じゃがいもを栽培する上では、病気になってしまう恐れももちろんあります。
じゃがいもの病気として有名なものはそうか病や疫病があげられます。
このような病気はどう対策すれば防げるのか、また治療する方法などについてまとめていきます。
じゃがいもの病気・そうか病
じゃがいもの病気のひとつにそうか病というものがあります。
そうか病というのは、じゃがいもの表面がざらざら になってしまう病気です。
盛り上がったような病斑が、いくつも現れます。
画像引用:http://www.osaka-ainou.jp/life/column/post_476/
収穫はせず捨てた方が良いのかな?と不安になる方もいますが、そうか病になったじゃがいもでも皮を厚めに剥けば、食べることができます 。
では、そうか病にならないためにはどのように対策すればよいのでしょうか。
じゃがいもの病気・そうか病を防ぐためには?
そもそもそうか病の原因となっているのは、菌です。
この原因菌が、ジペプチド植物毒素サクストミンAというものを発生し、この物質への抵抗のために、このようなざらざらしたものを発生させるといわれています。
そうか病を防ぐためには、
- 土壌を酸性にする
- 連作をしない
- 病気になりにくい種イモを用意する
この3点です。
そうか病は、 アルカリ性の土壌で発生しやすい とされているので、硫酸アンモニウムなどの酸性の肥料を使うのが良いです。
C/ N比の低い堆肥を使用するようにします。
また、近年では、そうか病になりにくい品種として、ユキラシャ、スタークイーンなどの開発もされています。
基本的に、種イモとして販売されているもので、きちんと検査されているものはウイルスにかかりにくいです。
じゃがいもの種で注意すべき点
スーパーなどで販売されているじゃがいもを種芋として、使用するとウイルスにかかりやすくなってしまいます。
ですので、ホームセンターなどで、きちんと消毒されている種芋を購入するようにしましょう。
また連作すると病気にかかりやすいと言われているので、【連作しない】ことで
避けることで防げます。
じゃがいもはナス科であり、同じ科のナスやトマト、ピーマンなどとの連作は避ける、またそれらの作物はじゃがいもの近くで栽培しないようにするのがポイントです。
じゃがいもの病気・疫病
そうか病以外にも、疫病という病気があげられます。
疫病は、葉に 黒~茶色の病斑 ができ、枯れて、そして最終的には、いもも変色し収穫にも影響を及ぼします。
この疫病の原因は、病原菌です。
湿度が高くなってくる、梅雨の時期は病気が発生しやすくなります。
そして、窒素肥料が多いとじゃがいもの株が弱くなり発病しやすいとされています。
じゃがいもの病気・疫病を防ぐには?
疫病は治す方法がありません。
ですので、症状が発生した株があったら、他の株に感染しないように、早めに抜き取り、
その畑から取り除く必要があります。
畑から遠い場所で焼却処分をしてください。
疫病にならないためには、防ぐということが大切です。
疫病を防ぐためには 薬剤散布が有効的 とされています。
対策として、ダコニール、フロンサイドなどの薬剤を決められた回数(1週間に1回ほど)で散布するようにします。
また、病気にならないために、寄せ土、盛り土などの対策も必要なので栽培する際は、注意してください。
水はけをよくするのが重要です。
こちらの記事を参考に
じゃがいもの栽培方法!水やりや芽かき・盛り土の方法やタイミングは?
じゃがいもの葉の黒い斑点は何の病気?
葉に黒い斑点がでていたら、モザイク病である可能性が高いです。
モザイク病は、斑点がでる他に、葉が縮んだり、黄色くなる症状もあります。
画像引用:http://blog.livedoor.jp/sonohigurasifuufu/archives/50948858.html
モザイク病になったじゃがいもは治療ができないので、予防が大切です。
モザイク病はアブラムシなどの害虫が原因で感染することが多いので、あらかじめ害虫の被害をうけないように、
- 酢が原料の薬剤を散布する
- 防虫ネットを貼る
などの対策が必要です。
じゃがいもの病気まとめ
今回はじゃがいもの病気についてまとめました。
じゃがいもの病気で多いのは、そうか病・疫病・モザイク病になどの病気です。
病気になると収穫に影響を及ぼしてしまいますので、あらかじめ予防するのが重要です。
というわけで、あらかじめ対策をして、病気にならないようにしましょう!