg) | 0.22 | 0.31 |
ビタミンB6(mg) | 0.14 | 0.17 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンK(µg) | 0 | 0 |
ビタミンC(mg) | 0 | 0 |
葉酸(mg) | 65 | 53 |
ビタミンE(mg) | 0 | 0 |
エリンギはきのこ類なので、βカロテンやビタミンCなど、野菜や果物に含まれる成分は入っていません。
エリンギで注目すべき成分は
- 食物繊維量
- カリウム
などの成分です。
成分で見ると、含有量が多いといえるのはこれくらいです。
他には
- エルゴステロール
- βグルカン
といった成分も含まれています。
エリンギにはどのような効果効能があるのか具体的にみていきましょう。
エリンギの効果・効能は何がある?
ではエリンギにはどのような効果・効能があるのでしょうか。
便秘解消、生活習慣病予防(食物繊維量)
エリンギには、豊富に食物繊維が含まれています。
エリンギの食物繊維量は、茹でたエリンギで4.8g/100gも含まれています。
きのこ類の中でも食物繊維の含有量は多いといえます。
また食物繊維量が多いイメージのあるさつまいもは、皮つきで蒸したものでも3.8g/100gとなっています。
ですので、エリンギの方が食物繊維量は多いということになります。
食物繊維には水溶性食物繊維、不溶性食物繊維がありますが、エリンギの食物繊維量以下のような割合となります。
水溶性食物繊維: 0.1g
不溶性食物繊維: 4.7g
不溶性食物繊維 がほとんど占めています。
水溶性食物繊維は、海藻や野菜に多く、血糖値の上昇速度を緩やかにして、糖尿病を予防する効果があります。
一方の不溶性食物繊維は、芋類やきのこ類に多く、
- 便の量を増やす
- 腸の蠕動運動を触発して便通をよくする
- 発がん物質などの有害物質を排泄する
などの効果があります。
また大腸がんなどの生活習慣病を予防する働きも期待できます。
エリンギ1個は100g程度ですので、1個料理に使うだけで、食物繊維を多く摂取することができます。
成人女性で1日に18gの食物繊維を摂取することが望ましいとされているので、日頃から食物繊維を多く含むきのこ類や野菜を摂取するのが理想です。
むくみ、高血圧予防(カリウム)
エリンギは、茹でたもので、260mg/100gほどカリウムが含まれています。
カリウムは、体内の塩分濃度を調整し、余分な塩分を排泄するので、むくみの予防や解消に効果があるとされています。
また余分な塩分を排泄するので、高血圧予防にも効果があります。
免疫力UP(βグルカン)
βグルカンは、きのこ類に含まれる多糖類の一種です。
この成分は、腸内細菌を活性化させたり、免疫力を高めて、がん細胞の増殖を抑制するなどの効果があるとされています。
骨を丈夫にする(エルゴステロール)
エルゴステロールはきのこ類に多く含まれている成分ですが、日光に当たることで、ビタミンDに変化します。
ビタミンDには、カルシウムの吸収を助ける 作用があります。
なので、骨を丈夫にして、骨粗しょう症の予防などの効果があるといえます。
きのこ類ではしいたけにも多く含まれています。
その他、エリンギには、パントテン酸やビオチンなどが含まれています。
このようにエリンギには様々な効果効能があります。
ビタミンやミネラルが多く含まれているというわけではないですが、体に良い効果が望めます。
エリンギダイエットは効果あり?
エリンギにはダイエット効果もあるのでしょうか。
まずエリンギは、低カロリーな食材であり、茹でたもので 21kcal ほどです。
またビタミンB群を含んでおり、ビタミンB1は糖の代謝に関わりビタミンB2は炭水化物・タンパク質・脂質の代謝に関わるとされています。
なので エネルギーの代謝を助けてくれる エリンギはダイエット効果もあるといえます。
また食物繊維量が豊富に含まれている点も便秘解消を促進 するので、ダイエット効果があるといえますね。
カリウムも含まれているので、むくみの解消 にも役立ちます。
エリンギは、歯ごたえもあるので、噛むことにより満腹中枢を刺激し、お腹がいっぱいになりやすくなります。
きのこ類でダイエットする際は、バターで炒めるような料理ではなく、焼く、もしくは茹でて、レモンを絞ったり、汁物の具材にするようにしましょう。
エリンギを具材に使用するだけで、風味もよくなります。
ダイエット中だからといって、エリンギをはじめとするきのこ類ばかりを食べて、炭水化物量やタンパク質を減らすと栄養が不足し、リバウンドや健康を害する要因となります。
ダイエットではバランスの良い食事を心がけ、食材としてきのこ類も利用するようにしましょう。
ダイエットも期待できるエリンギは、冷凍も可能なので日持ちさせることもできます。
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エリンギの日持ちする保存方法!冷凍もできる?賞味期限は?
エリンギの栄養効果まとめ
エリンギの栄養や効果・効能をテーマにしてまとめました。
エリンギは食物繊維量が豊富に含まれています。
またきのこに多く含まれている、βグルカンなどの効果も望めます。
きのこ類は、低カロリーで食物繊維量や代謝に関わる成分も含まれているのでダイエットにも効果的とされています。
食物繊維は便秘解消にもなるので、おかずにエリンギなどのきのこ類を使用してみてはいかがでしょうか。