白ネギの青い部分の活用方法、そして保存方法や栄養価がテーマです。
白ネギの青い部分はどのようにすれば良いのでしょうか。また白ネギの保存は冷凍保存も可能でしょうか。
そして白ネギの栄養価や切り方などについてまとめていきます。
白ネギの青い部分はどうする?
白ネギ(長ネギ)を購入すると、青い部分と、白い部分に分かれているかと思います。
青い部分は二股に分かれており、中は空洞になっています。
ねぎを初めて調理するとき、この部分どうするんだ…
と迷った記憶があるのですが、基本的にこの部分は捨ててしまうことが多いといえます。
食品成分表でも、この青い部分は廃棄率として計算されているため、白ネギの廃棄率は40%となっています。
青い部分:白い部分=2:3くらいの割合であり、青い部分も結構な割合を占めているんですよね。
そう考えると、捨ててしまうのはもったいないなーと考える人も多いといえます。
そもそも青い部分に栄養はあるのか
ということですが、この部分は廃棄すべき個所とされているため、食品成分表においても、成分分析がされていないのです。
というわけで、どのような成分が含まれているのか明確にはわかりません…
ただ、白ネギの対比とされる「葉ねぎ」の栄養は、青い部分が多いために
- βカロテン
- ビタミンC
- カリウム
- カルシウム
などの栄養成分が含まれています。
ですので、明確に成分分析はされていませんが、葉ネギと同じようにこのようなビタミン、ミネラルが含まれている可能性は高いといえます。
青い部分は食べられるのか?
もったいないし、この青い部分は食べても良いのか…と疑問に思う方もいると思いますが、この白ネギの青い部分も、食べても大丈夫です。
実際農家では、この部分を食べるところもあります。
この青い部分の内側には、ぬめり成分である「フルクタン」と呼ばれる糖分が含まれています。
白ネギにもフルクタンは含まれており、これがネギの甘味の素になっています。
ですので、ぬめりがNGかと思いきや、この成分も食べることができます。
実際に青い部分の食べ方としては
- 炒め物
- 鍋
- 味噌汁
- 餃子
- お好み焼き
などの具にしてしまうというのもアリです。
基本的に、ねぎの青い部分も刻んでしまえば、他の野菜と同じように使用することができます。
また、この青い部分には臭み消しの効果もあるらしく、ラーメンのスープと使用するときに、一緒に煮込まれていますよね。
というわけで、この青い部分も様々な活用法があります。
野菜も高いから捨てるのはもったいない…
という方は、青い部分も捨てずに活用してみてはどうでしょうか。
白ネギの保存はどうする?冷凍も可能?
白ねぎは、1本売りの場合もありますが、3本や2本で束で販売していることも多いかと思います。
その場合、使い切れずに余ってしまうことも、、
白ネギの保存方法としては常温・冷蔵・冷凍すべての保存方法が可能です。
常温保存
白ネギを常温保存で保存する場合は、冷暗所でなら可能です。
ただし、常温保存の場合は、青い部分と切り離さない状態の場合のみOKです。
- まずは、白ネギを新聞紙で包みます。
- そのあと冷暗所にたてかけるようにして保存します。
たてかけるのが難しい場合は、紙袋や段ボールを利用するのが良いです。
そうすることで、1か月程度日持ちします。
冷蔵保存
白ネギは冷蔵保存も可能です。
特に冬場ではなく、夏場のような暑い環境で保存する場合は、常温ではなく、冷蔵保存が良いです。
- まずは、青い部分と白い部分を切り離します。
- 続いて、ラップをぴっちりかけます。
- 冷蔵庫内で立てられるように、容器などに入れて保存します。
長い場合は、白ネギを2等分にします。
そうすることで、冷蔵庫で1週間程度日持ちします。
乾燥しないように、ラップをきっちりかけましょう。
冷凍保存
白ネギは冷凍保存も可能ですが、保存の際は、丸ごとの状態での保存はしません。
- まずは、ねぎを小口切りや斜め切りなど、薄めにカットします。
- 続いて、使いやすいように小分けにラップします。
- ジップつきの袋にいれて冷凍庫で保存します。
冷凍庫で保存することで、白ネギは1か月程度日持ちするようになります。
また、薄く切って冷凍しておいたネギは、解凍せずに、そのまま炒め物、そしてトッピングなどに利用できます。
冷凍した方が、使い勝手は便利であるといえますね。
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白ネギの栄養価は?
