今日は銀杏の収穫時期をテーマにしていきたいと思います^^
秋の風景といえば色鮮やかな「紅葉」赤や黄色が絵の具のようでとてもきれいですよね。
でも一番は、なんと言ってもイチョウ!黄色の絨毯はほんとにきれいで、おまけに美味しい銀杏が拾えるのなんて自然の恵みに感謝してしまいます。
時期をまちがえると、せっかく銀杏拾いに行ったのになかった・・なんて悲しい結果になってしまいます。
銀杏の時期を拾うタイミングも含めてまとめていきたいと思います。
銀杏の時期!いつ実がつく?
秋になると銀杏の時期がきた!と思いますが、早いものになると7月には淡い緑色の実をつけます。
さくらんぼのような可愛らしい形をしていて、一見「実」のように見えますが、そうではなく種子(種の部分)で、私たちが食べるのはこの種の中の胚乳の部分なんですね。
淡い緑色というと他の果物に例えれば、中も青くて美味しくなかった・・とか、逆に見た目は美味しそうな色なのに、堅くて食べれなかった・・なんて事もよくあります。
では銀杏の場合は、どのタイミングがベストな時期なのでしょうか。
銀杏の旬の時期は?
銀杏は場所にもよりますが、9月の初旬から11月下旬~12月初旬までが収穫時期になり、その中でも9月下旬~10月下旬が、もっとも美味しくなる旬の時期を迎えます。
この時期の銀杏はハリがあって味が濃く、もっちりした食感が特徴で、鮮やかな緑色はよく「翡翠色」とも言われていますね。
この時期を過ぎると銀杏はだんだん色があせて黄色っぽくなり銀杏自体も縮んで堅くなっていきます。
銀杏を冷凍販売しているお店などでは、この旬の時期の銀杏を保管して一番美味しい状態を保持して販売しています。
銀杏が出回る時期(スーパー)
最近では、量の少ない時期もありますが周年出回っていて、最も出回る時期は10月になります。
都道府県・地域 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
愛知県 | 29 | 51 | 37 | 24 |
静岡県 | 4 | 10 | 8 | 6 |
茨城県 | 3 | 7 | 7 | 6 |
埼玉県 | 2 | 5 | 5 | 3 |
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
総年間取引量 | 41.3 | 105 | 95.2 | 65.5 |
※単位トン 平成28年度 東京都中央卸売市場
※東京都中央卸売市場のみの総合計
総年間取引量を見ると、10月がもっとも多いことがわかります。
スーパーでは、9月から出回りますが、もっとも多いのは10月で、そのあと出回る量は少なくなっていきます。
生産地でみると愛知県が全国のトップの生産量で全体の43%をしめています。
これは愛知県が、もっとも古くから銀杏生産を目的とした栽培が行われてきたからです。
銀杏拾いのベストなタイミングは?
銀杏拾いは旬の時期9月中旬~11月初旬がベストなタイミングです!
