白なすは、なすの一種ですが、名前のとおり皮が白いのが特徴です。
一般的に皮が紫色のなすの流通が多いですが、近年白なすも注目を集めています。
そんな白なすの特徴や栄養についてまとめていきます。
白なすにはこんな特徴がある
白なすは、皮が白く、へたが緑色をしているのが特徴のなすです。
見た目が白いだけで、あとは一般的に販売されている茄子と一緒かというと、そうでもありません。
白なすには特徴があります。
白茄子は皮がかたい
一般になすの皮は柔らかく、歯ざわりも良いのが特徴ですが、白なすの皮はやや硬いのが特徴です。
皮は硬いのですが、果肉は柔らかく、そしてあくも少ないのが特徴です。
白茄子の大きさ
白なすにも品種があり、多少品種によって白なすの大きさは異なります。
多く出回っている白なすのサイズは、長さが13㎝程度で重さは300~500g程度です。
長さは、一般的ななすとあまり変わりませんが、米茄子のようにずんぐりしています。
品種による白茄子の違い
品種によって、白茄子は見た目も異なります。
ホワイトベル
長さ15cm程度で、ヨーロッパ系の品種です。
また、重さもずっしりとしていて、米茄子に近い形をしています。
中の果肉も白いのが特徴です。

画像引用元:http://azabuyasaigashi-blog.sblo.jp/article/57372609.html
越後白なす
新潟県の固定種であり、長卵型なのが特徴の茄子です。
サイズはやや大きめです。

画像引用元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/hokuetsunoji-shop/30326709.html
味しらかわ
長細いのが特徴であり、サイズが大きいものは30㎝近くにもなります。

青茄子
在来種の薩摩白茄子の系統。
白茄子と呼ばれていますが、皮は緑っぽい色をしているのが特徴であり、青茄子と呼ばれることもあります。
少し、緑色の線が入っているのが特徴で、形は米茄子のようにずんぐりしています。
煮崩れしにくいのが特徴です。

マクワ・ポ
タイ野菜の一種です。
こちらも白茄子ですが、少し青みがかっているのが特徴です。
へたは黄緑色をしています。
形が卵型なので、卵茄子と呼ばれることもあります。

画像引用元:http://spice-lover.net/keang_pa_mu/
同じ白なすという名前でも、形には多少違いがあります。
白なすの特徴を活かした食べ方
白茄子は、果肉が柔らかく、加熱するととろっとした食感が特徴ですので、加熱して食べるのがオススメです。
一般に販売されている紫色の茄子とは異なり、漬物や生食は向きません。
基本的に加熱調理して食べると、美味しくいただけます。
白茄子の調理前の下準備
白茄子にも、あくの成分であるクロロゲン酸が含まれています。
クロロゲン酸はポリフェノールの一種ですが、酵素の働きにより、酸化されて、ナスが茶色っぽく変色する原因となります。
なすの変色を防ぐためには、あく抜きという作業が必要になります。
白なすを切ったら、すぐに塩水につけておくようにします。
クロロゲン酸は、水溶性のため、水につけておくことで流出し、白なすが茶色っぽく変色するのを防ぐことができます。
白茄子の食べ方おすすめ
フランス料理やイタリア料理の他、日本料理の調理法も合います。
白茄子のグラタン
茄子の一般的な調理法であるグラタンは、白茄子でも美味しく調理できます。
グラタンにすることで、とろとろになった白茄子とチーズが良くあいます。
チーズとミートソースがあれば簡単に白茄子のグラタンを作ることができます。
白茄子のグラタン

引用元:https://cookpad.com/recipe/284513
白茄子のステーキ
とろとろとした食感が特徴なので、ステーキにしても美味しくいただけます。
皮が硬いのが気になるという方は、皮をしましまにするようにピーラーで剥いてから蓋をして蒸し焼きにした後、醤油をかけていただきます。
お好みで、にんにくをいれるのも!
白茄子のステーキ

引用元:https://cookpad.com/recipe/5778303
白茄子の味噌汁
あらかじめあく抜きをすれば、綺麗な白い茄子のままの味噌汁になります。
油あげ、ネギなど他の具材と一緒に煮ることで、とろとろとした食感が美味しい味噌汁になります。
一度素揚げしてから調理する味噌汁もおすすめです。
白茄子と油揚げの味噌汁

引用元:https://cookpad.com/recipe/4065647
その他、ナス田楽にしても美味しくいただけます。
白なすに含まれている栄養
白茄子の栄養は、基本的に一般的な茄子と同じです。
白茄子は、皮が白いのですが、これは【ナスニン】という栄養素が含まれていないためです。
一般的な茄子は、紫色の皮が特徴的ですが、これはナスニンというポリフェノールの一種によるものです。
ナスニンは抗酸化作用が強く、生活習慣病の予防や美肌効果、老化防止にも効果があるとされています。
白茄子は、この成分が含まれていません。
ですが、【カリウム】【クロロゲン酸】【食物繊維】などは茄子と同じくらいの成分を含みます。
カリウムは、むくみ予防に効果のある成分であり、体内のナトリウム量を調整してくれます。
余分な水分を排泄してくれるので、むくみがちな人は摂取したい栄養成分です。
また、カリウムは体内の熱を逃がす働きもあるので、夏バテ解消効果もあります。
クロロゲン酸は、ポリフェノールの一種であり、あくの成分でもありますが、抗酸化作用がありますので、老化防止や美肌効果が期待できる成分です。
食物繊維は、野菜や果物特有の成分です。
なすには、食物繊維が100gあたり2.2g含まれており、不溶性食物繊維も含まれています。
不溶性食物繊維は、便のかさを増やして腸の蠕動運動を刺激して、便通を良くする働きがあります。
野菜の中で、なすの食物繊維は特別多いわけではないですが、貴重な摂取源です。
便通の悩みがある方は、毎日18g以上の食物繊維を摂取することが推奨されています。
白なすの特徴と栄養まとめ
白茄子の特徴と栄養についてまとめました。
白なすは、一般的な茄子と違い、皮が白く少し硬いという特徴がありますが、加熱調理するととろとろとした食感が味わえます。
また、皮の色が白いので、ポリフェノールの一種であるナスニンは含まれていませんが、カリウムや食物繊維はなすと同様に含みます。