では、白ネギにはどのような栄養が含まれているのでしょうか。
食品成分表をもとにすると、白ネギ100gあたりの栄養成分は以下のようになります。
白ネギ(根深ねぎ)100gあたりの栄養成分
※食品成分表7訂より
根深ねぎ(生) | |
エネルギー(kcal) | 34 |
タンパク質(g) | 1.4 |
脂質(g) | 0.1 |
炭水化物(g) | 8.3 |
食物繊維(g) | 2.5 |
カリウム(mg) | 200 |
カルシウム(mg) | 36 |
βカロテン(µg) | 82 |
ビタミンB1(mg) | 0.05 |
ビタミンB2(mg) | 0.04 |
ビタミンB6(mg) | 0.12 |
ビタミンB12(µg) | 0 |
ビタミンK(µg) | 8 |
ビタミンC(mg) | 14 |
葉酸(mg) | 72 |
ビタミンE(mg) | 0.1 |
白ネギの栄養成分は上記のようになります。
白ネギには、特別多く含まれているビタミンやミネラル類はありません。
カリウムは多く含まれており、食物繊維量も多いので、
- むくみ改善
- 便秘改善
に効果はあるといえます。
白ネギにはビタミン、ミネラル以外に「硫化アリル」の一種である成分が含まれており、その成分がネギの辛味のもとになっています。
この成分は、青ネギ(葉ねぎ)よりも白ネギの方が多く含まれているとされています。
この硫化アリルの一種に様々な効果が期待でき、
- 疲労回復
- 生活習慣病の予防
- 殺菌効果
などの効果があげられます。
【疲労回復】
硫化アリルがビタミンB1の吸収を高める
【生活習慣病の予防】
血糖値を下げる
動脈硬化の予防
【殺菌効果】
白ネギの成分「ネギオール」が
風邪予防に
なお、この硫化アリルは、揮発性が高いので、調理後すぐに摂取した方が良いといえます。
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白ネギの切り方は?
白ネギは様々な料理に活用されており、料理によって切り方を変えます。
そんな白ネギの切り方としては主に
- 白髪ねぎ(千切り)
- 斜め切り
- 小口切り
- みじん切り
があげられます。
白髪ねぎ
斜め切り
小口切り
- まずは、長ネギの根元の部分を切り落とします。
- 続いて、ネギの端から1~2mm程度の厚みで薄く切っていきます。
みじん切り
- まずは、長ネギの根元の部分を切り落とします。
- 続いて、長ネギの縦に数本切込みをいれていきます。みじん切りを細かくしたい場合は、なるべく多く切込みをいれるようにします。
- 切込みをいれたら、端から数ミリ程度の幅で切っていくと、みじん切りができます。
ねぎの切り方についてはこちらの記事もどうぞ(詳しく記載しています)
ネギの切り方は?千切りやみじん切り方法!鍋のときや白髪ねぎでは?
青ねぎ・白ネギまとめ
白ねぎの青い部分をどうするか、また白ネギの保存法や栄養価、そして切りをテーマにして
まとめました。
白ネギの青い部分は捨てる人が多いですが、刻んで、食べることも可能です。
刻めば、様々な料理に活用することもできます。
また、白ネギの保存は常温・冷蔵・冷凍すべてが可能となっており、硫化アリルという成分も多く含まれています。