この時期になると地域によっても異なりますが、色づく少し前の青いイチョウの葉の間でたくさんの銀杏がオレンジ色になり少しずつ落ち始めます。
青いイチョウの葉?・・そうなんです、銀杏はイチョウの葉が色づく前に塾すので、イチョウの葉が黄色になり見ごろを迎える頃には、拾いに行っても残っていないことが多いです。
もし、落ちていたとしても銀杏の中の緑色の色素成分(クロロフィル)が分解され減っているので色あせて黄色っぽくなったり、乾燥して縮み堅くなった物になっています。
なので銀杏拾いの時は、色づく少し前の青いイチョウの葉を目安にして、ベストなタイミングを逃さないようにしましょう。
銀杏の紅葉情報を利用する
最近では全国の自治体やウェザーニュースなどで、紅葉情報を手軽に見ることができます。
紅葉情報だけでなく、イチョウの色づき情報もあるので活用するとお出かけの時などとても便利です。
他にも観光スポットやライトアップの時期、アクセスの情報などもあるので、遠出しながら銀杏拾いにドライブできたら楽しいですよね。
因みに、情報はあくまでもこの場所のイチョウの色づき具合なので、そこで銀杏拾いが出来るという事ではありませんし、銀杏がない場合もあります。
あくまでもイチョウの色づき具合の目安として、その地域で銀杏拾いが出来るスポット探しのツールとして利用してくださいね。
銀杏拾いの準備するもの
銀杏拾いに行く時に準備しておく物がいくつかあるので、お出かけ前に忘れずにチェックしておきましょう。
ゴム手袋
銀杏を覆っているオレンジ色の外皮にはアレルギーやかぶれ(接触性皮膚炎)をおこす成分が含まれていて、銀杏かぶれをおこす事があります。
この成分はイチョウの葉にも0.1~1%含まれていて、人によってはイチョウの木の側を通っただけでアレルギーを引き起こす事もあるんです。
なので銀杏拾い行く時は素肌の露出を少なくしてゴム手袋を必ずするようにしましょう。
ゴム手袋の上からビニールの使い捨て手袋をすると、万が一汚れてしまってもすぐ脱ぐことができるのでおすすめです。
銀杏をいれるビニール袋
普通のビニール袋でOKなのですが、出来ればチャック付きのポリ袋やビニール袋がおすすめです。
近所などで銀杏拾いをするのは、すぐお家に帰ってこれるので大丈夫なのですが、車で拾いにいったり、公共機関を利用する場合、あの強烈な臭いで自分の含めて他の方にも迷惑がかかる場合もあります。
チャック付きの袋に入れ、さらにビニール袋にいれてしばるとより臭いを軽減できるので、安心ですね。
100均などのチャック付きのポリ袋(厚手のA 3サイズ)もあるので利用するとよいです。
たくさん拾った時や何枚か重ねて使うために、又何が起こるかわからないので、念のために袋は多めに持っていく事をおすすめします。
マスク
銀杏拾いで最大の敵はあの強烈な臭いです!
マスクがあるとかなり軽減できるので、忘れず準備しておきましょう。
銀杏の臭いのついた手で間違えてマスクに触れてしまった、なんて事もよくあるので何枚か用意しておくと便利です。
銀杏拾いで注意する事
銀杏拾いに行く時はいくつか気をつけることがあります。
その➀ 銀杏が落ちているかどうか
せっかく銀杏拾いに行ったのに全然なかったという事があります。
イチョウの木には「オス」と「メス」の木があって銀杏は「メス」の木にしかなりません。
銀杏の臭い対策のために、オスの木しか植えていない場所も多いので事前に確認しておきましょう。
その➁ 銀杏を拾っても大丈夫な場所か
公園や街路樹などのイチョウの木は、その場所を管理している「自治体の所有物」になるので落ちている銀杏も自治体のものになるんです。
ただ落ちている銀杏などは事実上、「自治体が所有権を放棄している」ということになるので、基本的に公園や街路樹の落ちた銀杏を拾っても問題ありません。
ただ、まだ落ちる前の銀杏は自治体の所有物になるので、勝手に採る事は許されません。
大きい神社や銀杏拾いのお祭りが行われている場所などは、安心して拾う事ができますが、小さい神社やお寺、大学の敷地などは事前に確認しておく事をおすすめします。
また野山などの他人の所有地に勝手に入って拾う事は絶対にやめましょう。
銀杏の時期まとめ
今回は銀杏の時期についてまとめてみました。
銀杏が最も出回る時期は10月であるといえます。
銀杏の旬の時期はとても短いので、美味しい銀杏を手に入れて味わいましょう。
因みに銀杏拾いの時にゴム手袋が苦手な方には、ゴミ拾いのトングがおすすめです。
100均にも売られていて、銀杏拾いだけじゃなく栗拾いなどにも大活躍してくれます。
いざという時のために準備しておくと重宝しますよ。
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