つるむらさきは、栄養価の高い緑黄色野菜です。
つるむらさきを食べたことがある方はわかると思いますが、【えぐみ】を感じるはずです。
えぐみとして感じるものには、シュウ酸も含まれています。
そんなつるむらさきのシュウ酸についてまとめていきます。
つるむらさきにもシュウ酸が含まれている
野菜を食べてえぐみを感じる場合、シュウ酸や硝酸、またポリフェノール類などあくの成分が原因です。
シュウ酸といえば、葉菜類の代表としてほうれん草に含まれていますが、ほうれん草以外の野菜にも含まれています。
そして、つるむらさきにも、シュウ酸が含まれています。
ですが、シュウ酸が含まれているからといって食べられる野菜です。
つるむらさきのシュウ酸を減らす調理法
つるむらさき、ほうれん草などの野菜にもシュウ酸は含まれます。
そして野菜以外にも、コーヒーやお茶、アーモンド、チョコレートなど身近な食べ物にもシュウ酸は含まれます。
シュウ酸がなぜ心配されるのかというと、尿路結石を起こすのではないかと思われる方もいると思いますが、生食で大量に摂取しない限り、症状はでません。1日500g以上程度です。
ただ、長年シュウ酸を含む食品を摂取し続けると症状は起こります。
ですが、調理法によって野菜類に含まれるシュウ酸含有量は減らせます。
つるむらさきは、なるべく茹でてから食べるようにします。シュウ酸は水溶性の成分ですので、茹でることで含有量を減らすことができます。
また、つるむらさきは野菜の中でもえぐみが強いので、茹でてから調理した方が食べやすくなります。
茹でたらさらに水に少しつけておいて、シュウ酸を取り除くようにします。
つるむらさきのシュウ酸を減らす方法(炒める)
炒める際は、茹でずに、そのまま水洗いをして調理することができます。
シュウ酸が気になる方は、炒める前にボウルに水をはって、そこにつるむらさきを5分程度つけてから調理すると、シュウ酸を減らすことができます。
シュウ酸を含む食品を食べる際、カルシウムを含む食品と取ると、吸収シュウ酸の量を減らすことできます。
シュウ酸とカルシウムが体内で、シュウ酸カルシウムという成分となり、体が吸収する前に、排泄されるためです。
つるむらさきに含まれるシュウ酸の量は?
つるむらさきに具体的にどれくらいのシュウ酸が含まれているのかのデータは、食品成分表等で公表されていません。
食品成分表で公開されている葉菜類のシュウ酸量はこちらになります。(100g中)
ほうれん草-生 | 0.7g |
---|---|
ほうれん草-冷凍油いため | 0.6g |
ほうれん草-冷凍ゆで | 0.5g |
ほうれん草-冷凍 | 0.5g |
生の状態より、ゆでることによりシュウ酸量は減ります。
一般に葉菜類の中では、ほうれん草のシュウ酸含有量が多いとされているので、ツルムラサキは、こちらの数値よりも少ないと考えられます。
野菜のシュウ酸含有量についてはこちらに数値が記載されています。
尿路結石症診療ガイドライン 2013年版
野菜に含まれる硝酸の含有量は以下のようになります。(100g中)
つるむらさき | 0.3g |
---|---|
オクラ | 0.5g |
キャベツ | 0.1g |
ニラ | 0.3g |
ほうれん草 | 0.2g |
硝酸もシュウ酸同様に、えぐみの成分です。野菜にはシュウ酸同様、硝酸も含まれています。
硝酸もゆでることで減少することがわかっています。
ですので、えぐみが気になる方は基本的に茹でてから食べることをおすすめします。
ツルムラサキは、生でも食べることはできますが、非常に食べにくいので。
ツルムラサキに含まれるシュウ酸まとめ
ツルムラサキとシュウ酸についてまとめました。
ツルムラサキにはシュウ酸が含まれています。シュウ酸を摂取することで、尿路結石の原因となりますが、ツルムラサキを生の状態で1日に何百gも食べ続けなければ、尿路結石にはなりません。
むしろコーヒーや紅茶などからのリスクの方が高いです。
葉菜類は、なるべくゆでてから摂取することで、シュウ酸摂取量を減らせます。