そら豆の食べ過ぎやアレルギー症状がテーマです。
そら豆の食べ過ぎにはどのような恐れがあるでしょうか。また、そら豆にはアレルギー症状はあるのでしょうか。
そら豆についてまとめていきます。
そら豆の食べ過ぎは腹痛に注意?
そら豆の旬は4~6月の時期とされています。
そんなそら豆は、野菜の中でもタンパク質含有量が多く、また、糖質も豊富に含まれています。
「そら豆がおいしいのは3日間」と言われるほど、そら豆は鮮度が落ちるのが早く、つめの黒い部分(お歯黒)が黒いほど、熟している証拠になります。
そんなそら豆は、おつまみとしても良く食べられていますが、食べ過ぎると、どのような症状が起こるのでしょうか。
腹痛・下痢
そら豆には、食物繊維量が豊富に含まれています。
生のそら豆で2.6g/100g
そして茹でたそら豆で4.0g/100gもの食物繊維量が含まれます。
食物繊維量には
- 水溶性食物繊維
- 不溶性食物繊維
が含まれており、そら豆の場合は水溶性食物繊維よりも不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は、【体内の水分を吸収して便のかさを増やす】【体内の有害物質を外へ排泄する】などの嬉しい効果があります。
ですが、不溶性食物繊維は、腸内を刺激し、便を排泄する働きがあるために、摂取しすぎることで「下痢」の症状を招くことがあります。
また、そら豆をはじめとする豆類には「サポニン」という成分が含まれており、抗ガン作用や老化防止などの作用が期待できるのですが、下痢を引き起こす可能性があります。
同じく「レクチン」という物質が含まれており、こちらも下痢を引き起こす可能性があります。
白いんげん豆が流行したときに、食中毒の被害が多く出ました。
参考:http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/05/h0522-4.html
また海外では遺伝子疾患により、 G6PD(グルコース-6-リン酸化脱水素酵素)という酵素が遺伝的に欠乏していると、そら豆を食べることで、 溶血性貧血を起こすことがあります。
日本人ではなく、地中海沿岸、アフリカ、東南アジアなどで起こる疾患ですが、遺伝的に関連がある場合は、一度検査してみると安心してそら豆を食べることができるかと思います。
なので、直接的に、食べ過ぎで起こる可能性があるのは下痢や腹痛です。
いずれにしろ、何百gというのは食べ過ぎです。
茹でたものでも100gで4gほど食物繊維量が含まれているので、心配な方は、数粒程度に抑えておいた方が良いです。
そら豆でアレルギー症状も?
アレルギー症状をもつ方が多く、表示義務がある食品、推奨されている食品があります。
表示義務のある食品は7品目あり乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かには必ず食品に表示しなくてはなりません。

また、大豆・鶏肉・豚肉・果物(オレンジや桃、キウイ)魚介類・ナッツ類も表示が推奨されています。
そら豆には表示義務がありませんので、アレルギーが起こる人は少ないですが、稀にアレルギーのような症状がおこる方がいます。
アレルギーは食品に含まれる「タンパク質」に反応しておこります。
食品中に含まれるタンパク質を異物とし、抗体がつくられると、
- 皮膚が赤くなる、湿疹ができる
- 嘔吐や腹痛
- くしゃみ、せき
など様々な症状が起こります。
そら豆は一般にアレルギー症状が起こりにくい食品という位置づけをされています。

また大豆アレルギーをもつ人がそら豆でもアレルギー症状がおこるというのは明確にされていません。
ですが、そら豆を食べて湿疹などの症状がでる人もいるようです。
赤ちゃんの離乳食でも食材として使用されるそら豆ですが、稀に顔に湿疹などがでる場合もあるようです。
ですが、離乳食の場合、様々な野菜と一緒に混ぜて食べることが多いので、そら豆が原因とは明確に断定できません。
食物アレルギーであった場合、その原因食材を食べなければ改善します。
なので、食べ物を摂取して何らかの反応があった場合、早めに病院で検査してもらった方が、良いです。
子供のアレルギーは、適切に治療すれば大人になるころには治っていることが多いです。
そら豆の食べ過ぎアレルギーまとめ
そら豆の食べ過ぎやアレルギー症状をテーマにしてまとめました。
そら豆は食べ過ぎることで、下痢や腹痛などの症状が起こることがあります。
食べ過ぎには注意が必要です。
また原因がそら豆とは一概には言えないものの、アレルギーのような症状が起こることがあります。
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