米なすは、一般的ななすよりも大きいのが特徴です。
最近では、店頭で購入しやすくなりました。
そんな米なすは、普通のなすと比較して栄養や効果はあるのでしょうか。
また、どんな特徴があるのでしょう。
米なすについてまとめていきます。
米なすとは?なすとは違う特徴
米なすは、アメリカの品種である、ブラックビューティーというものを品種改良したものです。
皮は紫色をしていますが、へたは緑色をしているのが特徴です。
また、米なすは、一般に販売されている茄子よりも大きのが特徴で、普通のなすであれば、長さが10~13cm程度で150g程度なのに対し、米なすは、長さ20cm程度で重さは300gにもなります。

米なすの特徴は、丸々としてずんぐりしているという点です。
サイズは大きいので、種も詰まっていそうですが、大きさに比べて種の量は少ないです
米なすの特徴を活かした調理法
米茄子は、肉質がつまっていて、煮崩れしにくいのが特徴です。
ですので、加熱調理向きです。
加熱調理として、田楽なすやステーキ、グラタンなどに向いています。

煮崩れしにくい特徴を活かすと、パスタソースやカポナータ、ラタトゥイユに調理しても、美味しくいただけます。
普通のなすと同様に、米なすもよく油を吸います。
加熱調理向きですが、反対に米茄子は漬物などの生食には向いていません。
米茄子の特徴を活かせる保存方法
米なすも普通のなすと同様に、低温障害になりやすい野菜です。
ですので、そのまま冷蔵庫にいれて保存すると、皮がふにゃふにゃになったり、水気が多くなってしまいます。
低温障害にならないように、米なすを保存するときは、1個1個新聞紙等で包み、直接冷気があたらないようにして、野菜室で保存するようにしてください。
ただ米なすの旬は7~9月ですが、常温保存すると基本が高く、あまり日持ちしにくくなってしまうので注意が必要です。
一度加熱調理したものであれば、冷凍保存しても1か月程度日持ちするようになります。
米なすの栄養は普通の茄子とは違う?
米なすは、アメリカ品種を改良したものですが、栄養成分は普段食べている普通のなすとは違うのでしょうか。
実は、栄養成分を比べてみると、普通のなすと米なすにそこまで大きな栄養成分の違いはありません。
少しだけ、米茄子の方が食物繊維や鉄分、銅が多く含まれています。
逆に、普通のなすの方が、カルシウム・βカロテン・葉酸の含有量は多いといえます。
表にまとめて比較してみました。
米茄子の方が含有量が多いもの
一般的な茄子よりも含有量の多い成分は以下のようになります。
品種名 | 米なす | なす |
食物繊維量 | 2.4g | 2.2g |
鉄分 | 0.4mg | 0.3mg |
銅 | 0.08 mg | 0.06mg |
微量ですが、食物繊維は米なすの方が多いです。
これは、米なすの皮が一般的ななすよりも硬いのが起因しているかもしれません。
なすは、不溶性食物繊維の割合が多く、便のかさを増やし、腸の蠕動運動を刺激して便通を良くする効果があります!
鉄分、銅ともに貧血予防に効果のある成分です。
その他、美肌効果のあるビタミンCも普通のなすより米なすの方が含有量は多いです。
普通のなすの方が含有量が多いもの
米なすの方が栄養価は高いと思いきや、実は普通のなすの方が成分によっては含有量が多いです。
以下の成分は、米なすよりも普通のなすの方が栄養価が高いものです。
品種名 | 米なす | なす |
カルシウム | 10mg | 18mg |
βカロテン | 45μg | 100μg |
葉酸 | 19μg | 32μg |
普通のなすの方が、カルシウムやβカロテン、葉酸の含有量は米なすよりも多いです。
カルシウムは、骨を丈夫にする働きがあります。
またβカロテンは、抗酸化作用が強く、生活習慣病の予防やがんの予防の効果があります。
葉酸は、貧血予防に効果があります。
その他、微量ではありますが、ビタミンK、ビタミンB1,B2、パントテン酸もなすの方が含有量が多くなっています。
米茄子の効果
なすの方が、含有量が多いものもありますが、米なすとなすはあまり栄養価は変わりません。
そもそも、なすは野菜の中では、栄養価は少ない方です。
しかし、なすにも、注目すべき成分があり、それは皮に含まれている【ナスニン】という成分、あくの成分として知られるクロロゲン酸という成分です。
これらは、抗酸化作用が強く、老化防止や美肌効果があるとされています。
また、米茄子・なすともにカリウムが多く含まれています。
カリウムは、むくみ予防効果・夏バテ解消に期待できる成分です。
米なすの特徴と栄養まとめ
米なすの特徴と栄養についてまとめました。
米なすの見た目の特徴は、サイズが大きく、そしてへたの部分が緑色の点です。
サイズが大きい茄子の種類もありますが、へたが緑色なのは海外が原産のものです。
また、米なすとなすはほとんど栄養価に違いはありませんが、多少米なすの方が食物繊維量は多くなります。