アスパラガスの栄養や効果、効能がテーマです。
アスパラガスにはどのような栄養、そして効果・効能があるのでしょうか。また、犬に与えても大丈夫でしょうか。
そんなアスパラガスについてまとめていきます。
アスパラガスの栄養には何がある?
アスパラガスの旬は4~6月の春の時期です。
アスパラガスの産地では北海道が有名ですが、5~6月が収穫時期であり、その時期に多くアスパラガスが出回ります。
そんなアスパラガスは、緑黄色野菜に分類されており、βカロテンも含まれています。
また、アミノ酸の一種である「アスパラギン酸 」などの栄養も含まれています。
そんなアスパラガスにはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか。
アスパラガス100gあたりの栄養成分
食品成分表をもとにすると、アスパラガス100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
アスパラガス(生) | アスパラガス(茹で) | |
エネルギー(kcal) | 22 | 24 |
タンパク質(g) | 2.6 | 2.6 |
脂質(g) | 0.2 | 0.1 |
炭水化物(g) | 3.9 | 4.6 |
食物繊維 (g) | 1.8 | 2.1 |
カリウム (mg) | 270 | 260 |
カルシウム(mg) | 19 | 19 |
鉄分(mg) | 0.7 | 0.6 |
βカロテン (µg) | 380 | 370 |
ビタミンB1(mg) | 0.14 | 0.14 |
ビタミンB2(mg) | 0.15 | 0.14 |
ビタミンB6(mg) | 0.12 | 0.08 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンK(µg) | 43 | 46 |
ビタミンC(mg) | 15 | 16 |
葉酸 (mg) | 190 | 180 |
ビタミンE(mg) | 1.5 | 1.6 |
このようになっています。
アスパラガスは、緑黄色野菜に含まれており、βカロテンも含まれていますが、緑黄色野菜の中では、βカロテン含有量は少ない方です。
またカリウムやビタミン類も含まれていますが、茹でても成分が流出しにくい、という特徴があります。
野菜は、茹でることにより成分が流出しやすいのですが、アスパラガスは、茹でてもほとんど変化がないので、加熱調理でも同じように栄養素を摂取することができます。
また、食品成分表に記載はないですが、
- アスパラギン酸
- ルチン
という成分を多く含んでいます。
アスパラギン酸はアミノ酸の一種、そしてルチンはポリフェノールの一種です。
これらの成分も体にとって良い働きをします。
1本あたり15g程度ですが、一度にサラダや炒め物にして多くの栄養素を摂取できるという特徴もあります。
またホワイトアスパラガスの場合は、グリーンアスパラガスとは異なりβカロテンはほとんど含まれていません。
また紫アスパラガスの場合は、グリーンアスパラガス同様、ビタミンも多く含まれていますが、抗酸化作用の強い、アントシアニンも豊富に含まれています。
紫アスパラガスは、甘味が強いのが特徴といえます。
アスパラガスの効果・効能
では、アスパラガスにはどのような効果や効能があるのでしょうか。
免疫力UP・がん予防
アスパラガスにはβカロテンが含まれており、このβカロテンは体内でビタミンAとして働きます。
ビタミンAの働きとしては
- 皮膚や粘膜を健康に保つ
- かぜ予防
- 夜盲症を予防する
- 網膜を健康に保つ
などの効果があります。
体内でビタミンAに変換されなかったβカロテンはそのままβカロテンとして働きます。
βカロテンとしての働きは
- 動脈硬化を予防する
- がんを予防する
- 老化を予防する
- 生活習慣病を予防する
などの効果があります。
βカロテンを効率よく摂取するためには、油で調理するのが良いです。
疲労回復・美肌効果【アスパラギン酸】
アスパラギン酸は、アミノ酸の一種です。
体内で合成されない必須アミノ酸は、バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、リシン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、ヒスチジンの9種類です。
