アレルギー

ナスによるアレルギー症状にご用心!離乳食も要注意

茄子によるアレルギー症状がテーマです。

ナスといえば、夏野菜の代表ですよね!様々な料理に活用できます。

しかし、そんな美味しい茄子ですが、実は、アレルギー反応が起こってしまうことがあります。

大好きなものがものが突然アレルギー症状を引き起こす。ナスをはじめとする、様々なアレルギー症状についてまとめました。



ナスをはじめとする食物アレルギーとは

普段何気なく食べていた食品が、急に私たちの体に危険を及ぼすことがあります。

最近では、アレルギー表示がされている食品が多く、特に卵や小麦、乳製品やエビなど、アレルギーの表示がされています。

しかし、上記のものは、アレルギー症状が多いと認知されているだけで、他の食品にももちろんアレルギー症状を引き起こすものはあります。

しかも幼少期は全く異常がなかったのに、急に赤くなったり、口の中がかゆくなる症状がでてきて、気がついたらアレルギーだったということもあります。

逆に幼少期のアレルギー症状は大人になってから改善することもありますが、年齢とともに再発や悪化することもあるので、注意が必要です。

なので、アレルギーがでやすい食品について認識しておく必要があります!

一般に食物アレルギーの種類としては

  1. 口腔アレルギー
  2. 運動誘発アナフィラキシー
  3. 即時型アレルギー
  4. 乳児アトピー性皮膚炎
  5. 新生児・乳児消化管アレルギー

の5種類があります。

この中で、なすに起こるアレルギーは「口腔アレルギー」が考えられます。

口腔アレルギーの症状としては、

  • 果物や野菜を食べると口の中が痛くなる
  • 口の中がかゆくなる
  • ヒリヒリ痛くなる

などの症状が起こります。

 

このアレルギーは、花粉症と合併することが多く、実は、大人がかかりやすいアレルギーです。

では、なぜ、野菜や果物でアレルギーが起こってしまうのでしょうか。



ナスをはじめとする野菜のアレルギーの原因

果物やナスなどの野菜の中には、花粉と似た成分をもつものがあります。

つまり、大人がなぜアレルギーが起こってしまうのかというと、大人になって花粉症にかかると、その花粉症に似た成分をもつ野菜や果物にも体が反応してしまい、症状がでてしまうのです。

この症状は、口の中やのどに起こるので、食後5分以内に起こることが多いです。

つまり、ナスを食べて食後すぐに

  • 口の中がかゆい
  • のどにヒリヒリ感がある

などの場合は、口腔アレルギーである可能性が高いです。

口腔アレルギーの症状が起りやすい野菜として代表的なものは、トマト、セロリ、にんじん、なす、きゅうりなどの野菜です。

これらの野菜の成分にアレルギー反応を示してしまう人がいます。

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具体的に以下のような花粉症に症状が起こる方は、生の野菜や果物を食べたときに、アレルギーの症状が起こる可能性もあるので注意してください。

シラカバ・ハンノキリンゴ、西洋梨、サクランボ、桃、杏、アーモンド、セロリ、人参、キウイ、マンゴー
スギトマト
ヨモギセロリ、人参、マンゴー
イネ科メロン、スイカ、トマト、キウイ、オレンジ
ブタクサメロン、スイカ、ズッキーニ、きゅうり、バナナ

このような植物に花粉症がある方は、これらの果物や野菜に特に注意してください。

花粉症と関係があり、花粉がとぶ時期に症状が起こる可能性が高いです。

また、これらの口腔アレルギーは、「生」の野菜や果物にかかりやすく、加熱した食物ではアレルギー症状が起こらないことが多いです。

つまり、りんごや梨などの果物を生で食べたときは、症状が起こるのに、加熱処理したジャムやジュースなどの加工品では症状がでないことが多いのです。

花粉の時期に発症しやすいので、普段から食べていた野菜や果物が原因だと思わない方がいるのですが、食べ物が原因の可能性があるので、注意が必要です。

アレルギー症状が重くなると危険

症状がすこし重くなると、吐き気や腹痛、下痢などの症状を引き起こすこともあります。

重症化してきた場合は、アレルギーの薬を処方してもらって、対処する必要があります。

さらに重篤化すると湿疹や麻痺、呼吸困難などの命に危険を及ぼす症状がでます。

この場合は、すぐに病院にいって対処しないと大変なことに。



なすのアレルギーは「仮性アレルゲン」の可能性も

また、茄子やトマトに含まれているヒスタミンやアセチルコリンなどの化学物質に反応してアレルギー症状を引き起こしてしまうことがあります。

これを仮性アレルゲンといって、通常の食物アレルギーではないのに、アレルギーに似た症状が引き起こされることがあります。

参考までにそれぞれの野菜には、以下のような化学物質が含まれています。

ヒスタミンほうれん草、なす、トマト、さばなど
セロトニントマト、バナナ、パイナップル、キウイなど
アセチルコリントマト、バナナ、パイナップル、キウイなど、なす、たけのこ、山芋、里芋
サリチル酸化合物りんご、いちご、メロン、きゅうり

なすで口の中がかゆくなったり、のどがイガイガしてきたりと症状が起こる場合は、この「仮性アレルゲン」である可能性が高いです。

一度症状が発生した場合は、また「なす」を食べても、同じような症状が起こる可能性が高いので、なるべく食べるのは避けるようにした方が良いです。

この他、なすを食べて起こる場合は、「トマト」でも同じ症状が起こる可能性が高いので、生食に注意してください。

茄子の離乳食によるアレルギーに要注意!

離乳食の時期が始まると様々な野菜を細かくして赤ちゃんに与えるママも多いと思いますが、まれに茄子でもアレルギーが発生します。

ナスやトマトには、ヒスタミンやアセチルコリンなどの天然の化学物質も含まれているので、アレルギーを悪化させる可能性が高いです。

なのでナスやトマトは、離乳食にするのにも割と後期からの方が向いています。

離乳食で与えて、口の周りが赤くなったりと症状が出始めたら、アレルギー症状を引き起こしている可能性があるので、注意が必要です。

症状がでたら、担当のお医者さんに相談してみましょう。

茄子のアレルギー症状まとめ

茄子をはじめとするアレルギー症状をテーマにしました。

ナスにアレルギーがでるなんてちょっと意外かもしれませんが、野菜にも天然の化学物質を含んでいる野菜があるんですよね。

大人になってから症状がでてくることもあるので、軽度の症状でも、出始めたら自分で判断せずに、アレルギーを疑って対処することも大切です。

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