茄子の植え方や摘心の方法がテーマです。
茄子を栽培する際に、植え方や摘心はどうすれば良いでしょうか。
また、茄子につく害虫の対策はどうすれば良いでしょうか。
なすの栽培方法についてまとめていきます。
茄子の栽培方法!苗の植え方はどうする?
なすは夏が旬の野菜ですね。
1年中、茄子はスーパーなどで販売されていますが、主に6~8月の収穫が盛んになっています。
そんな茄子はどのように栽培すれば良いでしょうか。
一般に、茄子の苗の植え付け時期は以下のようになっています。
関東や東海地方などの中間地 : 4月中旬~5月中旬
東北や北海道などの寒冷地 : 5月中旬~6月中旬
九州や沖縄などの暖地 : 4月上旬~5月上旬
なすは、暖かい環境でないと、栽培が難しいため、関東でも4~5月など、暖かくなってきた時期に植え付けを行うようにします。
プランターでも畑でもどちらでも栽培は可能です!
なすのプランターでの植え方
- まずはプランターを用意します。プランターのサイズは、2株植え付けるのであれば、60cm程度で深さ20cm程度のものを。1株であれば、8号サイズ程度の鉢を用意します。
- プランターの底に鉢底石を敷き詰め、その上に、野菜用の培養土を8割程度いれます。そしてスコップ等で、ポリポットサイズの苗が入るくらいの穴をあけておきます。2株植える場合は、株間を30cm以上とっておきます。
- ポットごとひっくり返し、株元の土の部分を崩さないようにして、ポットから取り外して、穴に植え付けます。
- そして株元が土に埋まりすぎないようにして、植え付けを行い、水が底からでてくるくらい、たっぷりの水をあげます。
画像引用:http://ameblo.jp/daisuki-ayumi/entry-10362230327.html
そしてこのとき、仮支柱をたててあげるようにします。
なすの畑での植え方
なすを畑に植え付ける場合には、あらかじめ土づくりをしておきます。
- 植え付けの2~3週間前には、堆肥2kg/m2・苦土石灰120g/m2を混ぜて、よく耕し土づくりをしておきます。
- そしてさらに、植え付けの1週間前には、150g/m2の元肥を混ぜ、幅60cmの畝をつくり、ポリマルチを敷いておきます。
- 株間60cmをとり、植え付けを行うようにします。
なすの摘心・わき芽かき
なすの栽培において、収穫量を多くするためにも、わき芽かき・摘心の作業が重要になってきます。
わき芽かき・整枝の作業を行って3本立て、もしくは2本仕立てとします。
初心者は3本仕立ての方が良いとされています。
方法としては、主枝の8~9節目に最初の花(一番花)が咲くので、その一番花が咲いている茎+すぐ下にある2本のわき芽を残して、他のものはすべてつみとってしまいます。
収穫量UPのためです。
わき芽かきに関してはこちらもどうぞ
初心者でもナスの育て方!剪定や整枝、わき芽の処理はどうする?
また収穫量をあげるためには、摘心の作業も行うと、良いです。
摘心の作業としては、3本仕立てとしたそれぞれの側枝から発生する第1花の上の葉1枚を残して摘心を行います。
さらに、わき芽も処理します。
そして、主枝が150cm程度にまで成長したら摘心して、側枝の発生を促すようにします。
外部サイトですが、参考までに
なすの摘心方法
なすの栽培で害虫対策
なすの栽培においても、他の野菜と同じように、害虫が発生します。
気を付けなければならない害虫についてまとめていきます。
アブラムシ
アブラムシは、なすだけではなく、様々な野菜に被害をもたらします。
体長は、1~4mm程度と小さいのですが、野菜の汁を吸い、成長を止まらせるだけでなく、病気を媒介するので、アブラムシが原因でウイルスを媒介されることもあります。
【対処法】
見つけ次第捕殺すること、数が多い場合は、粘着テープなどで取り除きます。
アルミホイルでマルチングすると予防になるとされています。
また、天然成分の薬剤を散布することでも退治することができます。
ハダニ
ハダニは、アブラムシよりも非常に小さいサイズです。
体長は、0.5mm程度ですが、葉の裏に寄生し、植物の汁を吸います。
汁を吸われた葉は白っぽくなります。
【対処法】
ハダニの対処法としては、高温・乾燥の状況下で発生しやすいため、乾燥させないように注意します。
また、小さいので1匹ずつ捕殺するのは難しく、葉の裏まで水をかけるようにすると、対策となります。
また、時々葉みずするのも予防となりますし、天然成分の殺虫剤もあります。
テントウムシダマシ
テントウムシに似ていて、黒い斑点が背中にあるのが特徴ですが、テントウムシとは違った昆虫です。
テントウムシダマシは、成虫も幼虫も、葉を網目状に食害します。
【対処法】
見つけ次第捕殺するようにします。
そして、テントウムシマダシに食害された部分は、取り除くようにします。
また、殺虫剤も販売されているので、対処しきれなくなったら、天然成分の殺虫剤などに頼るのも良いかもしれません。
ホコリダニ
ホコリダ二も、植物の汁を吸い、葉が奇形したり、縮れたりします。
発生は、8~10月の時期のが多いとされています。
【対処法】
ホコリダ二もハダニの対処法と同じように、体長が小さいので、葉みずを行い、予防・駆除を行います。
オンシツコナジラミ
葉の裏に、小さな白い虫が群生し、葉の汁を吸います。
すす病の原因になったり、ウイルスを媒介する原因にもなります。
【対処法】
発生初期から殺虫剤で対処を行うようにします。
また、あらかじめ苗を購入する際には、コナジラミが発生していないか確認してから購入するようにします。
ハスモンヨトウ
日中は土の中に隠れていますが、夜間に葉を食べつくします。
8~10月にかけての被害が大きいです。
【対処法】
夜間に活動しているところを捕殺するか、殺虫剤で殺すようにします。
なすの栽培方法まとめ
なすの栽培方法や摘心・害虫対策をテーマにしてまとめました。
なすは畑だけでなく、プランターでの栽培もできますが、手間を加えることで、株の負担を減らし、収穫量も増やすことができます。
そしてせっかく成長しても害虫にダメにされてしまうこともあるので、害虫の対策も行うようにしましょう。
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