大根の栄養や効果・効能がテーマです。
大根にはどのような栄養素があるのでしょうか。
また加熱後は何か変化があるのでしょうか。
大根の栄養や効果・効能についてまとめていきます。
大根の栄養価が高い!大根の栄養素とは?
大根といえば、11~2月が旬の時期とされており、その時期になると、大根のおでんや煮物など、大根の料理を食べる機会も増えると思います。
そんな大根ですが、緑黄色野菜ではなく、【淡色野菜に分類されています。
全体的に色が白っぽいので、栄養素は含まれているのか…?と疑問に思うことも。
大根の栄養素についてみていきましょう。
生の大根と加熱後の大根では栄養素に変化はあるのでしょうか。
大根100gあたりの栄養素【生・加熱後】
大根(生) | 大根(加熱後) | |
エネルギー(kcal) | 18 | 18 |
タンパク質(g) | 0.4 | 0.5 |
脂質(g) | 0.1 | 0.1 |
炭水化物(g) | 4.1 | 4 |
食物繊維 (g) | 1.3 | 1.7 |
カリウム(mg) | 230 | 210 |
カルシウム(mg) | 23 | 25 |
βカロテン(µg) | 0 | 0 |
ビタミンB1(mg) | 0.02 | 0.02 |
ビタミンB2(mg) | 0.01 | 0.01 |
ビタミンB6(mg) | 0.05 | 0.04 |
ビタミンB12(µg) | 0 | 0 |
ビタミンC(mg) | 11 | 9 |
葉酸(mg) | 33 | 33 |
大根の100gあたりの栄養素はこのようになっています。
大根は、生の状態と加熱後では、あまり栄養素に変化はなく、特に現象は見られません。
そして、大根には、あまり栄養素が含まれていないことがわかります。
というのも大根の95%は水分で、栄養素はコレがすごいといったものが含まれているわけではないのです。
むしろ、大根は根の部分を多く食しますが、栄養価が高いのは【葉】の部分といえます。
ですので、大根を購入した際、長持ちさせるために葉は切り取った方が良いのですが、漬物にするなどして、食べた方が、無駄なく栄養を摂取できます♪
大根の葉の栄養についてはこちらをどうぞ
大根の葉の栄養効果がすごい!保存方法は冷凍も?葉大根の食べ方はコレ!
大根の栄養価が高いのは酵素!
大根にはあまり栄養素が含まれていません。
ですが、大根は栄養価が高いといわれており、その所以は、大根の【酵素】の働きです。
ビタミン・ミネラルはこれといって、多く含まれているものはありませんが、大根には
- ジアスターゼ(アミラーゼ)…でんぷん分解酵素
- プロテアーゼ…タンパク質分解酵素
- リパーゼ…脂質分解好悪素
- オキシターゼ…発がん性物質を解毒する酵素
などが含まれています。
これらの酵素の働きも期待できます。
大根の効果・効能!ダイエットにも?
大根には多くの酵素が含まれており、その酵素による効果・効能が高いといえます。
では大根にはどのような効果や効能があるのでしょうか、大根の効果・効能についてまとめていきます。
1・胃腸の調子を整える
大根には様々な酵素が含まれています。
これらの酵素は、 胃もたれや胸やけを解消してくれます。また、消化を促してくれます。
ジアスターゼは、でんぷん分解酵素ですので、私たち日本人のように、お米を食べる場合、大根を一緒に食べることは理に適った食べ方といえます。
また酵素の一種である【オキシターゼ】には、魚の焦げなどにみられる発がん性物質を解毒する作用があるといわれています。
ですので、焼き魚と一緒に大根おろしを食べるのは良い食べ方といえます。
秋の味覚である「 さんま 」を食べるときは、必ずといって良いほど、大根おろしがついてくると思いますが、大根おろしとさんまは、こういった意味でも良い食べ合わせともいえます。
注意しないといけないのは、【酵素は熱に弱い】ということです。
大根などに含まれる酵素は熱にとても弱いので、酵素の働きを利用したいときは、大根は生の状態で食べるのが良いといえます。
また、大根には微量ですが、 ビタミンC も含まれており、皮の周りに多く含まれているとされています。
ですので、大根おろしにするときは、皮ごとすりおろすのが良いといえます♪
また根の先端の方が、辛味は強いのですが、【イソチオシアネート】も豊富に含まれています。
2・便秘解消・ダイエット
大根には、食物繊維が含まれています。
生の大根で100gあたり 1.3g と、野菜の中では、食物繊維量は多いとはいえませんが、大根は、1回あたり食べる量が多いので、食物繊維量を気軽に補うことができます。
コンビニのおでんなどにされている大根1個で、100g程度です。
煮物にすると、大根は摂取しやすく、食物繊維の良い供給源ともいえます。
食物繊維は腸内環境を良くしてくれるので、便秘解消に効果があるといえます。
他にも、糖尿病や高血圧の予防にも役立ちます。
また大根100gあたりで 18kcal と、カロリーも低いので、多く摂取してもカロリー過多にならずに満腹感を得られる野菜です。
ですので、ダイエットをしている方にもおススメの食材といえます。
3・イソチオシアネート
大根には、イソチオシアネートという成分が含まれています。
このイソチオシアネートは、大根に含まれている【辛味成分 】の正体です。
辛味が苦手な方もいると思いますが、このイソチオシアネートは、体に良い影響ももたらしてくれます。
イソチオシアネートは、大根以外にも、アブラナ科の野菜である、ブロッコリーやキャベツにも多く含まれています。
このイソチオシアネートには、
・抗菌効果、殺菌効果
・デトックス効果
・アンチエイジング効果
などの効果があるとされています。
デトックスとしてダイエット効果があるだけでなく、アンチエイジング効果として美肌にも効果があるとされているので、女性にも嬉しいですね。
なお、イソチオシアネートは酵素と同じように、【生】で摂取した方が良く、揮発性であるために、大根を切ったり、すりおろしたりした場合、早めに摂取した方が良いといえます。
大根の栄養価まとめ
今回は、大根の栄養価、そして効果や効能についてまとめてみました。
大根は、ビタミンやミネラルといった栄養素は少ないですが、酵素類が多く含まれており、その酵素が体に良い効果をもたらすとされています^^
大根おろしの酵素は、炭水化物・タンパク質・脂質どれにも消化を助ける働きがあるので、どの食事にも合うといえます。
酵素をよく働かせるには、【生】のままおろすなどして食べましょう!