アスパラギン酸は体内でも合成可能ですが、様々な効果があるアミノ酸で、豆類・魚介類・種実類・乳製品などに多く含まれています。
うまみ成分の一種でもあり、アスパラガスのうまみはこの成分によるものが大きいです。
そんなアスパラギン酸は、体内で新陳代謝を促し 、エネルギー代謝を活発にするため、疲労回復に効果があるとされています。
また、タンパク質の合成を助けるため、美肌効果も期待できます。
またアスパラガスにはアンチエイジング効果があるとされるビタミンCも含まれています。
そしてこのアスパラギン酸は、芽の部分に多く含まれているとされています。
利尿作用【アスパラギン酸】
アスパラギン酸には、体の中の毒素を排泄する働きがあり「アンモニア」を尿として排泄する働きがあります。
同時に腎臓や肝臓の機能回復に効果がある他、血圧を下げる働きがあるので、高血圧を予防する効果もあります。
さらにアスパラガスにはカリウムも多く含まれています。
カリウムには体の塩分濃度を調整し、余分な水分を排泄する働きもあるので、むくみ改善にも効果があるといえます。
高血圧予防【ルチン】
アスパラガスの穂先にはルチンと呼ばれるポリフェノールの一種が多く含まれています。
この成分はアスパラガスの他にも蕎麦に多く含まれています。
このルチンには血管を丈夫にする効果があり、高血圧や動脈硬化の予防つながります。
貧血予防
アスパラガスには、生のほうれん草には劣るものの、葉酸が多く含まれています。
100gあたり190µgもの葉酸が含まれており、野菜の中でも含有量はトップクラスです。
葉酸は赤ちゃんの発育に不可欠な栄養素で、妊娠中の方は特に必要であるとされています。
成人女性での推奨量は240µgですが、妊娠中の女性はさらに+240µgの葉酸を摂取するのが望ましいとされています。
葉酸が欠乏すると、肌荒れの他、貧血の症状が現れます。
抗ストレス作用【GABA(γ-アミノ酪酸)】
アスパラガスにはGABAが多く含まれているとされています。
GABAは、抗ストレス作用があり、チョコレートや玄米にも多く含まれているとされていますが、一時的にストレスを低減する効果があるとされています。
アスパラガスには神経の興奮を鎮め、リラックスをもたらしてくれる働きもあるのです。
ストレス社会の現代に必要な食材といえますね。
このようにアスパラガスには数々の効果・効能が期待できるといえます。
茹でても栄養素の流出が少ないアスパラガスは、肉巻きやフライ、炒め物など、様々な料理に活用してもおいしいです。
アスパラガスは犬も食べれる?
人間にとって様々な効果が期待できるアスパラガスは、犬も食べることができるのでしょうか。
人が食べていて美味しいものがあったら犬にも食べさせてあげたいなーと思うところですよね。
結論からいうと、アスパラガスは与えない方が良い!です。
アスパラガスには微量ながらアルカロイドを含み毒性を発すると吐き気や腹痛、麻痺などの症状に襲われることがあるそうです。
野菜って、これはNGというものが少ないですが、ネギ類と同様、アスパラガスも与えない方が良いとのことです。
ただし少量であれば毒性を発することは少ないようです。
小型犬の場合は少量という判断が難しいので、与える量がわからない場合、与えない方が無難でしょう。
人が食べられるからうっかり与えてしまいそうですが、怖いですね。他にはナスやトマトも注意が必要とのこと。
野菜をあげる際には注意が必要ですね。
実家の犬は小型犬なので、野菜はたまーに少量与えていますが、これまで野菜による嘔吐はありませんでした。
ただ、魚を与えて嘔吐したことがあり、犬の体長によっても変わってくるところがあると思うのですが、初めて与える食材は気をつけた方がよさそうです!
アスパラガスの栄養まとめ
アスパラガスの栄養成分や効果、効能をテーマにしてまとめました。
アスパラガスには様々な効果や効能が期待できます。
100gあたり22kcalと低カロリーで、そして茹でてもほとんど栄養成分が変わらないのが良いですね。
また犬に与える際は注意が必要です!
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