うるいのアレルギー症状をテーマにしていきます。
うるいは、春先が旬の山菜です。稀に山菜でアレルギー症状が起こる方もいますが、うるいはどうでしょうか。
うるいのアレルギー症状についてまとめていきます。
うるいはアレルギー症状が起こりにくい食材
うるいは、山菜の一種ですが、一般にアレルギー症状は起こりにくい食材です。
食物アレルギーが起こりやすいのは、以下の7品目であり、こちらは加工食品の場合、必ず原材料を表示しなくてはならない義務があります。
えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
また、以下の20品目の食品でも、食物アレルギーは起こりやすいとされています。
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ
牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ
豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
果物や肉類、魚介類、きのこ類でもアレルギー症状が起こりやすく、これらの食品を摂取することで、蕁麻疹がでたり、口の中がかゆくなるという症状から、下痢・嘔吐などの症状が起こる方までいます。
これらは、体の免疫機能が原因で起こります。
その他、トマトやナスなどのナス科の野菜だったり、ほうれん草、山芋などの野菜類を食べて口の周りがかゆくなることがあります。
これは、食物アレルギーではなく、仮性アレルゲンといって、野菜や果物に含まれるヒスタミン・セロトニン・アセチルコリンなどの成分が直接皮膚に作用して、アレルギーと似た症状が起こることがあります。
うるいは、これらの食材には含まれていないのですが、稀にアレルギー症状が起こることがあります。
うるいでおこるアレルギー症状
うるいは、ユリ科ギボウシ属に分類されています。
ですので、これまでユリ科の野菜類を食べて、蕁麻疹・下痢・吐き気などのアレルギー症状が起こった方は、うるいを食べても、同じようなアレルギー症状が起こることがあります。
ユリ科の野菜は、にんにく・玉ねぎ・ネギ・ニラ・らっきょうなどの野菜が該当します。(※APG植物分類体系では、ヒガンバナ科ネギ属に該当します。)
これらの野菜を食べてアレルギーのような症状がでた際は、うるいを食べる際も注意した方が良いといえます。
万が一、何かしらの症状がでたらすぐにかかりつけの病院、アレルギー検査ができるところを訪れてください。
偽うるいで食中毒に注意
店頭で購入したものではなく、自分でうるいを山で採取して腹痛などの症状が起こった場合、アレルギーではなく、食中毒症状の可能性があります。
うるいは、【バイケイソウ】という植物と非常に見た目が似ています。
間違って、バイケイソウの葉には、毒性の高い【アルカロイド類】が含まれており、こちらを誤って食べてしまうと、食中毒の症状が起こります。
大量に食べた場合は、かなり危険です。
スーパーなどのお店のものは、栽培種が多く安心して食べられますが、天然のものは、似ているので注意が必要です。
天然のうるいをとる際は、葉に注目するようにしましょう!
画像引用元:https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/sh-helth-k/baikeisou.html
バイケイソウは、葉脈が平行に走っているのに対し、うるいは中心に葉脈があり、そこから細かい葉脈がでているのが特徴です。
ウルイとバイケイソウの見分け方
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/rinsanbutsu/pdf/03_giboushi.pdf
実際に、間違えて食べた人に食中毒症状が起こっています。
山菜のウルイと間違え有毒のコバイケイソウ食べて4人が食中毒
自信がない場合は、摂らない方が賢明です。
うるいのアレルギー症状まとめ
うるいのアレルギー症状についてまとめました。
うるいで稀にアレルギー症状が起こることがあります。もしうるいを食べて、蕁麻疹や腹痛などの症状が起こった場合は、自己判断せずに、病院でみてもらいましょう。
また、天然のうるいの場合、うるいに似た植物を摂取して、食中毒の症状が起こることがあるので注意が必要です。