健康

アーティチョークの効能は?栄養まとめ

今日はアーティチョークの効能をテーマにしていきたいと思います^^

「アーティチョーク?・・あまり買ったことがないからわからない」と思う方がほとんどだと思います。

見た目からして不思議なアーティチョークには、どんな効能が含まれているのでしょうか。

アーティチョークの効能についてまとめていきたいと思います。



アーティチョークの栄養価

アーティチョークはキク科チョウセンアザミ属の野菜で和名を朝鮮薊(ちょうせんあざみ)といいます。

5~6月頃が旬にあたり、背丈は1m~2m葉は30~50cm,大きいものは80cmにも達します。

可食部分は若い蕾の部分だけになるので、廃棄率は茹でた状態で全体の80%にもなってしまうんですね。

ヨーロッパやアメリカなどでは、身近な食材として広く食用にされているほか、インドなどでは二日酔い防止の為に飲酒後にお茶に混ぜて飲まれています。

アーティチョークには以下の様な栄養成分が含まれています。

アーティチョーク(生)

100gあたり含有量

アーティチョーク(ゆで)

100gあたり含有量

エネルギーkcal4845
水分g85.185.9
たんぱく質g2.32.1
炭水化物g11.310.8
糖質g2.62.2
脂質g0.20.1
食物繊維g8.78.6
βカロテン65
ビタミンAmg10
ビタミンKmg22
ビタミンCmg1511
葉酸8176
カルシウムmg5247
カリウムmg430380
マグネシウムmg5046
mg0.80.7

※日本食品標準成分表より

生の状態と加熱した状態で、栄養価の差はほとんどないことがわかります。

ビタミン類はそれほど多くなく、カリウム・マグネシウムなどのミネラル類が多く含まれていて、注目すべきは食物繊維が豊富に含まれているんです。

どんな効能・効果があるのか詳しくみていきましょう。



アーティーチョークの効能

アーティーチョークの効能にはどのようなものがあるのでしょうか。

成分値をもとに効能についてまとめていきます。

便秘の解消

「便秘の予防に食物繊維!」というのは誰もが知っていますよね。

食べ物には人の消化酵素で消化することのできない成分があって、それが食物繊維です。

食物繊維には「不溶性」と「水溶性」の2種類があり、それぞれ働きが異なります。

不溶性食物繊維(水にとけにくいもの)

胃や腸の中で水分を吸収して大きく膨らみ、腸壁を刺激して腸の運動を活発にします。

食品の皮や筋に多く含まれていて、水分を吸収すると数倍から数十倍にもなるんです。

腸の中でふくれることで便量をふやして便自体を柔らかくしてスムーズな排出を促します。

不溶性食物繊維
果物、野菜、穀類に含まれる「セルロース」ココアなどに含まれる「リグニン」きのこ類やカニやエビの甲殻に含まれる「キチン」などがあります。

便秘予防やお通じの改善の効果がああるのですが、不溶性ばかり食べてしまうと便がかたくなり逆効果になってしまう事もあるので注意が必要です。

水溶性食物繊維(水にとけやすいもの)

腸内で水に溶けて、強いネバネバした粘土状になります。

粘土状になることで食べ物の移動がゆるやかになり、糖質の消化吸収が遅くなるので、血糖値の上昇を抑えたり、インスリンの分泌を緩和して糖代謝を改善します。

他にもコレステロール値を低下させる効果(脂質代謝)などの生活習慣病予防に役立つことがわかってきました。

水溶性食物繊維
野菜や果物に含まれる「ペクチン」こんにゃくの主成分の「グルコマンナン」、海藻類に含まれる「アルギン酸」大麦などに含まれる「β-グルカン」があります。

※こんにゃくは加工後不溶性食物繊維に変化します。

アーティチョークには「不溶性」が2.3g「水溶性」が6.3g。合計で100g/8.6gの食物繊維が含まれています。

野菜類の食物繊維の代表ゴボウ(100g/6.1g)よりも多いのには驚きですね。

成人女性の1日の摂取基準量は18g以上となっているのですが、不足しがちな栄養素のひとつにあげられています。

食物繊維は、まだ十分に解明されていない不明な部分が多い栄養素なので、水溶性・不溶性関係なく様々な食物繊維を摂るよう意識することが大切ですね。

カリウム・・高血圧予防・むくみの改善

よくコンビニなどでも売られている「ミネラルウォーター」。このミネラルが人間の体の働きを維持・調節するには、なくてはならない栄養素のひとつです。

人間の体は96%有機物、残りの4%ミネラル類で構成されているのですが、残念ながらミネラルは体内で作ることができないため、食べ物などから摂取しなければなりません。

アーティチョークにはミネラル類(無機質)のひとつ「カリウム」が豊富に含まれています。

カリウムは、ナトリウムとバランスをとりながら体がよい状態を維持できるのに役立っていて、ナトリウムを摂り過ぎてもカリウムが体外に排出を促す働きをするので、高血圧予防になったり、むくみの改善に効果が期待できます。

カリウムの他にもカルシウム・マグネシウム・鉄分などのミネラル類がバランスよく含まれています。

ミネラルはビタミン類と同様に摂り過ぎによる弊害がみられる場合があるので、健康食品やサプリメントについては摂取量に十分注意して、なるべく食べ物などからバランスよく摂るよう心がけましょう。

他にも妊婦さんや赤ちゃんの発育に大切な葉酸なども含まれています。

「アーティチョーク葉エキス」の美容成分

近年アーティチョークの葉の部分に、美白効果をもつ成分「シナロピクリン」が豊富に含まれていることがわかってきました。

肌が強い紫外線をうけると皮膚の細胞は、転写因子NF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー:遺伝子の発現を調整する因子)が活性化して、肌の色素沈着や炎症をおこしたり、肌弾力の低下などをもたらすとされています。

NF-κBは他にも、リウマチやがん細胞・消化器潰瘍の増殖にも関わっていることが明らかになりました。

アーティチョークに含まれるシナロピクリンには、NF-κBの働きを抑制する作用が確認されています。

近い将来「体の中からも外からも美白をつくりあげる」そして病気の抑制にもつながる、そんなお薬や化粧品がアーティチョークから出来るかもしれませんね。



アーティチョーク葉の他の効能

アーティチョークはまだ研究段階でわからない部分もたくさんあります。

例えば、胃の不調などに効果があると断言はできませんが、効能の可能性が科学的に証明されているのですが、胆石の予防や腎障害、肝臓障害などは、科学的データが不十分で研究段階です。

二日酔いについては科学的に証明されていないのが現状です

使用する時は絶対に効能があるということではない事を忘れないでくださいね。
※二日酔いの科学 http://al-yobouken.com/pdf/H21/PREVENTION_NO197.pdf

アーティーチョークの効能まとめ

今回はアーティチョークの効能についてまとめてみました。

見た目は不思議な形をしてますが、アーティチョークには未知なる秘めたパワーが眠っているのかもしれないですね。

因みにアーティチョーク葉エキス入りの化粧品は、一般的にアレルギーはほとんどないと考えられているのですが、詳細な安全試験データはみあたらずデータ不足のため詳しい事は不明です。

「シナロピクリン」アレルギーの原因物質類に含まれているので、以前アレルギーをおこした事のある方(キク科・ヨモギ・カモミール・ブタクサなど)などは購入する際、販売メーカーに問い合わせてから使用することをおすすめします。

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