小松菜の栽培における病気や害虫対策がテーマです。
小松菜の栽培においてどのような病気に注意する必要があるでしょうか。また害虫の対策はどうすれば良いでしょうか。
そんな小松菜についてまとめていきます。
小松菜の栽培において病気に注意しよう!
小松菜は、家庭菜園でもわりと簡単に育つ野菜です。省スペースでも育つので、プランターでの栽培にも向いています。
そんな小松菜は品種改良が進んでおり、病気の心配は減ってきました。
病気には比較的強い野菜といえますが、それでも病気にかかることもあります。
小松菜の病気にはどのようなものがあるでしょうか。
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小松菜の白さび病【白い斑点】
白さび病は、はじめ葉の表面や茎に白色で不整形の斑点ができます。
そのうち、表皮が破れて粉のようなものが飛散するようになります。
酷い時には、苗全体が白くなります。
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引用元:http://zenpukuji.blog95.fc2.com/blog-entry-152.html
白さび病の対処法
白さび病の原因は、カビです。
特に白さび病は、晩秋から早春にかけて発生しやすくなります。
小松菜以外にも、同じアブラナ科の白菜でも発生しやすい病気です。空気伝染により発病してしまいます。
連作をさけ、水はけ風通しの良い環境で栽培するようにします。
発病したものは薬剤散布で治療可能です。
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小松菜のモザイク病
モザイク病の症状としては、葉に濃淡の模様ができ、そして葉が委縮したりねじれてしまう病気です。
モザイク病は、小松菜以外にもきゅうりなどの野菜でも発生します。
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引用元:http://gaityuu.com/yasai/komatuna/mozaiku/page0001.htm
モザイク病の対処法
モザイク病の原因はウイルスです。
そしてこのウイルスは、アブラムシの吸汁によって媒介されます。
ですのでアブラムシが飛来するのを防ぐ必要があります。
シルバーマルチを利用する、防虫ネットをする、などの予防が必要です。
薬剤による予防も可能です。
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小松菜の炭疽病
炭疽病は、小松菜以外にも多くの野菜で発生しやすい病気です。
はじめ葉に淡緑色の斑点ができ、そのあと斑点の色が褐色に変化していきます。
さらには斑点の数が増えていくと、葉の黄化が進み、枯れ葉のようになります。
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炭疽病の対処法
炭疽病の原因は、カビです。
特に低温多雨の時期に発生しやすくなります。
被害作物に残された菌が感染源となることもあります。
発病した株はすぐに畑から抜き取るようにします。そして薬剤を散布するようにします。
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小松菜の萎黄病
萎黄病は、名前の通り、葉の色が黄色くなり、そして萎縮する病気です。
放っておくと枯れてしまうこともあります。
症状は、下の葉から上に現れます。
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萎黄病の対処法
萎黄病の原因はカビです。一度萎黄病に感染した株があると、原因菌が土壌中に何年も残されます。
連作を避け、そして水はけの良い土地で栽培するようにします。
発病した株があった場合、抜き取って処分し、そして土壌消毒を行います。
小松菜の苗立枯病
苗立枯病は、小松菜以外にも様々な野菜で発病することがあります。
特徴としては、苗の地際部分が褐変して、そして萎れて枯れてしまいます。
苗立枯病の対処法
苗立枯病の原因はカビです。
水はけ、風通しが悪い環境で栽培、そして高温多湿の時期は、発病しやすくなります。
連作も避けるようにします。
苗立枯病が発病した場合は、薬剤散布も有効です。
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小松菜のべと病
べと病は、小松菜の他にきゅうりや葉ものの野菜で発生しやすい病気です。
葉の表面に多角形の淡黄色の斑点ができ、そして症状が進むと、淡褐色に変わっていきます。
症状が酷くなると枯れてしまいます。
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べと病の対処法
べと病の原因は、カビです。
特に低温多湿の環境で発病しやすいです。
また、水はけ、風通しの良い環境で栽培するようにします。
べと病に耐性のある種子も販売されています。
薬剤散布も可能です。
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このように小松菜でも多くの発生しやすい多くの病気があります。
小松菜の害虫対策
野菜を栽培する上では、害虫対策も必要です。
小松菜にはどのような害虫の被害にあいやすいのでしょうか。
小松菜の害虫についてまとめていきます。
アブラムシ
アブラムシはどの野菜でも被害にあいやすいといえます。
体長は1~2mm程度と小さいのですが、葉に大量に群がります。
アブラムシは植物の汁を吸うだけでなく、ウイルスを媒介するのが厄介なところです。
ウイルスによって病気を発病し、また、すす病も誘発します。
アブラムシの対処法
アブラムシは葉の裏に群れで大量にくっついていることが多いので、ガムテープなどを使用して、一気に捕殺することも可能です。
またシルバーマルチを使用することで、アブラムシの飛来を防ぐこともできます。
天然成分由来の殺虫剤も
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アオムシ
アオムシはモンシロチョウの幼虫です。
成虫となると綺麗に羽ばたきますが、幼虫のうちは食害をもたらします。
体長2.5cmほどで黄緑色をしています。葉に大きな穴を開けるのが特徴です。
アオムシの対処法
モンシロチョウが飛び始めたら、アオムシがいる可能性が高いです。
葉の裏に卵がついている可能性もあるので、取って処分するようにします。
また、幼虫は見つけ次第捕殺しますが、苦手な方は薬剤の散布でも可能です。
ヨトウムシ
ヨトウムシは、「夜盗虫」と表記されるほど、夜に土の中からでてきて、葉や茎を食害します。
体長は、2cm程度で体は褐色です。
ヨトウムシの対処法
ヨトウムシの被害にあると、若い幼虫のときは、葉に薄皮が残ります。
成長した幼虫の場合、葉は食い荒らされ、多くの穴ができます。
こういった被害があったら、昼間の間に被害株の根元の周囲を掘り起こして見つけるか、もしくは夜活動しているところを見つけ、捕殺するようにします。
コナガ
コナガは、淡い緑色の蛾の幼虫です。
体長1cm程度の大きさです。
コナガの対処法
コナガは薄皮を残して葉を食べるので、葉がすけてみえます。
葉裏についていることが多いので、見つけて捕殺するようにします。
殺虫剤 STゼンターリ顆粒水和剤
カブラハバチ
カブラハバチは、体長2cmの程度の黒い幼虫で、葉を食害します。
葉には、大きな穴があきます。
カブラハバチの対処法
カブラハバチの特徴は、黒くて丸い糞が葉の裏に形成されます。
葉を振って振り落とし、捕殺するようにします。
ハダニ
ダニの仲間で、ごく小さい虫が葉の裏に群がり、植物の汁を吸います。
幼虫の体長は1mm程度と、アブラムシよりも小さいです。
被害をうけた葉は、葉の色が白っぽく、かすれたようになります。
ハダニの対処法
ときどき、はみずすると予防になります。
薬剤散布も効果的です。
ナガメ
ナガメは、黒字に赤の模様が特徴的な虫です。
成虫・幼虫ともに食害し、成虫はアブラムシと同じように、植物の汁を吸います。
ナガメの対処法
ナガメが汁を吸うと、葉に跡が残ります。
見つけ次第、捕殺するようにします。
小松菜の病気まとめ
小松菜の栽培における病気や、小松菜が被害にあいやすい害虫をテーマにしてまとめました。
野菜を栽培する上では、病気の対策も必要ですが、近年では耐性のある種子も販売されており、べと病などはあまり心配がなくなってきています。
ただ、害虫によって食害だけでなく、ウイルスを媒介されることもあるので、栽培する際は、防虫ネットも忘れずに。
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